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サプリは、不必要な進化を遂げている。

サプリの原点

仕事柄、ほとんどのサプリは触れて来ましたが、いまのサプリの進化はもはや不必要に近づいているって気がします。

元々、サプリはその名の通り、サプリメント(Supplement)、「補充、補助」を表す単語です。すなわち、足りない栄養素を補うための商品です。

サプリ初期は、ビタミンCとか、鉄分とか、そういう単品のサプリが主流でした。それがビジネスとして広がってくると、企業は次々に新しい成分を発見し、エビデンスを取り、売って来ました。

納豆に含まれる〇〇
ブドウに含まれる××
キノコに含まれる□□

足りないものを補う世界ではなくて、これを飲んだら健康に良くなるという世界に変わって来ています。


サプリの違和感

ここまで来るとちょっとずつ違和感を感じて来ます。なんとなくの無理くり感ですね。

だって、そもそも納豆とかフルーツとか野菜とかってそのまま食べたら、良いとこの塊みたいな食品です。細かく分析したら100個以上は有効成分が出てくると思います。

それをわざわざ手間を掛けて1成分を抽出して、エビデンスを取り、新しく発見した〇〇という成分はこんなに身体に良いんですと謳う。なんか違和感じゃないですか?

ここまでするなら、日常で、普通に納豆そのまま食べたり、フルーツそのまま食べたりした方が良くないですか?って話です。

そもそも、抽出してサプリに加工する段階で、栄養素が変化したり、それ以外の大事な情報が失われたりしています。もはやここまで行くと、携帯のガラパゴス化と一緒で、あまり意味がない進化な気がします。

フルーツとかってすごい万遍なくいい栄養素が入ってますし、わざわざ分析した細かい成分をかき集めるより、普通の食事を普通に取ってれば良いんです。それでも取りにくいミネラル系を取るくらいなら全然話はわかるんですけどね。

サプリにはまりすぎて、10種類くらいのサプリを毎日飲んでる人とか見ると特に思います。そこまで手間かけるなら、”バナナ”でも食べておいたらと。正直、たくさんのサプリ飲んでる人で、「だから健康です」って人はあまり見たことがないです。


サプリの結論

ビジネスとしてサプリもやっているので、サプリの良さも非常にわかっています。本当に足りないものを補った時は、劇的な効果も出ます。

決してサプリを否定しているのではなく、いまの進化の流れにはどんどん意味がなくなっているという話です。どこかの漫画ではないですが、「消費者は栄養より情報を食べさせられている」って感じです。

情報に踊らされないためにも、サプリの原点に返ることが大切と思います。すなわち、「自分に足りないものを補う」これだけです。タンパク質が足りない人はプロテインを取ったら良いでしょう。自分の食生活に何が足りないかを見ることがまずスタートです。

あまり「これを取ったら健康になる」、「これを取ったら美しくなる」という情報には踊らされないようにしましょう。「だったらバナナ食べろ」の方が、有効なケースは多いので(笑)


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