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演色性を気にすると少し良い感じに撮れるかもって話

次の記事をなに書こうか迷っていたんですが、
こないだ友人と[演色性]の話になったので、彼女との会話を少し簡単にまとめたいと思います。

<光源の演色性について>
光の強弱や色、コントラストについては、皆さん意識して撮られていると思うのですが、人口の光には【演色性(Ra)】ってのがあります。
超簡単にわかりやすく言うと、
自然光を基準にして、「その光源(ライトなど)が、本来の色を忠実に再現できるかどうかを数値化したも」のを【演色指数】って言って良いかとおもいます。
(あまり詳しく説明するとむしろ混乱すると思うので、厳密に知りたい場合は各自で調べていただければと思います。)
たとえば、室内でポトレを撮るとき、そこで使われている光源が同じ【LED】であったとしても、
・演色性の高い【高演色性 LED】なら⇒本来の肌色が出ますが、
・演色性の低いLEDなら⇒くすんだ肌色になったり忠実な色がまったく表現できないという感じです。

しかし!この【演色性(Ra)】は、第6感的な特殊能力でもない限り、普通の人は「カラーメーター」を使わないとわからないです。当然僕もこれを感知できるほどの能力はまだ発動できてない修行中の一般人です。
しかも!このカラーメーターは結構お高い!

10万円では買えません。
なので実際買える方も、ここまで必要な方もそんなにいないでしょう。
ですが、なんとなく意識していれば、経験則的に、なんとなく色の出方をイメージは出来るので、これを意識して撮っているかどうかは結構でかいと思います。
たとえば、夜の街で撮っているととき、肌に当たる光がLEDの自動販売機だからこのぐらいの色合いになるかなーとか、じゃあこの感じで仕上げることをイメージしたらこの光源に合うんじゃないだろうかとか。

ちなみに、カラーメーターの画面はこんな感じなんですが、
LEDはR9が苦手な場合が多いだとか、
Re15が日本人の肌色だとか
Rf(色忠実度)とRg(鮮やかさ)を指数で表示とか
まさに「色々」あります。(←うまいこと言ったw)

演色性とは違い、ちょっと脱線しますが、人によって肌の色の差があるので、凄腕のメイクさんは、その方に合わせてメイクをして、「唇の下の陰になる部分に少し緑が載るので逆の色をちょっと入れた」とか、もはや全く訳のわからないことを言ったりします。
なので、凄腕メイクさんと仕事すると、まじ神がかった肌の質感が出たりします。

<撮影の際に光源の演色性を気にしてみよう>
実際に撮る時に有用なのがストロボです。
ストロボの場合、結論から言うと、中華製の安いものでも結構演色性高いです。
ただ、純正やProfotoなどの高級品と比べると、どうしても安定性は低いので、機会があれば自分が使っている機材がどんな数字なのか一度調べてみると大変面白いかと思います。
僕は、イベントなどのオンカメラ時や、TTL時には純正ストロボ、
マニュアル多灯の場合は中華製の安いGODOXを使っていますが、僕がよく使うTT685の場合、Re97をちょっと超えるぐらいの数字で、1/32発光あたりが一番安定していました。(ちなみにちょっと光が青い気がします。特に使い始めは)
純正は、フル発光でも連続発光でもRe98を下回ることは無かったのでさすがだと思います。でも値段が...。

たとえば、
「露出計」は、どのスタジオでも置いてあると思うのですが、「カラーメーター」は置いてないことが多い。
でも、ストロボ使うと、基本的に色がちゃんと出るので、露出だけ合っていれば問題ないんです。たぶん。
露出計だとこのぐらいの値段で買えます。

乱暴に言うと、
ポトレの場合は、肌にさえ(もっと言えば顔にだけでも) 演色性高い光が当たっていればなんとかなるので、そこにだけストロボの光を当てとけばいい気もしますw
演色性云々以前の問題なんですが、ミックス光のとき、とりあえず被写体にストロボ当てとけばなんとかなるのと同じです。
なので僕は、公共の施設で写真を撮るのがあまり好きではありません。光源も光もコントロールできない。(当然の事ながら同じ場所にいる方にも気を使うからというのも最大の理由)


例を挙げると
この場合、大きな光源がハロゲン灯なので、全体の露出はそれにあわせて、被写体にだけストロボをソフトボックスで当ててます。

てな感じで、
ざっくり書いてみました。
説明不足で、すこし意味合いがおかしい部分もあるかと思いますが、
すこーし意識することが増えるだけで、変わることもあるかと思いますので、「へーそうなんだ」ぐらいで読んでいただければちょうど良いかと思います。

ちなみに、先の「機材環境_2(PC編)」でも軽く触れましたが、
部屋で色かぶりが無いように、色評価用蛍光灯を使ったり、部屋の壁紙やカーテンの色をせめて白系にするなど、ちゃんとした色で写真を見れる環境は用意しておいた方が良いと思います。

オススメモニター

最後までお読み頂きありがとうございます。
すこしでもどなたかの参考になれば幸いです。


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