Kindle Unlimited パプリカ(多少ネタバレ含みます。) 筒井康隆
本、特に小説を読むのが好きですが、ミニマリストの夫が、家の中に本が増えることを嫌うので、少し前まで近くの図書館にせっせと通っていました。
本特有の質感や遡りも簡単で好きですが、便利さに心が流れて、最近はデジタル書籍を利用しがちでした。
本好きの友人にkindleunlimitedを薦められ、今の所満足しています。 その中で私の全くの好みですが勝手に紹介させていただこうと思います。
筒井康隆さんは昔から魅力を感じていました。
私たち世代では、おもしろ文化人枠でテレビなどでも活躍されてたことを思い出す方も多いかもしれません。
ロートレック荘事件を読了した時の衝撃は今も私の心に残っています。
パプリカはアニメ映画しか見ていませんでした。
映画はヒットして、私もあの世界観に魅了された一人です。
スペイン人の友人も好きな映画の一つとして挙げていました。
アニメで見て満足していたからこそ、Kindle Unlimitedに出てきても、読まなくてもわかるわ〜、とマークしていなかったのですが、文字であの世界を読むとどうなるだろうと興味が湧いて、難しすぎたり面白くなかった読むもやめよー、だってKindle Unlimitedだもん、うふ、とポチしました。
本日ダウンロードして、現在20%読了。
移動時間全て読んでます。ハマってます。終わるのが怖い。
面白すぎて、逆にアニメどうだったろうとさっきまで復習してました。
構成や登場人物がが少し違う!
本の方が深まりがある?
アニメの方は時間の中でとっても上手にまとめてると思いますが、本は制限がないので深掘りできるからか、それでいてとっても読みやすいし、登場人物が魅力的!
あゝ、やらなきゃいけないこともあるのに、またアプリを開いてしまいそうです!
読み終えて
一気に読んでしまった。
壮大なスペクタルでした。
さすが筒井様、多分心理学や夢の事を熟知した上で構成し創り上げていらっしゃる、ということが言葉の端々に伝わって眩暈がしそうでした。
私のような凡人には全て読み解けるわけがないので、エンタメとして情景を楽しませてもらいました。
そうそう、夢ってこんな感じで進んだりワーブしたり揺らいだりするよね~
私は夢を毎日見るというか覚えているタイプ(しかもリアルで時として夢に取りつかれます。気持ちがもっていかれます。)なので、共感することが満載でした。
この壮大な話を、よくアニメ映画にまとめたと改めて関心しました。
小説の良いところや印象深いところを上手にとらえてまとめて再構築した、既に別のお話です。(いい意味で)
これはもうインセプションじゃないか、いやインセブションより大分前の作品じゃないか、と思ったら、他の解説チラ見した解説ブログ(現時点では自分の感想を大切にしたいので解説ブログは読み込んでません。)に影響を受けたとあったので納得しました。
パプリカの方が明るくて楽しくて私は好きです。
終盤にさしかかると、終わるのが寂しい反面、どのように着地させてるのか、二人は、みんなはどうなるのかハッピーなのかとハラハラしました。
そしてその最終場面に、凡人の私は????で埋め尽くされました。
そもそもバーの玖珂さんと陣内さんの立ち位置が途中から気になっていて、何故玖珂さんがあんなに活躍するのかの前段が読み解けなかったです。
これから他の皆様の解説ブログを読んで復習していきたいと思います。
余韻
数名の解説を読んでなるほどと納得。いえ納得はできていないのですが、深めることができました。
『パプリカ』|本のあらすじ・感想・レビュー・試し読み - 読書メーター (bookmeter.com)
筒井康隆『パプリカ』考察 前編|こねこの徒然草 (note.com)
勝手に貼らせていただきました。
私はさらっと読んでいるし、アホだし、やっぱりハッピーエンドを期待してしまうので、最後は陣内さんの夢じゃないといいなと思いました。
陣内さんの夢だとしたらパプリカや時田さんたちが現実で目覚めていないということになるのでしょうか。それだったら寂しいなと。
夢の中に入れるのは、脳の電気信号でありそうだけど、実際の物質が移動するというのはできないのではないかと思い、そこらへんから現実でなく夢になっているのではないかと感じました。
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