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リースバックってどうなの?

2022年秋から2024年にかけて、自宅をリースバックしました。最近テレビでCMをずいぶん見かけるようになりましたが、「リースバックって実際はどうなの?」と思われる方も多いと思います。

何がどうだったのか、可能な限りリアルな状況をお話しします。

登場人物と物件

私:2020年に35年暮らした世田谷のマンションを売却し、辻堂に戸建(タイトル写真)を購入して転居
物件:辻堂駅北側 歩いて10分強 近隣に小学校があり比較的人気のエリア(転居後に知りました)
不動産会社(A):世田谷の売却・辻堂の購入を世話してくださった会社
         実家の売却などもお願いしていたので、営業担当とは
         仲良し(笑)
不動産会社(B):A社の紹介によるリースバック担当会社
         不動産会社のリースバック事業部という位置づけ

時系列(いつ何が…)

2022年10月 不動産会社(A)の知人に「リースバックを検討中」と一報
       自分でも数社にHP経由で問い合わせ
2022年11月 不動産会社(A)の紹介で(B)社が物件の内覧
       その後リースバックの条件提示・契約
2023年1月 不動産会社(B)と最終決済
       (この2か月のブランクは物件が私道に面していて、
        その私道の共同使用に関する合意書への承諾に
        時間を要したため)
       物件の賃貸借契約開始、家賃の引き落としは半年後から
2023年9月 東京への転居を決め、賃貸借契約の解除を申入れ
       家賃の支払いは11月まで(11月は日割り)
2023年10月 不動産会社(B)による物件の売出し開始
       契約条項により売出価格は(B)社と私が協議の上決定
       値下げ交渉が買主から入ることを想定して強気の価格に
2023年11月 買主から販売価格の交渉、想定内だったので承諾
2023年12月 (B)社と買主の間で契約成立
2024年1月 (B)社からキャッシュバック金額の通知

リースバックの条件

1. 物件を(B)社に売却し、私はその後家賃を払って物件に住み続ける
2. 短期プラン(7年以内に退去)を選択すると、家賃その他の条件が
  有利なので短期契約
3. 売却して受取った代金の一部を敷金のような形で(B)社に預けると
  家賃を優遇してくれるので敷金を預入
4. フリーレント付きで家賃の発生は半年後(2023年8月)から
5. 私が退去した後の売出価格は(B)社から相談がある
  売出の「基準価格」があらかじめ設定/明示されていて、それを上回る
  価格で売れた場合には必要経費を引いた額がキャッシュバックされる

リースバックのメリット

1. まとまった資金を得ることができる(使途の制約なし)
2. 固定資産税の負担がなくなる
3. 住み慣れた家に妥当な家賃で住み続けられる
4. 住宅ローンが完済できる(私はローン0だったので対象外)
5. 退去後に物件が基準価格よりも高額で売買された場合キャッシュバック

何故リースバック?

1. 老後(すでに60歳超ですが・笑)の資金(老後〇千万円問題)確保
2. 生活環境が変化する可能性を考え、すぐに動ける資金力が欲しかった
3. 2.のケースで「家が売れない」「思ったよりも値下がり」などという
  リスクを回避したかった
4. 戸建ての維持管理(セキュリティ等)やご近所づきあいが負担だった
5. 固定資産税もマンション時代と比べて負担が大きかった
 (人気のエリアで土地の路線価が毎年上昇)
6. 湘南エリアの戸建てのオーナー、と自慢するようなメンタリティは無い
7. コロナの5類移行後、主に東京への移動で暮らしにくさが生じてていた
8. 今更都内に不動産を購入しようという気は全く無かった

おわりに

私は住宅ローンが無かったので、売却代金がそのまま老後の資金になりました。住宅ローンのある方は一度身軽になって次の住まいを考えられるのでリースバックは良い方法だと思います。

ただ、リースバックは会社によってかなり条件が異なり、今回のB社は私にとってメリットが多かったです。賃貸で住んでいる間も会社負担でセコムの契約があるなどのサポートも厚かったです(セコム以外は利用せず)

物件を退去した後のキャッシュバックはあまり期待していなかったのですが、やはり人気のエリアで築年数も浅く、住みやすい間取り、ウッドデッキが湘南エリアらしく好評などの要素で予想以上の金額になりました。
この販売価格決めでは(B)社の営業担当が弱気だったので、付き合いの長い(A)社の営業担当と相談し、営業担当同士で話をしてもらうなどのサポートがあったのも良かったと思っています。

今は都会の新居で快適な生活を送っています。2階建ての戸建てから専有面積では1/2になるマンションへの転居で断捨離が大変でしたが、落ち着いてみればこのサイズで暮らせることがわかり、狭いながらも楽しい我が家を実践しています。

(おわり)

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