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大喜利あるところに「幅ねら」あり

 2023年3月25日、大喜利カフェ「ボケルバ」プレオープン。
 この日をきっかけに生大喜利デビューを遂げ、その後「東北大喜利最強トーナメントT-OST」6枚目・7枚目に出場するなど、活躍を続けるプレイヤー・幅ねらさん。

 2024年3月24日、生大喜利開始から1年が経った幅ねらさんは、大喜利仲間の伊坂さん、エビサワさんと共に、大喜利会「アンノウン」を開催し、東北の大喜利を盛り上げた。
 生大喜利で一緒になった方々から、フリップボードの裏にサインをもらうなど、人との出会いを大切にする幅ねらさんの次の目標は、「関東に引っ越して、より生大喜利の現場に参加すること」。
 未来を見据え、日々前進する幅ねらさんの、今抱える想いと今後の展望を伺った。

始まりは「配信」から

―――大喜利を始めたきっかけは何ですか?
幅ねら:配信活動をしている友達がいるのですが、その配信にメッセージを送って友だちをいじり始めたことが、初めての大喜利です。

―――配信から始まったのですね……!
幅ねら:もともと「オオギリダイバー」や「大喜る人たち」を見ていて憧れはありましたが、始まりは友達の面白いところが見たいという気持ちからです。
 そこから、今とは別名義でジョー・力一さんや夜枕ギリーさんなどの、Vtuberの大喜利配信に自分から投稿するようになりました。
 いっぱい採用されるようになり、それをきっかけに配信に呼ばれることも増えていき、大喜利って楽しいなと思うようになりました。

―――初めて生大喜利に参加した日について教えてください。
幅ねら:初めては、大喜利カフェ「ボケルバ」プレオープンの日です。
 ネット大喜利をしばらくやっていたのですが、大喜利をやるんだったら生でやりたいと、ずっと考えていました。
 東北に住んでいた中で、唯一参加できる会を見つけたのですが、東北大喜利最強トーナメントT-OST」という全国からプレイヤーが集まる大きな大会だったので、さすがに一番最初の生大喜利が大会になるのは大変だと感じていたところに、「ボケルバ」がオープンする情報を知りました。
 気軽に大喜利しに行きやすい環境ができたことがあまりにも嬉しくて、(オープンの情報が)輝いて見えました。参加方法について調べていたところ、プレオープンの日に大喜利界隈の友だちも参加することを知って、行くことにしました。

―――初めての生大喜利はいかがでしたか?
幅ねら:(ネット大喜利と比べると)生大喜利はやっぱり違うなと思いました。
 まず、目の前でダイレクトに笑ってもらえることが嬉しいです!ネット大喜利も票数やコメントで褒めてもらえることは嬉しいのですが、生だと反応が時差なくドカンと来るので、気持ち良いです!
 その一方で、ウケた以外にもスベったという反応も一瞬で来るので、ネット大喜利とは回答に求められるベクトルが違うなと感じました。
 また、回答する側でいるのも楽しいのですが、友達の面白い回答やウケている姿を直接見られることも、ライブの良さだなと感じています。

―――すてきな生大喜利デビューですね!
幅ねら:緊張はしましたが、雰囲気が良くて楽しかったです!
 そもそもで、誰かと会話をする中で笑わせることが好きなので、それに近い感覚でした。

―――デビュー以降、積極的に生大喜利に参加していらっしゃいますが、大喜利を続けていく上でのモチベーションは何ですか?
幅ねら:「強くなりたい」という気持ちでやりよりは、「ゆる~く楽しくやっていこう」という気持ちで続けています。
 最近のネット大喜利は、順位がはっきりしてしまうので「強くなりたい」と思いやすい環境だなと感じています。「強くなりたい」という気持ちに比重を置くことも良いと思いますが、楽しみながらやっていくことが面白くなるための近道だと考えているので、「楽しい」「好き」という気持ちを大切にしています。
 楽しくて好きだからこそ、自分の大喜利を分析して、もっと面白くするにはどうすれば良いか考えていくモチベーションになります。
 得意・不得意関係なく、生大喜利が好きです。ネット大喜利と同じくらい好きです!

参加者として、運営として、

―――3月に、伊坂さん・エビサワさんと大喜利会「アンノウン」を共催されておりましたが、開催が決まった際のお気持ちを教えてください。
幅ねら:仙台での大喜利会の帰り際に、お二人に挨拶しに行ったら、「東北にはこんなに面白い人がいるのに!」「なんか面白いことしたいねー」という話をしており、とても共感しました。
 それからしばらくして、伊坂さんが「仙台で大喜利会をやりたい」とおっしゃったので、「じゃあ自分も一緒にやります!」という気持ちで始めました。
 生大喜利会の運営に回るのはこれが初めてだったので、嬉しかったです。

―――初めての運営だったんですね!
幅ねら:いつか主催はやってみたい、だけど主催をやる前に運営をやろうとは思っていました。実際やってみると、参加者として見る気持ちと運営側で見る気持ちは違うなと思いました。

―――参加者と運営の気持ちの違いとは?
幅ねら:参加者は「楽しいなー!面白いなー!」という気持ちなんですが、運営側は「今この状況で不安にならないか」「このルール説明で伝わるか」「違和感を察知しないといけない」など、いろいろなところに気配りしないといけないと思いました。
 運営になった時点で、会場中にアンテナを張らないといけなくなるのに、これが主催になるとプラスで進行やタイムキープしないといけないのかと思うと、大変です。
 今回は伊坂さんがしっかり準備をしてくれたおかげで、大きな失敗なく終わらせることができた上に、まさかのルール説明で予備校みたいなノリが生まれるという生だからこその面白さがありました。
 ただ準備するだけじゃなく、提供する立場になったことで、考えなきゃいけないことがいっぱいあるんだなと痛感しました。
 マジでパワポちゃんと作って準備しないとな……。

―――幅ねらさんが主催するならどんなことがしたいですか?
幅ねら:まずはタイマン総当たり戦をやってみたいです!東北には今までなかったので。
 もともと、企画を考えることが好きなので、やってみたい候補がいっぱいあります。『このお題はこんな要素がありますね』『こんなアプローチができますね』などお題の解説を先に全部言ってしまう「司会者が全部言っちゃう大喜利」や、「最初から決勝みたいな雰囲気でやるタイマン大喜利」、「先に打ち上げをやっちゃう大喜利」なんてのもしてみたいですね!

―――面白い企画ばっかりですね!
幅ねら:どちらかというと、システム的に面白い企画というより、「何やってんだ?」と思われるような、バラエティー的に面白い企画をいっぱいやっていきたいです。

大喜利あるところに幅ねらあり

―――生大喜利を始めてから1年経ちましたが、お気持ちはいかがでしょうか?
幅ねら:同期がどんどん結果を出していくなと思う一方で、東北にいるうちに運営までできるようになって良かったと思います。
 生大喜利をやっていて強くなったという感覚よりは、新しい出会いや深いつながりができて嬉しいと感じています。ボケルバのプレオープン参加して良かったです。

―――幅ねらさんが生大喜利に参加した際、フリップにサインをもらっていることが印象的なのですが、もらうようになったきっかけは何ですか?
幅ねら:始めたきっかけは……誰かのマネだった気がします。生大喜利に参加する機会が貴重なので、いろいろな方からもらおうという気持ちです。
 みなさんもぜひ。

―――生大喜利歴2年目の目標について教えてください。
幅ねら:関東への引っ越しを考えています。
 生まれてからほぼずっと仙台に住んでおりましたが、今の自分の生活は大喜利に一番重きを置いているので、大喜利が活発すぎる関東に移り、大喜利をいつでもできる環境にいたいです。
 他にも、大喜利が盛んな札幌・名古屋にも行ってみたいです!

―――東北から出るのは寂しくないですか?
幅ねら:いつでも帰れる環境はつくっておきたいので、今のうちに東北の大喜利が活発になるように動いていきたいと思います。
 札幌や名古屋、最近だと新潟もそうですが、地方でも大喜利の機会が豊富な環境が増えているので、そこに並ぶような土地に仙台もしたいです。
 自分が仙台に蒔いたちっちゃい種が、大きな木になってるところを見てみたいです。

―――かっこいい目標ですね……!
幅ねら:関東、東北、そして全国の生大喜利の現場に行き、「大喜利あるところに幅ねらあり」という環境にしたいです。

―――最後に、このインタビューを読んでいる方に一言!
幅ねら:トニー・トニー・チョッパー
    トニー・トニー・チョッパー

    トニー・トニー・チョッパー



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