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STEAMキャンプ『奥多摩ツリーハウスプロジェクト 2019夏』開催報告

8月23日と24日にウィーシュタインズ主催の『奥多摩ツリーハウスプロジェクト』が開催されました。

小澤酒造様、福島様、建築・林業のプロ、アーティスト、、、と多くの方の協力があり実現した本プロジェクト。
その様子を、カウンセラー(大学生)のななんがまとめてくれました!

***

1日目

あいにくの雨の中、JR沢井駅に集合。
早速ツリーハウス会場の森へ向かいます。

会場に着くと、みんな非日常な環境に対する驚きと緊張のせいか少し戸惑っている様子でした。
キャンパー(子どもたち)に与えられたのは豊かな自然とプロの技術。
さて、これからどうなる?
ワクワクでドキドキな2日間の幕開けです。

ちなみにこの写真はスタッフが撮った前日の様子。草が刈られているだけで、まだ何もありません。

最初の問題は、「どうやってツリーハウスに登るか?」
大人が前日から先に作業を始め、ツリーハウスの土台の床ができている状態から作業開始です。
すぐに、はしごを作ろう!ということに。
使えそうな木を選んで、協力して運んで、切って、、、完成!


ツリーハウスに登った時のキャンパーの輝いた表情は今でも忘れられません。しかし、「あ、床はまだ止まってないから気をつけて」と大工の親方に言われるやいなや怖くなったのか直ぐに降りてきました(笑)。

ツリーハウスを作っている子もいれば、森の入り口の門を作る子も。
素材に触れ、作業をしていくうちに最初の緊張感はどこかへ消えてしまったようです。

手を動かせば動かすほど、口も元気になり「ブランコ作りたい!」「落ちたら危ないから手すりが欲しい」「屋根があったらいいね」など自然とアイディアが溢れてきます。
初めて見るプロの道具に戸惑いながらも、10秒後には使いこなすという驚異の能力。

午後には林業の方々による伐採の実演。
森の中に生えている大きなスギの木を切り倒してくれることになりました。
どちらの方向に倒れるか、倒れた時にどこまで届くかをみんなで予想した後、チェーンソーで切り込みを入れ、最後はキャンパーも一緒に木に結んだロープを引っ張ると、メキメキっと切り口から折れていきます。
(ドローンで撮影してもらいました!)

ドーンという音とともに地面が揺れ、倒れた木からは少し甘いような爽やかな匂いがしました。

気がつけば雨もすっかり止んだので、川に移動。
石集めが好きなカウンセラー(大学生)のために、みんな必死で綺麗な石を探します。いろんな形、色をした石が集まりました!

夕食は『BBQ』。
男の子は「肉!肉!」とお肉に目がない様子で、焼いても焼いてもペロリと食べてしまう驚きの吸引力を発揮します。
女の子は静かに黙々と野菜とお肉をバランスよく食べていました。

その後は、お楽しみ企画の花火!
花火をたくさん用意しすぎて、会場が煙だらけになってしまいました。
まるで映画のワンシーン。

今日はみんな朝早かったはずなのに、夜になっても元気、、、
若いって恐ろしい、、、


2日目

太陽サンサンの夏日でした。
昨日に引き続きみんな元気で、寝坊する子もいませんでした。

朝起きるなり、誰に言われなくても着替えをし布団を畳むキャンパー。
6時半からのラジオ体操前までには部屋が綺麗に片付いており、驚きました。(私が小学生だった頃はこんなこと絶対できんわ、、、)

ラジオ体操第一が無事完了と思いきや、第二に突入!?
第二までやることは中々ないので、みんな面白い動きをしていました。
朝食をとり、パッキングが完了したらお世話になった福島家を後にします。
歴史の感じられるとても素敵な家でした。

会場に移動すると、シーソーの近くに不思議な像が!?
いったい誰がいつの間に作ったのでしょう、、、

昨日に引き続き、作業を開始。
キャンパーはそれぞれ頭の中の図を表現していきます。
ツリーハウスからは「親方―!」と呼ぶ声が頻繁に聞こえてきたり、
水を運ぶ子がいたり、
武器の稽古場を作り練習をする子がいたり。
みんないい意味で自由すぎるよ!その調子!

そして、今日のお昼は『おにぎりとスイカ』。
2日間全力ではしゃぐことができたのも、命の源である美味しい食事があったおかげです。
ごちそうさまでした!

お昼の後は引き続きツリーハウス作り。
残り時間で完成に近づけていきます。
大人たちもキャンパーに負けないぐらい全力です。
ただの大きな子どもといった感じでした(笑)


時が過ぎるのは一瞬で、気がつけば完成披露の時間に。
みんなで完成したものを見ていきます。

入り口の門、シーソー、像、竹を組み合わせたジャングルジム(やぐら)、ミニツリーハウス、ブランコ、滑り台、ハンモック、水を駆使したアート、椅子、武器(弓、剣、槍など)、武器の稽古場、そしてツリーハウス。
想像以上に多様なものができていて驚きを隠せません。
ツリーハウスを作るプロジェクトで水を駆使したアートが作られるなんて誰が想像したでしょうか?
キャンパーの頭の中はアイディアの宝庫!すごい!


最後は、みんなで輪になって座り一人ひとり感想を共有。
カウンセラーからはサプライズでキャンパーへ愛を込めたお手紙を渡しました。

本当にあっという間で、一人ひとりの才能が発揮された2日間。
みんな興味がある分野が違い、目の付け所が様々でとても刺激的かつ濃厚な時間を過ごすことができました。
最後に「来年もここ来るの?」と言ってくれる子もいたり、目がうるうるしてしまいました。

またこの場所でみんなに会えたらいいな。

Article by Nanan Furuya
Photos by Hiroshi Ito


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