親の過剰な期待

教育虐待について日経DUALに取材を受けました。連続記事になっています。以下、第二回の本文から…
・・・2011年に日本子ども虐待防止学会第17回学術集会で「教育虐待」の問題を報告し、教育虐待という言葉が社会的に大きく広まるきっかけをつくった武蔵大学教授(教育心理学)の武田信子さんは、子どもが過度の教育を強いられ、偏差値社会を勝ち抜くよう強要されることによって、「他人を蹴落としてでも上にいけばいいといった偏った価値観を植え付けられてしまう弊害もある」と指摘します。

 「学びというのは、自分の生きている世界に自分なりに対応していく力を身につけることです。たとえ失敗したり痛い目にあったりしても、自分で納得できれば先に進む力になりますが、他者による理不尽な強制や比較は、傷を深くするばかりです」(武田さん)

 人生100年時代を生き抜くためには、その時々の環境の変化に合わせて、一生を通じて学び直し続けていく姿勢が不可欠です。幼少期に過度な教育を強いた結果、子どもたちが、学び続ける意欲を失ってしまったら元も子もありません。

 子どもの能力や感じ方は千差万別なので、同じように親が期待をかけ、教育を強要したとしても、それほどダメージを受けない子どももいるでしょう。ですが、子どもによっては、取り返しのつかない弊害をもたらし得るリスクもあるということを、ぜひ心に留めておきたいものです。・・・

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