20190616コミュニティカフェナナ

コミュニティワークを学ぼう

 久しぶりにコミュニティワークに関する講演。というかワークショップ。
私の講演は、前で一人でしゃべらないで、あちこち動いて皆さんに参加してもらうことが多い(写真はお話し中ですが)。情報量が多くて参加者の頭をパンクさせるから、ときどき皆さんの頭を開放しないといけなくて。
 連続講座の第一回を担当した。ここ2年、オーバーワークを防ぐために(それでも多動だからいつもオーバーワーク)、講演は基本的に受けないことにしているけれど、「We」という息の長い雑誌が好きだから、そこに関わるのは光栄だなと思って隣の県まで出かけてきた。スタッフ含めると40人がスペースに椅子だけでぎっしり詰まっているコージーな会場で、コミュニティで既に何らかの活動をしてこられた方たちが、まっすぐにこちらを向いて下さっている。そんなありがたい会だった。

 いつも大学の授業で使っているファシリテーションの仕方は、皆さんの参考になったかなあ。コンテンツはテキストの『地域が変わる 社会が変わる 実践コミュニティワーク』(学文社)を読んでいただければ半分は復習

していただけると思うのだけれど、ファシリテーションだけは生だから、そこにいないと体験できない。そこでわたしがどんなことに配慮して一瞬の判断で何をして何をしなかったか、というのを読み取るのはきっと参加しながらでは解説がないと難しい。事前にタイムスケジュールを教えて下さいと言われたのだけれど、何をどう扱うかはその場で判断するので、事前に伝えられない。
 今日は、教師教育がテーマではないから、教える、伝える、学びの場や参画の場を創る、ということがどういうことか、ということに焦点を当てた解説はしなかったし、ふだんファシリテーターを名乗ってはいないから、皆さんの意識はそこにはなかったと思うけれど、実はそこにいる人たちにどう参加してもらうか、どう学びの場を創るか、ということは、コミュニティワークにはとても大事なこと。
 私は講演という場を借りて、これからのコミュニティを創るワークをしていたのだけれど、そしてそれは今回の自分の中での肝だったのだけれど、それは特に言わなかった。自然に参加者の身体に伝わって、連続講座につながっていったら、うれしい。いわゆる「仕掛けた」っていうやつね。

 さて、9回の連続講座の最後の回はもう一度私。その一回前に担当する方が議員さんで、ありがたいことに今回参加して下さっていた。
 政治家ってたぶん、本来、専門職の一つなんだろうけれど、どうもいろいろなものがくっついていて、私にはどうしても距離感のある世界。だから、私が参加者だったら聞きたいなと思うのは、例えば、
     政治家が市民を支えるために必要な市民の動き方とか、
     自分の自治体の政治の仕組みの特徴とか、
     政治家のできることと難しいこととか、
     市民による政治家の正しい活用法とか。
 こういう話はコミュニティワークするときにきっと役立つ知識や情報だと思うから、是非聞かせてほしいと思う。政治家はコミュニティワーカーであってほしいけれど(コミュニティワークに必要な5つの力、つまり地位、情報、金、数、信念を全部持ってる)そこに役割の違いがあるし、限界もあるはず。手を繋ぐ道を探る機会、政治を身近に体感できる時間が欲しい。政治家の苦手部分を市民側に支えてもらえるように開示してほしい。

 あと6人の講師の方たちに直接お話しする機会はなかなか取れないと思うけれど、みんながつながって、みんなの講座内容が参加者の頭の中でブレンドされて「コミュニティワークを学ぼう」という人たちのコミュニティができますように。

(2010年位かなあ、日本コミュニティワーク協会というなんちゃってグループを立ち上げたとき、「コミュニティワーク」でぐぐってもほとんど何も出てこなかったのだけれど、今やいろいろ出てくるようになってるなあ。茨城や秋田でも動きができてきたし、それなりに播いておくと雑草レベルたけど(草の根と言うとちょっと響きがいいけど)いつか発芽するものね!)。

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