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浄瑠璃寺・岩船寺

朝8時前には家を出て友人とJR加茂駅へ。加茂駅周辺でタイムスの車を予約を友人がしてたのでそれに乗って細い道をうねうねと浄瑠璃寺へ。

駐車場より参道を歩くと
浄瑠璃寺 猫も参拝する

去年、奈良博の南山城展で見た修復された九体仏のうちの二体。それがどちらなのかはさっぱりわからずw 美術館では後背のないお姿だったので、同じように思えないというか。明るく屋根の高い美術館と細長い箱のような薄暗い浄瑠璃寺とでは見え方が全然違う。この細長い箱のようなお堂でぎちぎちに入ってる九体阿弥陀、このぎゅうぎゅう詰の中であののびのびとした美術館を知ってる阿弥陀さんが二体おられるというのを想像するとなんだかおかしい。あそこから戻ってきたときにやっぱこっちは狭いし暗いなあと思ったやろなあ。

仏像男子が好きな吉祥天女像も特別公開されていた。いつ見ても可愛い。

九体阿弥陀がおられる本堂

この九体阿弥陀のスタイルは平安時代にすごい流行って至る所で作られたのに、今はここ浄瑠璃寺にしか残っていないというのもすごいよね。この山あいだからこそ残ってたのかなと思う。そして藤原氏の時代を感じる極楽浄土への執着心!浄瑠璃寺の庭園は極楽浄土を表していて、池を挟んで彼岸と此岸(しがん)を表現している。しがんの読み方をよく忘れる私。このnoteを書いたことで忘れないようにしよう。

本堂の方から三重塔を望む

前回訪れた時は修理中で九体ではなく、今回初めて一同に揃っておられるのにお出会いできてとても嬉しかった。

潔いほどの御朱印!

お昼に、門前の茅葺の残る蕎麦屋さんでとろろ蕎麦を食べる。

冷たいお蕎麦と蕎麦出汁と別にとろろの入ったお椀があって、かけるもよし、出汁に入れるもよしというあまり食べたことのない定食だった。食べ方が難しい。

とろろそば

そばには山菜がかかってるんだけど、食べながら、あの業務用の山菜、あれが結構苦手やなあということに気付いた。薄々わかってたんだけど、今回結構しっかりトッピングされてたので、改めて感じたわ。本物の新鮮な山菜とは全然違うよねえ。水っぽいっていうか、、、。五十を過ぎて自分の嫌いな食べ物に気づくことってあるんやなあ。風情があって静かな店内では中のおじさん(多分店主)の従業員を指示するキツめの言葉が響き渡っていたw

その後、こちらは初めてのお寺、岩船寺へ。

行基が開祖の由緒あるお寺

ここには立派な三重塔と立派な丈六の阿弥陀さんがおられてその周りを四天王がぐるりと守っている。お寺さんが拝観に来てる私たちを集めて説明をしてくれた。こちらの三重塔の端を邪鬼が背負っているデザインで一番古いものらしい。おめめぱっちりでとってもかわいい

お天気の良い日でした
十三重石塔もかっこいい(重文)

この岩船寺から浄瑠璃寺の間は当尾(とうの)と言って石仏を訪ねながらのハイキングコースになっていて、いつか行ってみたいと思う。その時はバスで岩船寺まで行って歩いて浄瑠璃寺へと向かえばいいみたい。紅葉の頃に行けたらいいなあ。

そして、この南山城には蟹満寺っていう面白い名前のお寺に白鵬時代の丈六の金剛仏のお釈迦さんがおられるので今年中にまた訪ねてみたいと思っている。

加茂から天王寺で降りて難波へ。いつもの店で飲んで早めに家に帰った。

24.5.5

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