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Rickenbacker 4003 を買ってみた話し

憧れだった Rickenbacker 4003 を購入し数ヶ月が経ちました。それまでの Fender 系のベースと違い、実際に触ってみると Rickenbacker はかなりクセのあるベースでした。どうやら Rickenbacker というブランド自体クセが強く、それはしっかりとした自己主張ができているメーカーということでもありますが、 Fender のように大量生産をしていいない分、自分たちのアイデンティティを守っているというように見えました。

と大袈裟なことを書きましたが、この数ヶ月間でやったことや感じたことをメモしておきます。


Rickenbacker 4003 購入!

Rickenbacker 4003 は Paul McCartney や Roger Glover 、 Chris Squire などが使っている 4001 の後継機種です。そのシルエットのかっこよさで、私も中学生のころから一度は弾いてみたいと思ってるベースです。高校生の時に Aria Pro II のコピーモデルも持っていたのですが、これは売ってしまい別なベースになってしまいました。

なので、歳をとった現在、買えるときに買っておくべし!ということで購入を決断しました。

到着してすぐに撮影した写真

この Rickenbacker 4003 はメルカリを使って中古で購入。現在輸入している山野楽器の保証書もついているもので、実際に到着するとそれなりに程度のいい感じのものでした。買ったのは Jetglo という黒のモデル。 Rickenbacker は他に Fireglo (チェリーサンバースト)、Mapleglo (ナチュラル)という色が一般的ですが、たまに Limited Color として Skyglo 、 Metalic Plumgo 、そして NOIR などが売られる場合もあるようです。

ピックアップフェンスを取る

4003 には、リアピックアップ( Rickenbacker 風に言うとトレブルピックアップ)にピックアップフェンスがついてます。4001 のころはフェンスに磁石がついた「ホースシュー・ピックアップ」と言うものだったそうですが、のちにピックアップは全て「ハイゲイン」タイプになり、フェンスに磁石がないものになっているとのこと。

ただ、ホースシューじゃなくても、フェンスがあるとノイズ対策とか磁束が変化するからあった方がいいなんて話もありますが、私の弾き方では弾きづらいし、音も違わない気がするので外すことにしました。

リアピックアップを土台ごと取り外し、フェンスを取ればいいだけなのですが、私はここで失敗してしまい取り外す際にピックアップの配線を切ってしまいました。ショップに持ち込んだところ、なんとピックアップのワイヤリングされたところ自体が断線してるとのこと。仕方ないので修理をお願いすることになりました。山野楽器のメンテナンスセンター送りでピックアップのワイヤリングをしてもらい50,000円の料金がかかりました(高いけど仕方ない…)。他社製( BARTOLINI や SEYMOUR DUNCAN から発売されているようです)のピックアップだと20,000〜30,000円で買えるのですが、ハムバッキングだったりしてオリジナルの音ではないので却下。

ピックアップフェンスを外したところ

この修理におおよそ1ヶ月かかりましたが、リワイヤリングしたことで Rickenbacker 4003 の「ガリガリゴツゴツ」な音がしております。高かったけど満足してます。

ピックアップフェンスを取ると、ピックでも指でも弾きやすくなりました。

Treble Bezel の取り付け

ピックアップフェンスを取ると、4003 はピックアップと取り付けてある金具(メッキされている部分)の間が丸見えになります。それは問題ないのですが、指で弾こうとすると、この金具の尖った部分に指の腹をぶつけてしまい、弾いてる最中に「痛っ!」となり演奏が途中で止まってしまうことが何度かありました。

この開いてる部分を蓋で閉じるパーツが売ってることを発見。 Treble Bezel と言う商品で日本の楽器屋さんでも売っていた記録はあるんだけど、どこも売り切れ状態なので、USのサイトから直接購入することに決めました。

この中にある 4003 Treble Bezel Deluxe - Black と言う製品を購入(執筆時点では SOLD OUT となってました)。送料も合わせると $57.00 は高いですけど、これがないと指弾きができないので仕方なく購入。購入して2週間ほどで到着し取り付けてみたところ、無事に取り付け完了(何度も書きますが、ピックアップを外す時には配線を切らないように注意してください)です。

Treble Bezel がついた

親指のフィンガーレストもあり、金具の角にも指が当たらないので、指が当たらなくなり快適に弾くことができています。これはかなりいい買い物でした。

製造年の確認方法

このベースの製造年の確認方法です。 Fender や Gibson だとネックなどについているシリアル番号から確認しますが、 Rickenbacker はここでも独特な方法で確認します。

その場所は…ケーブルジャックのプレートです。4003 には Rick-O-Sound という現在では Rickenbacker でも販売されていない機材を使って、フロントとリアにそれぞれ別のエフェクターを噛ませたり、別のアンプから鳴らすと言うことができる「変態」な機能が付いています。ジャックのコネクタは2つ。1つは Rick-O-Sound 用のステレオジャック差し込み口、そしてもう1つは普通に使うモノラルジャックの差し込み口です。

このプレートに製造年(2桁)とシリアル番号(5桁)が刻印されていて、これをみると、私のこのモデルは 2005 年に製造されたことがわかります。

Rickenbacker 4003 のコネクタ部分

ちなみに Rick-O-Sound は社外品で互換製品が売ってるのですが、さすがに 4003 でここまでは必要ないよなぁ…と言うことで購入していません。

さて、次回は…

ここまで結構な文字数になってしまいました。次回は「塗装のベタベタ問題」を取り上げたいと思っています(いつになるかわかりませんが…)。このベタベタ問題は Rickenbacker ではかなり言われているのですが、どんな解決方法が一番リーズナブルなのか確認してみましたので、お楽しみ。

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