ユナイテッドシネマ浦和にて。
ホアキンフェニックスにマイクミルズにA24。ひたすら楽しみにしていた映画。

正直初めの方は少し退屈に感じてしまっていて、なかなか入り込めなかったけど見終わる頃にはもっと見ていたかった。
ホアキンフェニックスは作品選びがすごくいい。今回あまり特徴がないからこそ難しそうな役柄。だけどとても丁寧に甥っ子との関係を紡いでいてひたすら良かった。
最後の感情を露わにするシーンは本当に最高だった。後になって撮り直したシーンみたいで、たしかに自分としては少しあのシーンが浮いて見えるというか浮き上がらせていたように感じた。
甥っ子がとても可愛らしくて、そのままぽんっと放り出された子供ってくらい映画のなかで自由だったけど、オーディションの頃から抜群に役を掴んでいたらしい。
だとしたらあの計算され尽くした演技は天才でしかないな…。
子供はたくさんの不安を抱えている。だからこそ大人がそれを見守り優しく導いてあげる必要がある。そして大人も子供と接することで新たに知ることもあれば、忘れていたことを思い出すきっかけにもなる。
二人を取り巻く環境のなかで一緒に生活して成長し、変わっていく物語は優しくて心に響く映画になった。