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企画はラーメンに学べ!その4〜強みは伝えないと伝わらない

企画は表現されているか?

企画は7つのステップでつくることができます。

7ステップの中でも重要なイノベーションについては、総括編に書きましたが…

企画の4Rメソッド〜総括編


せっかくイノベーションを起こしても、伝わるカタチに落とし込めていないと伝わらない!

魅力的なタイトル、サブタイトル、言葉にすることが、とっても大切なんです。

今日はNG例をお伝えしましょう。

人の失敗企画から学ぶことも、企画力アップには欠かせませんから☆

 

「教えられて初めて気づく」は不親切

トップの画像。

事務所から徒歩2分のつけ麺屋の濃厚魚介つけ麺です。

こちらのお店の入り口は、人通りの多い心斎橋筋商店街に面していて、

看板を見た人が、階段で2階へ上がる形式です。

 

その看板には…

一番大きく「濃厚魚介つけ麺」と書いてあるのですが、

その下にはメニュー表の拡大コピーが貼られています。

つけ麺、辛つけ麺、とんこつラーメン、唐揚げ、ビール…と、

「いろいろある」ことがわかる。


品揃えがたくさんあることを伝え、つけ麺よりもラーメンが食べたい客も取り込もうという狙いなのでしょう。


ただ…この店の強みは、あくまでつけ麺にあります。

・麺の増量が無料で可能な点

 (中盛、大盛、特盛…全部同じ価格なんだな!)

・麺に負けない、濃厚なスープ!

 (“濃厚”というだけあって、ガツんときます)


こうした強みに加え、特筆すべきは…

 ・麺には全粒粉が使われ、とっても小麦の風味が際立っている!

 (この麺のレベルは、なかなかのもんです。他にはない武器です!)


これだけ力を入れて作られたつけ麺ですが、

全粒粉を使用していることは、豆粒ほどの小さな字で書いてあるだけ。

かなり注目して見ないと気がつきません。

 

メニュー表を載せるのにスペースを使ってしまい、

一番伝えるべきことが表現されていないのです。

 

これは、大損ですね。

 

強みは、表現され、人に伝わってなんぼ。

選ばれる理由に直結することは伝え、

それ以外は潔く捨てる。

これが企画を表現するコツです。

 

押し出した武器に惹かれてのれんをくぐったら…

実は、辛つけ麺もラーメンもビールもあった。

これがあるべき姿。

 

この視点を踏まえて街を歩いてみると、

上手に伝えれている店が案外少ないことに気がつくと思います。

 

人のふり見て我がふり直せ。  

あなたの企画は、伝えるべきことがしっかりと表現されていますか?

今一度確認してみてはいかがでしょうか。



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