旅と飲み物

アメリカで冷たいミルクを注文しようとして、アイス・ミルクと言ってしまい、ウェイターを困らせてしまったことがある。優しいウェイターは悩んだ挙げ句、冷たいミルクの横に氷の入ったグラスを置いてくれた。

僕ら日本人はホット・アイスを温かい・冷たいの意味に使っているけど、アイスはicedだから、本当は氷を入れるという意味だとその時初めて気づいた。

ジュースという言葉も同じで、冷たくて甘い飲み物が欲しいときに、What kind of juice do you have?とCAさんに聞いても、コーラがあることは決して教えてはくれない。ジュースはjuiceで、果汁なのだ。

これらは和製英語の話だが、国による違いもある。

イギリスのレストランでiced teaをくれと言ったら、それは何だ?と聞かれた。イギリスにはアイス・ティーが存在しないから知らないのかと思ったが、アイス・ティーなんて邪道だと言いたかったのかもしれない。僕らがアメリカなどで砂糖入りの緑茶を邪道と思うように。

ブラジルの国内線でorange juiceをくれと言ったら全く通じなかったこともあった。ガイドブックを見てスッコデラランジュをくれと言ったら通じた。オレンジジュースのポルトガル語だ。

コロナで海外にいけなくなった今、こんなことをあれこれ思い出した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?