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松山→博多間の出張移動でフェリーを使ってみた

はじめてnoteを書きます。自己紹介はまた別の機会を設けるとして(Twitterはこちら)、今回はタイトルの通り松山→博多間の出張移動でフェリーを使ってみたという話を書いてみます。
フェリーの良し悪しレビューというよりも体験記のようにだらだらと書いてみます。

フェリーを使うことにした経緯

出張先の松山からさらに出張先の福岡へ移動する必要がある。しかし松山空港→福岡空港の飛行機が結構高い。前々から予約できればもっと安くなるのかもしれないが、私が調べた便は 21,000円。博多の宿泊費も合わせると 30,000円程度にもなる。さらに東京からの往復航空券を合わせると、たった一回の出張で消費する額がすごいことになる。
入社して間も無く、まだほとんど成果を出してない身からすると、誰に言われた訳でもないがこの額は勝手にちょっと気が引けた。

もうちょっと安い移動手段はないのかな〜とググったところ、松山・小倉フェリーなるものを発見(http://www.matsuyama-kokuraferry.co.jp/contents/price.html)。PM10:00に松山を出て、AM5:00に小倉につく。これならなんと移動費+宿泊費込みで 8,450円(2等寝台)。小倉→博多間の新幹線代を足しても、半額以下におさまる。
しかも船で寝るなんてワクワクする。2段ベッドの一画がマイスペース。コンセントもついてるそうじゃないか。なんだって?船の中に大浴場まである!わお!
・・・そんなノリでフェリーを使ってみることにした。

道後温泉から松山観光港へ

この日、松山市内での打ち合わせを終えた弊社3名は道後温泉でひとっ風呂浴びて次の仕事への英気を養うことに。
初の道後温泉。本館は建物が趣深く、商店街の温州みかんシャーベットが美味しかった。
他2名は別路へ。私は1人福岡へと向かう。

道後温泉駅前から松山観光港へは1時間に1本の頻度でリムジンバスが出ている。
バスが出るまでの間、道後温泉駅のスタバでワーク。道後温泉駅は小さいのだけど建物がとても可愛らしくてスタバも小さくていい感じ。語彙力がない上に写真も撮り忘れたので全く伝わらないだろうがとにかく小さくて可愛いんだよ!

バスに乗って、40分くらいで到着。slackチェックしたり外を散歩してる犬をニヤニヤ見てたらすぐ着いた。
松山観光港は思っていたよりもだいぶ(失礼)綺麗。空港みたい。
着いてすぐトイレを探した。スターバックスラテ(トール、アイス)が膀胱を刺激していたのだった。うろうろ周りを見渡したが、意外とすぐ見つからない。
余裕の表情に若干の陰りが見え始めた頃。

あ、あった!トイレだ・・・・・!
ん?Wedding・・・・??なになにどゆこと?
松山ではトイレのことをWeddingと呼ぶ風習があるのか?
「ちょっとお花摘んできます」的な婉曲表現?どんな比喩よ??
まぁこの際なんでもよい。まずは用を足す、話はそれからだ。
とにかく上へ急ごう。・・・



・・・本当にWeddingだった!!!!!!!
こんなところにWeddingが、という驚きとトイレじゃなかったのか・・・という落胆のマリアージュ。
(その先にモノホンのトイレをすぐみつけ、駆け込んだ。)

2階にはおしゃれなテラス付きカフェもあった。誠に失礼ながらこんなおしゃれ空間があろうことは全く予期しなかった。


一階に降りて海側に出てみる。
潮風が優しく吹いて、尿意との戦いに勝った戦士を癒してくれる。
道後温泉で養った英気は別の用途に使ってしまったかもしれない。


透明度の高い海。覗き込むと小さい魚が見える。
かわいいな〜と思いつつふと足元をみると干からびたフグ。
なぜそこに。
口から水ドバァさせられたりイルカに突かれて「もげぇ」ってなったり前歯切られたり干からびたり。
なぜこうもフグは不遇な目に合わなければならないのか。

なんて不遇なフグ


ここでベンチに座ってしばし野外リモートワーク。なんて気持ち良い仕事場なのだろう。捗る。


気づくと日が落ち始めていた。海が静かに暖かく、夜を迎え入れようとしてる。



出航1時間前、今日の仕事は閉店。港向かいの料理屋さんでちょい飲み。
肉じゃが、スパサラ、つまみ卵、キスの天ぷら+ビールと黒霧お湯割。
良い。
お店の旦那さんと奥さんとおしゃべり。昔は港からもっとたくさん船が出ていたが今は随分減って、利用者も減ってるそう。
お金のない若者には良さそうなのにねーと言うと、彼らは船じゃなく高速バスで近隣都市に遊びに行くそうだ。バスの方が中心街まで直接行けて便利だから。確かにな。
でもバスでは横になれないし、お風呂もついてない。私は船好きだぞ船、頑張れ船!

乗船

PM9時、いよいよ乗船。受付で登録用紙に住所とあらかじめ電話で取得した予約番号等を書いて乗船代金を払う。乗り場までは空港見たいな長い歩道。子どもがはしゃいで走ってる。そう、船、ワクワクするよな、船。

乗る船が見えてきた。フェリーくるしま。でっかいな。ひゅぅ〜(囃し)

タラップから乗り込み階段をあがる。わぁ、広い。まず目についたのは、売店。

それから指定席へ。今回は2等寝台の女性専用部屋。8人寝れるようになってる。

うぇっへっへっへ、この秘密基地感よ。子どもの頃、押入れにスタンドライトとおやつ持ち込んで漫画読んでたのを思い出す。


貴重品を持って、船内探検に繰り出す。お風呂はどんな感じかな?

8畳くらいのスペースに湯船と洗い場が4つ。悪くない。この後入ったけど、平日というのもあってか、誰もいなくて完全貸切。
広々と足が伸ばせて最高であった。


そして甲板へ。

夜の海、水平線がキラキラしている。
気候がちょうど良いくらいに涼しくて。
少し離れたところで嬉々として1人晩酌グッズを広げるおじさん。
ぷしゅっという音がこちらまで聞こえてきたところで我慢できなくなり売店まで走る。


・・・

やはり必要でしょう。こちらも1人、ぷしゅっ。
最高である。
船のエンジン音でかき消されることをいいことに、鼻歌も混じる。
天城越え。
そこは津軽海峡冬景色だろ船なんだから、という脳内セルフツッコミも、冬じゃないしなんだかよく分からないけど全体的に楽しい。

その後はお風呂に入ったり自部屋(約1畳)でこれを書いたりしてから就寝。

Wi-Fi無いのが辛い。月末というのもありモバイルの速度制限くらって、データ量買い足した。Wi-Fiだけつけてくれたらいつまでもいれるぜこれ。

小倉港到着

朝。もうすぐ着きます〜の館内放送で起きる。AM4:20。眠い。そんで暑い。ベッドのカーテンを閉めると内部で蒸されるのだ。
7:00まで船内休憩ができるらしいけど、小倉港到着と共に出発。
ありがとう船よ。

朝の小倉港。
頭が寝ぼけてて無駄にぐるぐるうろうろした。
この港から天神までは高速バスで1時間半。別ルートではここから徒歩10分のところに小倉駅があり、そこからは博多方面に新幹線や特急が出てる。
目的地は博多なのに惰性でなぜか高速バスに乗ろうとしたが、頑張って冷静に考えて駅まで歩いた。
早朝だと新幹線がなくて、特急で博多到着。54分だった。
途中、車掌さんがきた時に、5秒前くらいに胸ポケットに入れた切符のありかを忘れて焦るくらいには寝ぼけてた。

6時過ぎに博多に着く。コワーキングスペースはまだ空いてないから、マクドナルドでこれを書いて今に至る。

よくもまぁだらだらとここまで長い文を書いたものだなぁ。
誰かここまで読了する人は1人でもいるのだろうか。

フェリーで出張移動についてまとめ

・ワクワクして楽しい :飽きたらそうでもなくなるかもしれない
・Wi-Fiが無いのは辛い :航路によってはWi-Fiついてる船もあるみたい
・安い 
・朝が早いから1日長く使える感じがする

また次同じルートをたどることがあったらまた使うと思う。
誰かと一緒だと甲板でおしゃべりしながら飲めてもっと楽しそう。

ーーー

って、待てよ、これ出張だった。
出張ってこんなにはしゃいだりしていいのだろうか。もっと真面目にビジネスホテルとかに泊まって朝のビュッフェとコーヒーを新聞片手に嗜む必要があるのだろうか。

まぁ多分弊社じゃ誰も気にしない気はする。
はしゃぎ過ぎだというお叱りは受け付けますのでこっそりお願いします。


おわり。

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