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文系学部卒→システム開発職→UMITRON 入社経緯と1ヶ月働いた感想

表題の通り、UMITRONへの入社経緯と入社後1ヶ月の感想をつらつらと記述したい。
私が今何してるんだろうという興味を持っていただいた周囲の暖かい皆さまはもちろん、これからスタートアップへの転職を考えている方、UMITRONってどんな会社なんだろうと思っている方のアクセスも少し意識した。あと、見てくれるかは分からないけど就職活動を控えた大学生にも少しでも参考になるといいな。
転職に際して、箇条書きの体系化された情報は検索すればいろいろでてくるけれども、私は特に誰かの個人的な体験記の方が役に立ったので、主観的に心情を書き出してみた。こういうのはいろんな人のが読みたいから、あればあるほどいいだろう。
長文ですがお付き合い頂けると嬉しいです。

前提として軽く自己紹介。

1987年鹿児島生まれ、大学から福岡(九州大学)に出て、就職で東京進出、と北上中。大学では環境心理学を選択し、卒論はある小学校のビオトープ周りに張り込んでそこで子どもたちが小さな自然とどう出会っているのかについてのフィールドワーク。卒業後大企業向けのパッケージシステムメーカーであるワークスアプリケーションズに9年勤め、先日2019年6月よりUMITRONに転籍。

客観的にパッとみてしっちゃかめっちゃかな経歴である。何で文系なのにシステム会社?とか何でまたUMI(海)なのよ?とか、自分が他人だったら気になるし何度か聞かれたので、ここでこれまでのストーリーを紹介できたらと思う。

在学時の就職活動と前職について

大学3年の就活の時、自分がやりたいことがなんなのか、自分は何が得意なのか、全く分からなかった。人並み(もしくはそれ以上)に「自己分析」とかの本も読んで色々整理してみたけれど、やっぱり「これだ!」というものは見つからなかった。
「原体験」を持ってる人を羨んだ。彼らは「ほんとうに」その体験に感化されて「ほんとうに」そこに人生を捧げる仕事をしたいと思ってるのだろうかと疑問にも思った。
「自己分析」の結果、綺麗なESを書き上げることはできたけれど、自分は、「ほんとうに」そこに書いてあるような人間で、「ほんとうに」そこに書いてあるようなことが心の底からやりたいんだとは、全く思えなかった。

自分で腑に落ちてないのに「御社にすごく入りたいです!」「私は御社に必要なスゴイ人材です!」みたいなことを言うのが至極苦手で、就活中はESやグループ面接、1〜2次面接は通っても、最終面接に通らなかった。
周囲が何十社も受ける中、私は5社くらいしかそもそも受けていなかった。就職氷河期だったのもあるだろうが、当時は自分に自信が無く、「お祈りメール」を受けて傷ついていくのがとても辛くて怖く、チャレンジを渋ったのだった。本当に好きかも分からない複数の異性に次々告白しなければならない(そして振られる)ような苦しさがあった。コリドー街のナンパ師をほんと尊敬する。

一方、夏休みに就活資金稼ぎのためたまたま参加したワークスアプリケーションズ(以下ワークス)のインターンシップでは「入社パス」をもらっていた。そのインターンでは、志望動機やそれまでの実績や「原体験」は全く加味せずに、19日間、その会場で出された課題に対する解決能力だけを見てくれた。
普段から身の回りの事象について「なぜこうなってるんだろう」「どうすれば解決するんだろう」と考えたり調べたりすることが好きで、政策やビジネスモデルを考えて議論するサークルにいたので、インターンで与えられた課題に対して自分なりに理想の状態を考えてそれを満たすための策に落とし、実装していく(実際にシステムのモックを作った)ことはとても楽しく、ワクワクした。

ITの分野に元々興味は全くなく、当初は会社名も知らず社長もギラギラしていて田舎娘的には半信半疑だったが、インターンがとても楽しかったこと、自分の実力を認めてくれたこと(当時全国で300名程参加して内5名の最優秀賞Aパスをくれた)、接した社員が皆楽しそうに仕事していたこと、会社のビジョンが明確でそれが直接事業に落としこまれていて納得感が持てたこと、そして前述の通り他の会社は受からなかったことから、ワークスに入社を決めた。

それから開発部門に配属されて、エンジニアとして9年間働いたが、本当に多くの経験をさせてもらった。
突破型の新人研修を270人の同期の中1番に卒業できたこともあって、期待を背負って難しめの仕事をどんどん任せてもらえた。複数の大企業で使う機能を0から企画/設計/開発したり、うまくいっていないチームの再生に入ったり。人生で初めて級の困難に何度もぶつかって、もがき苦しみながらもやりがいがあってとても楽しかった。
開発ができるようになったと思ったら、チームを任されてまた別の困難に向き合ったりと、常に自分のカバー範囲を超える課題に立ち向かっていた。
次の「転職経緯」で記すような考えに到れたのも、そもそもここでの仕事を通して様々な頭の使い方を学習して鍛えてこれたからだと思う。

転職の経緯

チャレンジングな環境や優秀な人たちに恵まれた前職だったが、「仕事の内容」や「仕事の進め方」をピボットしてみたく転職を考えていた。

仕事内容については、具体的には、「どうミッションを達成するか」に対してもっとシンプルに自分の働きを反映させたかった。自分が考えた分、手足を動かした分のパワーがなるべくそのまま物事を前に進める力として伝わるようにしたい。転職活動時は「手触り感」という言葉でそれを表現していた。

前職では当時マネジメントをしていたのだが、そうすると
<ミッションを満たす [←そのために] 人を動かす [←そのために] 自分の手を動かす>
という形でミッション達成のための自分の関わりが間接的になる。こう書いてしまうと割とシンプルに見えるが、実際は「人を動かす」が挟まることによって検討しなければならないパラメータが大量に増える。何人でやるか、どんな人を求めるか、仕事を細分化するか/丸投げするか、細かく進捗管理するか/ある程度任せるか、効果的な座席配置は、どんな言い方がメンバーのモチベーションを高めるか… これらに正解はなく、相対する課題の内容や周囲の環境、既存の人的リソース、リーダーのキャラクターなどによって最適な方法が異なり、コントロールが難しい。その上成果との関連が見えづらい。座席配置はチームマネジメントの大事な要素だが、「座席を変えたから、今期の売上目標を達成しました!」とはならない。色々と考えて工夫して動いてもそれが成果に繋がったのかと問われると「えーと、たぶん、いい感じ!うふふ」とローラの真似するくらいしかできないのだ。

さらに、組織が大きくなるとやっかいなのは、「成果定義の固着化」の問題だ。仕事の成果(=ゴール)を定義することは1人で仕事する場合でももちろんある。だが、人を取りまとめて生産する場合、より強固な「成果の定義」が求められる。メンバーがおなじ目標に向かって走るためには分かりやすいゴール設定が不可欠だ。そしてそれは、1人で仕事する場合よりも、変更がきかない。ころころゴールを変えていては中のメンバーは翻弄され生産性が著しく下がるからだ。
しかしここで定義された成果は、たまに間違う。全体のミッション達成に効果的に貢献しない成果定義が時になされるのだ。これは成果を定義する人の保身とか色々別のパラメータ=「大人の事情」が絡んで最初から間違ってる場合もあるだろうが、そうでなくて純粋にどうすればミッション達成できるかを目指していたとしても、取り巻く環境の変化や読み違いによって「結果的に」間違ってしまうこともあって、構造上絶対に0にできない。これまで私自身も間違ったことがあったし、上から提示されたことが後から見たら間違っていた、ということもある。外の会社の話を聞いていても、間違わないことの方が少ないんじゃないかとも思う。個人でだって、例えば「1ヶ月で3キロ痩せる!」というミッションに対して「毎朝バナナを食べる」という成果を定義したが実際はなんの効果もないということがあるだろう。ただ、組織の場合は成果定義のスピーディなチューニングがしづらいというところに厄介さがあるのだ。上司が定義した成果を追う場合には、成果を上げてもミッションに貢献できなかったということが起こり得るし、自分が成果定義をする場合も、間違ってるかもと気づいたときに自分一人なら身軽に方向転換できるところ、チームを持っている場合はそうもいかないことがある。これらによって、直接的な貢献度が下がり歯がゆさを感じることがあるのだ。イメージ的には新幹線で消防出動するような。線路が火元に向いてればとても早く現地にたどり着けるが、移動中に線路の外側でもっと大きな火事が起こったとしても容易に方向転換できない。その分、車だと速度は遅いけど小回りがきく。

このように、「人を動かす」が間に挟まることによって、成し遂げたいミッションに対して自分の働きのパワーが伝わる割合が下がる。これらはある程度以上の人数規模の会社であれば必ず起こることだ。
初めは正解のないこの課題に取り組むのが楽しかったが、性格的に自分の仕事に「なんのために」を求めがちなので、だんだんともっと直接的にミッション達成に貢献できることをやりたいという気持ちが強くなっていった。

仕事の進め方についても、前述の「成果の定義」問題に関連するのだが、前職の中で私は「やりきること」にこだわっていた。成果を定義したら、あとはそこに進む。成果の定義が合ってようが間違ってようが、最後までやりきらないことには成果が出ない。成果が出ないことは仕事してないも同然。やりきることで、間違った成果だとしても「やったけど、それは間違っていた(誤った道に×印をつけて、正しい道の取捨選択を助ける)」という形でミッションに貢献する成果になる。そう考えていた。これは「ゴール思考」とも言えると思う。ゴールを定義してそこまでの道筋を細分化して進む。
その考えは間違ってないと思うが、ミッションを達成するための仕事の進め方の「型」としては、それだけじゃなくてもっとバリエーションがあるよなとも最近考えるようになった。
例えばデザイン思考。最初から考えてゴールを定義するのではなく、考えるためにまず手を動かしはじめる。絵を描いたりプロトタイプを作ったりして簡易に世にモノを生み出しながら、実証実験をベースにさらにその先を考えていく。
他には「数打ちゃ当たる」の精神。やりきったゴールの先に自己成長があるとばかり思ってたけど、そもそもの才能は人それぞれと考えると、自分に合わない仕事や環境をうまく損切りしながらかわしつつ、新しいものにトライする回数を増やした方が、ホームランを飛ばせる(ビッグな成果を上げられる)可能性が上がるかもしれない。
眉間にシワを寄せながら仕事してたけど、こういった他の方法論の中には、もしかしたらもっと自分に合うものがあるかもしれない。

MITメディアラボの伊藤穰一氏の言う「地図ではなくコンパスを持って行動する」という表現が自分にはしっくりくる。地図をもとに進む(ゴール思考)と、環境の変化がおこって、いつのまにか近道ができていたのに気づかず回り道をしてしまったり、たどり着こうと思っていた場所が実は地図上からなくなっていたりするのだ。自分の進みたいベクトル(=コンパス)だけ持っていれば、環境の変化の中でも柔軟に対応していくことができる。漠然と、そういうしなやかな動き方を身につけてみたいなと思った。

このように「仕事の内容」と「仕事の進め方」をピボットすることを考えると、次に身を置く環境として自ずと「スタートアップ」が浮かび上がった。

まず、自分がプレイヤーになって、「人を動かすために考えなくてはならない多くのパラメータ」を省略し「成果定義の固着化問題」を回避したい。そのためには小さなチームである必要がある。
「仕事の進め方」にしても、スタートアップであれば、事業の骨子をまだ作りつつある状態なので自分がやってみたい方法論にも挑戦できそうだ。
実はスタートアップの他にも、「起業」という手もあるにはある。だが私の場合は自ら起業して成し遂げたい明確なビジョンはまだなかったため、それは選択肢から自然と外れた。
また、ソフトウェアエンジニアとして極めるという選択肢も外した。自分より技術が好きで優秀なエンジニアを社内外でたくさん見て、純粋にエンジニアの技術で彼らに勝てる気は全くしなかった。

なぜUMITRONなのか?

さて、スタートアップといっても世の中にはごまんとある。
まず、スタートアップの中の人とマンツーマンでがっつり話せる機会は転職活動以外そうそう無いだろうということで、あまり食わず嫌いせずにいろんな会社に訪問してみた。(スタートアップ向けのコンサルやVCにも範囲を広げてみたりもした)

その中で、絞り込む軸としては「ミッションへの共感度合い」と「ものづくりへの関わり」だった。
ミッションへの共感度合いは、自分の性質上「なんのためにやるのか」が重要なのでそこにはまずこだわりたいと思った。何のために、を本当にゼロベースで考えたとき、自分が一番ワクワクするのは、突拍子も無いけれど「生き物の多様性」だった。うまく短く説明することはできないが、「生き物」と「多様性」がそれぞれとにかく好きで、掛け合わせると最高。
「ものづくりへの関わり」が自分にとって大切そうだという気づきは転職活動をしてみて初めて見えてきたポイントだった。今まで9年間、システムの開発職でものづくりに関わってきたが、続けてこれたのは「モノを生み出すのがそもそも好き」という点があるだろう。各社面談する中で、コンサルや事業開発職の話も聞いたが、やはり自分が一番ワクワクするのは「どんなモノをつくるか」に関わる仕事だった。かつ、ITだけでなく、ハード含めたものづくりにもトライしてみたい。ユーグレナ永田さんのリアルテックの話にも納得感があった。

「生物多様性」も「ものづくり」も、元々ずっと好きだったが新卒の就活の時には「そんなものが自分の仕事になるはずない」と無意識に諦めていて、検討の土俵にすらあがってこなかったことだった。文系だし、生き物と絡む仕事なんか獣医かペットショップ店員かトリマーか…別に自分がそれをやりたいわけではないし、ものづくりって言ったって何の技術もない自分に仕事としてそこに関われるとは思えないし…。

そこにマッチするUMITRONを見つけたとき、アドレナリンが大放出されて身体中駆け巡る感じがした。「持続可能な水産養殖を地球に実装する」というミッションのもと、IoTで自動給餌機などのプロダクトをつくっている会社。「生き物」つながりでエージェントの方が「こんな会社もあるよ」と紹介してくれた中の1つだった。FieldSuccessという募集職種は、海の現場に出ながら養殖の課題をキャッチアップしてプロダクトへ反映していくというもので、まさに自分のこれまでの開発経験を生かしつつピボットできる職種だった。大学でフィールドワークをしてたのもあり、現場に出ていくというのもとてもワクワクする。

だが、ホームページや様々な記事を読み込んでいく中で冷静になってきて、「すごく素敵な会社だが私はここでは働けないだろう」というセルフハンディキャッピング的な弱気な心理に到達した。
まず、メンバー紹介ページを見ると、少ないメンバーの中に「すごい人」がたくさんいる。というかみんなすごい。JAXAやら新聞記事に取り上げられてる人やら東大やら5大商社やら、他にも何やらすごい会社ですごいことをやってきた人たちばかり(小並感)。ひぃ〜と尻込みするのはきっと私だけじゃないだろう。
かつ、記事を読み込んでいくと創業2年ちょいで12億円の調達をしている。きっと業務領域ごとに「その筋のプロ」が持ち場を守りながらものすごいスピードで進んでいるのだろう。ホームページのMTG風景の写真は、NASAとかOceanCleanupみたいな海外のビッグプロジェクトでありそうな、喧々諤々としたものすごく生産性の高いMTGを想起させた。特化した技術があるわけでない自分には入り込む隙がないのではないか。

面談の機会をもらったが、正直「きっと話を聞いて終わるだろうな」と思った。

選考について

私の場合、1次面接がCOO、2次面接がFieldSuccessのメンバー、最終面接がCEO,CTOだった。
1次面接ではシンガポールにいるCOOとのWeb面談だった。会社の紹介をしてもらった上で私の経歴や趣味の話をした。ちょっと緊張した。割と趣味の話をしてた時間が長かった気がする。「トカゲ飼ってる」という話と「海外旅行が好き」という話に反応があった。そして最後、「ぶっちゃけ、ウチの仕事、興味あります?どうですか?」と聞かれたので「めちゃくちゃ興味あります」と正直に伝えた。するとその場で「じゃあFieldSuccessのメンバーに会ってみますか」と言って次の面談をセッティングしてくれた。え、いいの〜??という気持ち。
あとで聞くところによると、私の経歴やキャラクターを加味して、マッチするポジションがあるかを探っていたとのこと。会社に有用な人材なのかでは無く、その人が会社で輝けるかどうかを採用時はいつも見てるとのことで、その辺が後に記す心理的安全性とかにも繋がってくるのかもしれない。

(入社後、COOは爬虫類好きだということが分かり、チェンナイ出張の折に現地の私の元同僚と3人という謎の組み合わせでクロコダイルパークに行って楽しかった)

2次では後に相棒となるFieldSuccessのメンバーが、普段どんな仕事をしてるかを話してくれた。プロダクトが実際に動いているところとかも少し見せてもらいつつ、養殖の生産者の方とどんな話をしてるのか、どれくらいの頻度で海に行ってるのかなどを聞いた。聞いてるうちにワクワクが止まらなくなってテンションが上がり、「めちゃくちゃ楽しそうですね」「うわぁ、(会社に)入れて欲しいなぁ」と素で反応してしまった。

(仕事が楽しくて仕方ないという顔。そんな話を聞いたらそらぁワクワクしちゃうよ。彼は同い年なので出張ドライブでは車内で90年代POPSで盛り上がる)

最終面接はCEOとCTO、2名と話した。転職の経緯やこれまでの仕事の話、それから「すごく楽しそうだから入れてくれ」という率直な愛の告白と、少しだけお金の話も。ものづくりに対する自分なりの考えを真剣に聞いてくれて、とても楽しかった。「ボードメンバー3人が全員Goを出したら採用、という形をとっているので検討後、結果連絡する」と伝えられた。

・・・その後、メールにてオファーと条件をもらえたときは、天にも昇る気持ちだった。ワクワクしすぎて寝れないという現象は、小学校の遠足の前日以来だったかもしれない。

1ヶ月(とちょっと)働いてみた感想

6/1から入社したので、現在1ヶ月になる。入社前にアルバイト契約でフライイング就業したのも合わせると1.5ヶ月ほど。
その感想をまとめてみる。

・心理的安全性の高さよ(詠嘆)
・意見を聞いてくれる
・メンバーの能力が高い
・本当に現場を大事にしている
・新しいことに取り組むのが楽しい
・自分の立ち位置は模索中

▪️心理的安全性の高さよ(詠嘆)
これは日々実感しているが、「やな奴」が本当にいない!メンバー皆それぞれ個性が強いのに、多様性をナチュラルに認めているところは共通している。入社数日時点で居心地の良さがMAXだった。「心理的安全性」とはこのことか…というアハ体験。自分が自分であることを許容されている感覚が強い。例えばslackのスタンプにも反映されているメンバーが皆他者の発言に積極的に反応するカルチャーもそれを支える要因なのかもしれない。
あと関連して、みんなでランチに行ったときとかの雑談がすごく楽しい。全員知的好奇心がすごいので海や魚に関わらないネタでもガチ議論になる。

▪️意見を聞いてくれる
前述の通り、入社前には「特化した技術があるわけでない自分は入り込む隙がないのではないか」と危惧していた。が、これは杞憂だった。
それぞれの領域の技術に長けたメンバーがいるのはその通り。しかし、作っているプロダクトがこれまで世の中に存在しないものなので、その意味では全員初心者で、試行錯誤を繰り返しながら形にしていっている。ハードウェアについての意見もソフトウェアについての意見も、皆「なるほど」と言って聞いてくれて開発計画に入れてくれたり、時間を割いて試行させてくれたりする。これは私にとって本当に嬉しいことで、ものづくりに直接関わっているという実感がある。

▪️メンバーの能力が高い
これは当初のイメージ通りだが、個々のメンバーの能力がとても高い。皆、頭の回転が速いのもそうだし、柔軟で、これまで様々な仕事を通してすごいスピードで学習してきたのだろうなという印象。単に技術力とかプレゼン能力とかの単発のスキルだけでなく、周囲とのコミュニケーションとかトータルでの仕事の進め方が上手な人が多い。自分の能力が追いつかなくてひぃ〜となるが、卑屈にならずに私も学習するぞ〜と思える環境がある。

▪️現場を大事にしている
面接のときから、現場で体感することを大事にしていると聞いてはいたが、こんなに現場に出るとは思わなかった。養殖生産者の方の餌やりに同行したり、時には実際に作業のお手伝いをしたり、水産系のカンファレンスにも出向いたり。足を動かして、自分の目で見て、直接人と話すと、やはりinputされる情報量が全然違う。簡単に文章化できない非言語情報含めて、それらが新しいモノづくりをするときのヒントになっている。

▪️新しいことに取り組むのが楽しい
これはUMITRON以外のスタートアップでもそうかもしれないが、日々これまで経験したことのない新しい課題に取り組んでいて、個人的にとても楽しい。
例えばハードウェアの製造契約まわりのタスクをしているが、工場に行って担当の方と話をしたりして、これまで全く触れたことのない世界で知らない言葉がたくさん飛び交っていて、それらを知って覚えるのも知的好奇心が満たされてとても楽しい。

▪️自分の立ち位置は模索中
OneOnOneで「何か不安なことはある?」と聞かれて挙げたのは、自分のスイートスポット(一番価値高く貢献できるポジション)がまだ見えてないということ。そこは今後様々なタスクにより深く入っていく中で常に探っていく課題だろう。かつ、事業のフェーズに合わせて柔軟にポジショニングを変えていく必要もあるだろう。なかなか自分のことを客観的に見れないタイプなので、OneOnOne等通して自分がどう役に立てるかをすり合わせていきたい。

まとめ

さて、ここまでつらつらと書いてきたが、今の心境を一言で言うと「人生最高かよ…」である。他者からみるとしっちゃかめっちゃかな経歴でも、自分の中では繋がっていて、それぞれのフェーズで悩みながら前に進んできたことは決して無駄じゃなかったなと思える。これからUMITRONで様々な困難に直面するだろうが、それすら楽しみだ。Yey!!!

\ 長文読了ありがとうございました! /


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