”ゴキうらら”プチバズり事件から考えるエンジョイ勢とガチ勢の視点の違い

初めに

本記事で他者の【リブロマンサー】デッキをゴキうららと揶揄し、少し炎上している(炎上する意味も分からないが)方を貶する意図は全くありません

ことの発端

ことの発端は1つのツイートでした。

本人のツイート(無駄な拡散を避けるためアイコンとIDは隠しています)

これは遊戯王について動画投稿をしている方の【リブロマンサー】紹介動画告知ツイートに対しての空リプで、《増殖するG》と《灰流うらら》が3積みでされているところをみて「【リブロマンサー】じゃなくて【ゴキうらら】じゃないか。。。」という旨のツイートした所少し炎上し話題になりました。

経緯を少し説明したところで、筆者が今回話したい本題に移りたいと思います

注意:大きく主観が含まれる内容なので一種のエンタメとして楽しんで痛手けるとありがたいです。

【ゴキうらら】から考えるガチ勢とエンジョイ勢の視点の差

今回たまたま語感の良さも相まって【ゴキうらら】が話題になりましたが、エンジョイ勢の方がCSなどで上位入賞しているレシピに対して「こんなの○○じゃない!」であったり、著しく多様性を欠いている事(ハリラドン、勇者デスフェニ、一強環境など)についてお気持ち表明ツイートをして少し炎上するみたいなことは何度かあったように思います。

これはどちらが悪いという話ではなくそもそもガチ勢とエンジョイ勢ではデッキに対する見え方が違うことによって起こる事なのです。

交わることがない2つの楽しみ方

ガチ勢とエンジョイ勢について話していくにあたって、ここで一度筆者が考えるガチ勢とエンジョイ勢の定義について話しておくと

エンジョイ勢
対戦ゲームなので勝利を目指すが、それと同時に相手に自分が考えてきたギミックを披露しあうことで楽しむ側面がある

ガチ勢
試合に勝つことを第一目標であり、勝つこと=最も楽しいことと位置付けている人が多い

です。個人で細かな違いはあれど大まかにはこのような住み分けになっているのかなと感じます。

エンジョイ勢と手札誘発は相性が悪い

前章でエンジョイ勢は”相手に自分が考えてきたギミックを披露しあうことで楽しむ”と書きましたが、実はこのある種の共同作業的な楽しみ方は手札誘発と相性がすこぶる悪く、このアンチシナジーが”エンジョイ勢手札誘発入れる入れない論争”を生み出す原因になっているのです。どういう事かというと、

エンジョイ勢のデッキ構築
好きなテーマ(カード)を盤面に並べて披露したい

お気に入りのテーマ(カード)を披露するためにはテーマカードやギミックを構成するデッキ内に沢山用意しなければならない

必然的にデッキの枚数が多くなってしまい、デッキの優先順位が①ギミック→②展開補助→③手札誘発なので安定性などの観点からデッキ枚数を減らすことを考えるとギミック以外のカードが抜ける

のような自分目線で考えた時と、もう一つ先ほども言いましたが披露しあうという視点で見たときに、相手目線で把握しづらい妨害(手札誘発)は相手の展開を無慈悲に止めてしまう可能性があり、共同作業としてみた時にも手札誘発というカテゴリーのカードは採用しづらい傾向にあるのだと思います。

エンジョイ勢の先行1ターン目は絶対領域

ファンデッキは星の数ほど存在しており、相手のデッキが想定できない以上後手の練習は難しく、尚且つ相手が用意した妨害があるので展開を通すことは非常に大変です。そういった中で先行1ターン目、それは展開を披露するための絶好のチャンスで基本的に互いに一度は与えられる権利でもあります。そのある種の絶対領域をいとも簡単に台無しにしてしまうのが手札誘発です。こういったファンデッキ同士の対戦の性質も相まって手札誘発はエンジョイ勢から嫌厭される存在になっているのです。

ファンデッキのとんでもない多様性

先ほどからどうして手札誘発がファンデッキに入りにくいのかについて説明しましたが、手札誘発が入らないことによってファンデッキは構築の幅が無限でありとてつもなく多様性があります。同じテーマであったとしてもエースモンスターとして据えるカードが違うだけでもまるで違うリストになる事は大いにしてありますし、手札誘発などにスペースを取られないので○○+××+□□のように様々なテーマを組み合わせる事も可能です。自分で作ったデッキはエンジョイ勢のアイデンティティであり、構築が丸々同じになることはガチ勢と違いほとんどないのかなと思います。

エンジョイ勢から見たガチ勢の作るデッキ

そのようなデッキの価値基準にオンリーワン性が大きく含まれるエンジョイ勢の方がガチ勢向けのデッキを見るとどう感じるでしょうか。答えは明白で

「揃いも揃って同じカード(構築)でつまらないなー」

です。特に《灰流うらら》や《増殖するG》などはその汎用性とカバーできる範囲から非常に多くのデッキに採用されますが、それは多様性を著しく狭めている事も事実であり、デッキ構築(見た目)を気にするエンジョイ勢の方にとってはとても気になるところなのだと思います。

今回は【ゴキうらら】と揶揄したことによって少し話題になりましたが、エンジョイ勢の方がそういった視点を少なからず持っていることは事実だと思うので、そのように発言してしまうのも分からなくないなと思います。

みんな違ってみんないい

今回は一連の騒動をきっかけに普段自分が思っている事を記事にしてみようと考え、雑文ですが急いで書いてみました。

手札誘発の奇襲性というのがガチ勢にとっては+に、エンジョイ勢にとっては-に働くというのはとっても面白いと思っていて、どちらの考えが正しいとかそういった話ではなく互いに尊重していこうねと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました、引用RTなどでこの記事のつぶやいていただけると励みになります。よければRT拡散よろしくお願いします。


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