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父ちゃんの決断(その1)子どもの名前を決める×3

子育てをしていると、決断を迫られることが多々あります。これまで私も大小いろんな決断してきました。どんな決断をこれまでしてきたのかを思い出し、その時の心境を記録に残してみようと思い、筆を執った次第です。これから何回かに分けて、これまで決断したことを記事にしていきたいと思います。

さて、今回は親になったときに迫られる決断、「子どもに名前をつける」ことについて書きたいと思います。子どもにとっては一生を共にする大事な名前。ペットやお気に入りの自転車に名前を付けるのとは違った責任感が親にのしかかります。我が家はこれまで3人の息子たちに名前を付けてきましたので、名前を付ける過程、そしてどのように3人の名前を決めたのか、を書きたいと思います。


はじめて名前を付けたのは長男です(←当たり前)。はじめての子ということもあって、私もカミさんも妊娠発覚時から気合いを入れて考えました。生まれる前にある程度名前の候補を挙げておくことにしたのですが、ここでまず悩むのが、「生まれてくる子が男か女か?」というシンプルな問題。私たち夫婦は子どもが生まれてくるまで性別は聞かない!という方針だったので、男の子と女の子の両方の名前を考えなければならなかった。これがけっこう大変でした。男の子だけ、女の子だけと比して、単純に2倍にですからね。。。そんなことを思っていたら、妊婦検診の時にエコー写真を見た医者がボソッとカミさんに言ったそうです。

「ああ、ついてるね。」

はい。女の子の名前は考えなくて良くなった。。。

気を取り直して男の子の名前を考える。最初はカミさんと私で各々好きな名前を考えていましたが、最終候補は1つだけ。カミさんの候補、私の候補をお互いに見せ合い、あーだこーだが始まります。まあ、この時点では何となく複数の候補を絞って終わり。そして、ここからが本番。

第一子となる長男の名前は、発音したときの響きから決めていったので、今度は漢字を当てはめる作業です。一応、名づけの参考図書を買っていたので、人名漢字を眺めながら、苗字との相性が良い漢字を探して、響きだけだった名前を漢字にしてみる。そして、画数が良いかどうかチェック。でも、この画数チェックがなかなかうまくいかない。いくつかの候補に、いくつかの漢字をはめていくも、気に入った字だと画数が良くなかったり、画数から選ぶと漢字がしっくりこない。たぶん、お子さんの名前をつけている親御さんならこのもどかしさを経験されている方も多いと思います。

そのうちに、このパズルに疲れたカミさんが言いました。

「私には難しくて無理。できない。」

ああ、そう。でも名前決めなきゃならないからなー。と思っていたら、カミさんが続けてこう言いました。

「私が気に入るような漢字で、画数が良い名前の候補を、あなたが考えて。そして、私が気に入ったらそれに決めよう♪」

おお、これは投げられた。父ちゃんに丸投げだわ。しかも、決定権は自分に取っておくというジャイアン的思考。ここからが大変でしたよー。漢字辞典を舐めるように見て、何案かをカミさんに見せては却下をくらう毎日。。。私なりに気に入った名前候補もあったので、最終的にそれに決まるようにカミさんにプレゼンを試みる。何度かの却下の後、長男が生まれる10日前くらいに最終候補が決まりました。そして、無事長男が生まれて、その顔に、最終候補がマッチしていることを確認して命名。名前を決めるのって、大変だわ。。。というのが第一子。


続いて次男。長男の名づけの苦労があったので、次男の時は生まれる2か月前くらいからカミさんとの話し合い開始。名前を決める過程は長男の時と概ね同じ。でも、次男の名前候補は割と早い段階でカミさんのOKが出ました。実は、私はカミさんとの正式な話し合いが始まる前から名前の候補を考えていて、テレビを見ているときに「(芸能人の)○○くんの名前って良いよね~」などと言いながら、カミさんの反応を伺ったりしていた。そうして明らかにダメ出しされそうな名前候補を少しずつ消去していった結果、スムースに最終候補が決められたという、地道なリサーチの成果。これが第二子。ちなみに、次男の時も生まれるまで性別は聞かないつもりでしたが、カミさんにはそこまでのこだわりが無くなったようで、途中で性別は分かっていました。


そして三男。妊娠発覚のときは、「おお、3人目。いよいよ女の子かもしれない。。。」とカミさんも私も思っていて、女の子の名前候補を勢いよく考えたものの、男の子と判明。子どもはたくさん欲しいというのが私たち夫婦の共通の想いだったし、お互いそれほど若くないこともあって、とにかく3人の子に恵まれただけでありがたいと思っていたので性別はどちらでも良いというのがこの頃の心境でした。ただ、名前をどうするか。大いに悩むべきか、直観で決めるか。。。私たち夫婦の結論は後者でした。年齢的にもおそらく末っ子になる三男には、父ちゃんの名前の一文字を使うことにしました。そして、漢字はカミさんの好きな字を選ぶ。そんな感じであっさり決まりました。


いろいろ思い出していたらけっこう長い文章になってしまいました。お気づきの方もいるかと思いますが、「父ちゃんの決断・・・」という題のくせに、結局、決定権は母ちゃんにあるじゃあないかと。。。そうですね。そのとおりです。でも、夫婦で決めごとをするって、こいうことなんじゃあないかと思ってます。つまり、私がカミさんを説き伏せる、またはカミさんが自分の判断基準を押しつけるのではなく、カミさんが私の意見を聞いてカミさんがそれを受け入れるというやり取りが大事だということ。決定権がどちらにあるかは夫婦の関係性によるとは思いますが、お互いの考えを尊重するという前提がないと、このやり取り自体が成り立たないのではないかと思います。名前をつけるという作業の中で、私たち夫婦は、お互いの考えや、結論を導くための話し合いの方法を学んだような気がしてます。


ということで、「父ちゃんの決断」シリーズ1回目は終了です。次回はいつになるか分かりませんが、私たち家族が、私の実家に家を建てて住むことを決めた経緯について書きたいと思います。




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