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【統計検定】統計検定2級に一発合格出来たので勉強法などをまとめる

こんにちは。大学が始まるという焦燥感と履修登録の面倒くささから解放され、とりあえず安心している僕です。

今回の記事は統計検定2級に何とか合格することができたので、記録も兼ねて勉強方法を書いていきます。

日商簿記3級を1ヶ月で取得した勉強法も記事にしているので、ぜひ読んでみてください!




•プロフィール

•大学2回生19歳。好きな科目は数学。

•高校は文系選択。数学Ⅰ,A,Ⅱ,B(ベクトル、数列のみ)履修。

•持っている資格は日商簿記3級のみ。

•大学の授業では数学を扱う経済学を中心に履修していたが、統計検定には特に流用できなかった。

•将来は情報・データ系などに就きたいため、現在は統計検定準1級と線形代数、さらに踏み込んだ多変量解析を主に勉強している。

もともと数学が好きだったこともあり、統計の勉強自体はどちらかというと苦ではありませんでした。
また、僕は数学Bに含まれる統計的な推測と数学Ⅲを学習していませんでしたが、統計検定勉強用の本で何とかなりました。

よって、数学的な知識は高校範囲かつ文理共通のものが理解できていれば大丈夫だと思います。

大学の授業では計量経済学などを取っていましたが、別の講義の課題などに追われており集中して受講することができていませんでした…笑


•統計検定2級について


•個人的に感じた難易度


一言で言うと、

数学アレルギーでなければ大丈夫だが難しい部類

だと思いました。標準化変量や標準誤差など、初見では「なんだこれ…」みたいな知識も(書籍のみの独学であれば)文中でサクサク解説されていくので、自分の力でかみ砕いていく能力が重要です。

論理系の学習は知識の積み重ねであり、さらに普通に専門範囲のなかなか難しい範囲であるので、「分からない」を極限までなくすことが必要だと感じました。(どんな内容の学習にも言えることですが…)

如何に自分で要約して理解できるか、その知識を使って論理的に考えることができるか

これに尽きます。実際僕も用語の意味がふんわりとしか分かっていなかった点もあり、途中で大幅に逆戻りして同じ範囲も何回も繰り返して考えたりしていました。

正直メンタル勝負でもあると思います…笑


•試験概要と作戦

僕はCBT試験方式を受験しました。パソコンでカチカチ入力していくタイプですね。
試験時間は90分で、100点満点中60点で合格。問題数はだいたい30~35問ほどです。(各試験ごとにばらつきがあります。)

記述統計、推測統計、回帰分析やRについてなど大きく3つに問題が分類されています。最初のほうに出てくる問題ほど(当たり前ですが)簡単なので、なるべくミスしないようにしましょう。

平均値や最頻値などの代表値がしっかりと扱えるか、箱ひげ図やヒストグラム、散布図、モザイク図など図表の読み方が分かっているか、フィッシャーの三原則は理解しているか、など、比較的暗記で何とかなるor少し考えただけで解ける問題が多いイメージです。ただし、「こんな用語も出るのか…」と過去問を解いていて思ったため、余裕がある方は統計に関する用語や分布の種類の特徴を一通り暗記し直しておくと安心です。

推測統計の範囲は、標準化変量と誤差(標準誤差)を理解することと各分布の検定(特にχ二乗分布の検定とF分布の検定)、分散分布(ANOVA)を理解することが山場になるかと思います。(分散分布はそこまでガッツリ出題されない…?)まず標準化変量をしっかりと理解し、正規分布(Z分布)の検定を自力で解けるようにしていきましょう。
疎かになりがちですが、帰無仮説と対立仮説の立て方、両側か片側かの判断も忘れないように…!

僕が一番恐れていたのは、回帰分析と統計ソフトウェアの知識を問う問題です。正直、今も勉強し続けていますが、「当時この知識でよく受かったな…」って思うほど対策できていなかったと思います…泣
この範囲は単回帰分析と重回帰分析の違い、各説明変数の求め方、ソフトウェアにおける分析動画など基本的なことしか勉強していませんでした。結果もあまり芳しくなく55%くらいでした…

この範囲に関しては詳しい作戦の概要がお話しできないです…すみません…;;



全体を包括して、範囲的には数学IAの確率、データの活用などから大学専門分野の入門くらいまでかなと思います。
高校数学はすでにある程度頭に入っていたため、正規分布などの各分布の利用からその分布を用いた検定を学びたいということを念頭に本を選びました。

また、理論的には大まかな戦術として「8割の範囲を8割取る」と考えておくと64点となり合格点を勝ち取れると考えました。

とにかく問題をたくさん解きましょう!

•使用した書籍や参考にしたサイトなど


•書籍類


•入門統計学 -検定から多変量解析・実験計画法・ベイズ統計学まで-

今でも愛用しています。統計検定2級の範囲ではないところも含まれているので、範囲表の語句とにらめっこしながら使っていました。
平均値や中央値などの代表値の話から順を追って解説されている且つ、無茶な等式変形などもあまり無く、読み進めやすかったです。
ただし、Σや∫など、高校範囲の基本の数学知識が無ければ数式を理解するのが困難だと思われます。


•日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集

日本統計学会公式の過去問題集です。こちらはCBT方式ではなく筆記試験の過去問を収録しています。
問題の特徴は特に変わらなかったため、CBT方式を受けようと考えている方でも難なく使用できると思います。
解説が少し不親切なため、自分で過程を考えたり、質問したりして理解していきましょう!


•日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集 [CBT対応版]

同じく日本統計学会公式の問題集です。こちらは過去問ではありますが、一つの問題に対して次のページに解説…という風に進んでいきます。中には改題されている問題もあったため、先ほどの過去問と被りすぎている…ということは起こらないと思います。
しかし、このテキストも解説がなかなかに不親切なため、注意してください。分散の変換公式を使う問題の解説は酷かった…(個人の感想ですが…)


•参考にしたサイト


•統計学の時間/統計WEB

統計学の時間 | 統計WEB (bellcurve.jp)

本当にいつもお世話になってます。分かりやすい解説と定着させるための練習問題。統計検定2級の範囲を網羅しておりセクションごとに分かれているため、自分の理解できない箇所だけに飛んで復習することができます。
上記の教科書だけではカバーできない知識も掲載されているので、統計検定2級の出題範囲表と見比べて使用するとさらに効率的です。

•予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」

予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」 - YouTube

こちらも現在進行形でお世話になっています。板書が分かりやすい、解説が分かりやすい、論理の飛躍が無い。どうしてこんなに綺麗に解説ができるんだ…と思ってしまいます笑
主に確率統計の動画を通学中などに見ていました。チェビシェフの不等式の動画はもう何回見たことか…
すごく分かりやすく為になります。いつもありがとうございます。


以上が基本的に使っていた書籍、サイトです。テキスト選びに迷ったら「統計学入門」だったり「統計学基礎」と書かれているものを本屋などで見てみることをお勧めします。
載っている内容は微妙に違ったりしますが、統計の基本を知るという点では同じです。統計検定2級の範囲表を見ながら選んで下さい。


•具体的な勉強方法

•とりあえず書籍中に登場する太字の意味は理解する。統計学用語が分からないと何も始まらない。

•代表値を扱う問題はかなり難しめまで捻られるので、分散や平均値を使った書き換えの公式などは応用まで出来るようにする。(ただ代表値を書き換えたりするのではなく、一見関係なさそうな問題でも使用することがあるという形式に慣れておく)教科書中ではあまり活用するための問題は出てこないため、公式問題集を使ったり自分で検索して問題演習できると良し!

•検定の流れ、帰無仮説と対立仮説の立て方、必ず一通り自分で記述できるようにする。(当たり前かも…)

•教科書の章ごとに勉強→統計webで該当箇所の確認、練習問題も実施→ある程度進んだら、公式問題集で実践
公式問題集は章ごとで区切られているので、とりあえずチャレンジでも可。

•確率密度関数の式は覚えなくてよい(僕は覚えようとして骨が折れました…実際難しすぎてそもそも聞かれないので大丈夫です笑)

勉強全般に言えることですが、不安要素は徹底的に取り除きましょう。公式を使って考えながら解いていくのがベースなので、計算の正確さも重要になってきます。

上記にもあるように統計ソフトに焦点を当てた問題に対しては対策不足だったため説得力のあることは言えませんが、Rstudioの基本操作、各項目が何を表しているかが分かれば少しでも点数は稼げると思います…

高得点を狙う方は分布の種類とその特徴までしっかりと暗記していると良いと思います。

また、参考書等はできるだけ多く買わないことをお勧めします。どうしても理解できない…ってなったら図書館などでほかの本の該当ページを見たり、Youtubeの解説を探してみてください。
買うだけ買って満足するのはとても愚かです…僕も何度も経験しています笑


•最後に

当日の点数。僕の他にもう1人受験されていました。

大学1,2年の教養数学を元に出題されているため、生半可な学習では合格できないと思います。僕も当日点は67点でぎりぎり合格だったので、少しひやひやしました笑

簿記3級の記事でも書きましたが、「資格を取るための勉強」は控え、「その資格を使って何ができるか」を考えてみると良いと思います。
将来に生かせなくても、このようにブログなどにアップして体験談をアウトプットしたり、今から受けようとする人にアドバイスが出来たりと、役に立つ要素はたくさんあります。
もちろん自分を高めるという意味での資格勉強の挑戦は素晴らしいことです。「とりあえず言われたからやっとく」という考えであれば、もう一度考え直してみましょう…

僕は次の統計検定準1級に向けて線形代数の学習を進めています。この試験の内容を含めさらに知識量が増えるので、なかなか骨が折れます…笑
来年の4月ごろまでには取得したいなあ…

自分の分からないことを一つずつ確実に潰していけると、必ず合格は見えてくると思います。

大変な道のりですが、諦めず頑張ってくださいね!応援しています!

最後までお読みいただきありがとうございました!


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