クルミをローストする曇り空の朝

昨日とあるスーパーで買った大容量の生クルミ。
これをローストする。

オーブンは余熱ありの170度で7〜8分。
鉄板に生クルミを重ならないように広げて準備しておく。

オーブンが予熱されている間に、部屋干ししておいた冬用のシーツも片付ける。
起毛になっていて空気をよく含み、肌触りも暖かい。
最近急に気温が上がって、昨日も一昨日も寝汗をかいて夜中に起きてしまった。

替えのシーツは綿素材で、色はグレー。
オフホワイトと迷ったが、
「パリの曇り空のような」色という説明に惹かれ選んだものだ。

涼しげでモダンなインテリアに合いそうなシックな色合いである。
問題はうちの寝室はモダンではないということで、グレーだと部屋が少し暗い印象になる。
パリとはいえ曇り空なのだから当然だ。

そうこうしているうちにオーブンが予熱された。
生クルミを広げた鉄板を庫内に入れて、時間を設定する。
なんとなく量を多めにしてしまったので、少し長めに9分にしておく。

その間に今日の洗濯物を回す。
うちは部屋干しなので、タオル類は熱湯消毒をしてから洗濯する。

冬の間に使用していたデロンギのヒーターも片付ける。
電源コードを巻き、軽く埃をとって、布をかけて部屋の隅へ。

微かに香ばしい匂いがしてくる。
オーブンを使うと部屋の空気が乾燥するような気がして好きである。

以前ベニシアさんの暮らしをテレビか何かで見て、
薪ストーブを焚くと家の湿気が取れると言っていたのを思い出す。

実際は薪ストーブと違ってオーブンでは部屋の湿気は取れないし、
せいぜい庫内の食材の水分を飛ばすだけである。いいのだ。

そうこうしているうちに、ローストクルミが出来上がった。

オーブンの扉を開けて耳を澄ませると、薄皮がはじけてパチパチと音がする。

洗濯物も干し終えて、
粗熱が取れたローストクルミをインスタントコーヒーといただく。

なんとなく週末の気分だが、今日はまだ火曜日であった。

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