人間だけが悩まされている肥満の原因(前編)
動物はそもそもは「食べ過ぎない」
ところが人間は「食べ過ぎて肥満」に悩まされている
「食べ過ぎ」の原因は2つ
ー食欲のブレーキが壊れる
ーストレス発散を食べる事で対処する
この2つの
○食欲ブレーキが壊れるメカニズム
自然界の動物は生きていく上で必要なエネルギーが足りなくなった時に、必要なだけの栄養摂取しかしない。
従って…
・食べ残す
・食事のタイミングはバラバラ
・水だけで1週間過ごすとかよくある
3食きっちり完食して、おやつまで食べて、それでも小腹が減った。なんて言っているのは人間くらいのものである。何故こんなことになったのか…
必要以上のエネルギーが体内に取り込まれようとしていると、脂肪細胞からレプチンというホルモン物質が分泌される
レプチンが分泌されると食欲は減退→食べるのをやめる
肥満にならないようにコントロールしているのが脂肪細胞っていうのはなんとも皮肉な話…レプチンがしっかりと脳に届いていれば食欲は抑制されて食べ過ぎなくなるので、基本的には野生動物のような体型=太らない
じゃあ、レプチンが届かなくなったのはなんで?
となる訳ですが…この原因は血管に張り付いた「中性脂肪の膜」
血管の内側に中性脂肪が膜を張るまでになると、食欲のブレーキ(レプチン)が脳に届かなくなる…そうなったら必要以上に食べていても脳はそれを認識しないから、食事をしまくるようになるという訳。
いや待て。その中性脂肪が膜を張るほどに食べるのも出来ないんじゃ?って話になりますが...これには精製糖という人間が作り出した食材が大きく影響してきます。
糖質を含む食材は総じて食物繊維とセットになっていますが、精製等は食物繊維を省いて純粋な糖を取り出した状態のものになります。消化酵素の助けを借りなくても、すぐに血中に取り込まれてくれるので、本来なら非常に効率の良い栄養補給食品のはず…
ところが…自然には存在しない食材に対応できるほど、人間の身体は(今の所)進化していないので…大量に取り込まれた糖はインシュリンの働きで中性脂肪化されて無毒化されます。こうして糖はエネルギーとして使われることなく中性脂肪として体内に蓄積されていく事になります。
人間は飢えから解放されるために、必死になって吸収されやすいエネルギー食品を栽培する事に成功すると、次は食べ過ぎて肥満に悩まされる…なんとも皮肉なお話である…
「ストレス発散を食べる事で対処する」の話は後編で。
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