カタワレだらけのパートナーシップ論(1/3)

類は友を呼ぶよね。
私の友人は、シングルが多いです。それも離婚経験のあるシングル。

離婚経験のあるシングルたちの、結婚観・パートナーシップについて語ることが多いのですが、
「痛みを味わいつくして、内観した人」
「痛みを元パートナーのせいにして、痛みから逃れた人」
がいるという事に氣付きました。

どっちが良いとか悪いとかではなく、ただそういう人がいる。それだけ。


酷いドラマの悪役のような元夫。人生台無しにした。

私は離婚当時、後者。元夫のせいで、人生が台無しになったと思いました。
歯を食いしばりすぎて、奥歯は噛み割っていますしね。内臓は炎症起こして、吐血に下血。ボロボロ。すべて元夫のせい!なんて酷い夫なんだろう。
でも、違いました。
私は自分の人生を諦めて、舵取りを押し付けただけ。
私は私の人生全部を彼に押し付けて、更に自分で辛い状況を作り出し「それでも頑張る健気な自分」を見ていたかっただけ。悪役を彼に任せてしまえば、私は悲劇のヒロインになれますからね。
そして氣付いた。
「黒幕はなんと自分」なのよ。
自分で人生を選び、自分の責任で生きはじめて、やっと本当に自分に向き合い始めました。(まだまだ途中)

自分の生きたい方向に舵取りし直すには、破壊のパワーが必須だった!

根っこにあるのは母娘関係。
私は、母親から抑制されて生きていきました。
よくある母娘関係です。母の理想を、娘が一手に背負うパターンです。
母の決めた習い事を必死でこなし、学校で認められるように、家でも良い子でいるための努力をする。それでも、母は私を見ては、心身に暴力をふるっていました。母に愛されたい。ただその一心で、大人になっていきました。結婚するのは母のため。母が喜ぶ人を探した
私は母が安心する人を選びました。安定した公務員、ご両親も堅い。母に対しての気配りが上手で優しく紳士的。母は大喜び。私は安心しました。
安心したのは束の間、実は元夫は母にそっくりな人でした。外では人当たり良く、家では高圧的。心身共に虐げる為に、あらゆることをしてくる。
それでも、私は我慢が出来る。それだけじゃ、私は動きませんでした。
生きるためには元夫と距離を置くことが必要になった
元夫はギャンブル依存でした。「何度も消費者金融で借金をしては、周りの人間の力を借りて返す→もうしないと約束をする→やめられず、さらに多くの借金をする」この無限ループに陥っていました。
当然、家には全くお金が無くなります。私がパートをしている時は、パート代で皆を養うことが出来ますが、妊娠中は“切迫流早産体質”の私は安静だったり、入院が必要だったりで動けません。赤ちゃんがいる時は、強制休業です。そうするとね、食べ物がね、買えないんですよ。それなのに元夫は、なぜか伊勢丹で全身で50万ほどの衣服を買って帰ってきたり、派手に遊んでいます。お金を入れて欲しいと言えば、心身共にたいへんなことになります。(お察しください)
母に相談するも「彼はそんな人じゃない!」と言われるし、私の実父が生活費をそっと用意してくれたりすることも。子どもたちの為の貯金を解約していることに気付いた時、やっと私は離婚を決意しました。

破壊からの零地点。そして再スタート。

本当はやってみたい夢があった
離婚後、しばらくは食べていくので必死。全く余裕なく、我武者羅に生きていました。やっと落ち着いたのが1年ほどたった頃、ひょんなことから夢を思い出すきっかけを得ました。
それは。図書館で一息ついて本を眺めてい時。図書館で本を読むなんて、心に余裕が出てきたんですね。地域移住の本を見つけ、衝撃が走りました。そうだ、私は住みたい場所があったんだ。
でもその頃はまだ、ただの憧れ。現実に出来る氣もしなく、ただワクワクして「あれがしたい、これがしたい」と願いを放って(理想のノートスクラップを作って)忘れてしまいました。
新型ウイルスの流行
あれからまた1年経つ頃、巷では新型ウイルスは流行り始め、街は閑散とし、子どもの公園には事件現場のようにKEEP OUTのテープが張られました。街の様子が変わった時、自然な流れで私は生き方を変える決意をしました。

陰のパワーも極まれば、陽に爆発する

生き方を変えて、以前の私には想像もつかない型にはまらない生活をしている現在。ここに来るには、陰を極める必要があったんだなぁ…としみじみ感じます。

子どもの頃からの夢を心の奥底にしまい込んで、しっかり鍵をかけた私。
母がいるから、夫や家族との暮らしがあるから、私になんてできないから。たくさんの理由をつけて押し込んでいたので、ちょっとやそっとの想いでは動けなくなっていたのですね。本当は、何度も夢に見るほどに大切にしていたのに。
それからも行動を起こして、今ののんびりした暮らしを手に入れてから振り返ると、元夫の色々大変だったモラハラ他でさえ、私のために悪役を買って出てくれたと今の私は感じています。

▶▶次回、愛とは何か

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