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努力は報われない。韓国残酷オーディション番組「プロデュースX101」

「プロデュースX101」という番組をご存知でしょうか?

この番組は韓国発のアイドル育成オーディション番組で、韓国だけでなく世界中のアイドル好きを熱狂させる、超特大ヒット番組。

この番組の仕組みは簡単で、各芸能事務所に所属する101人のアイドルの卵(番組では”練習生”という)が集い、ステージごとに課せられた課題をこなし、苦難を克服していく様を見せていく。

練習生たちが切磋琢磨し、成長していく姿をみたうえで、韓国国民(”国民プロデューサー”と呼ばれている)は応援している練習生に投票。

ステージごとに、投票数の満たない練習生たちは落第し、最後は投票数の多い11人(12人)が選ばれ、アイドルグループを組む、というもの。

現在までにシーズン4まで制作され、1~3シーズンを通じて「I.O.I」「Wanna One」「IZONE」というアイドルグループが誕生。この3組は、韓国だけでなく世界中で愛される”ヒット製造”グループになりました。

さて、2019年7月19日にシーズン4が終了し、アイドルグループ「X1」が誕生しました。

シーズン4の全話を鑑賞し、思ったことは「努力は報われない」という理不尽な現実です。

この理不尽な現実をくらった練習生の一人が、TOPメディアのイ・ジニョク君。

ジニョク君は、番組の中で最も苦労した練習生の一人。

彼は、ラップができないメンバーがいればラップを教え、仲間のために振り付けを考え、時には傷つく仲間を励ますことさえします。

デビューするだろうと思われたジニョク君。しかし最後の最後になって選ばれなかったんです。同じ事務所の練習生で、デビューが決まったキム・ウソク君は、自分だけが選ばれて、複雑な表情。

ワタシはその姿をみて、「努力をしても報われない」「誰かのために身を捧げても選ばれない」という痛い現実を見せつけられました。

「選ばれた人」がいる一方、「選ばれなかった人」がいる。しかし、「選ばれなかった人」に魅力や実力がないわけでない。むしろ「選ばれた人」より優れているものもいる。

なぜ選ばれなかったのか? それは運やタイミングが悪かっただけ。

たまたま運とタイミングのない場所にいただけ。神様の気まぐれだけで、その人の人生が決まる。

その痛い現実を、アイドルというキラキラした世界を目指す若者に体現させる、この残酷さに、身震いしました。

「選ばれなかった」練習生たちが、最後は報われてほしい。そう思った「プロデュースX101」でした。


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