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【WEEKLY OCHIAI】2021.6.30 生の体験をどう取り戻すのか

今週のWEEKLY OCHIAIは、生の体験をどう取り戻すのかと題し、特にアートにおける生の体験の意味について語る。ゲストは、ナガオカケンメイさん(デザイン活動家)、反田恭平さん(ピアニスト)、平井俊邦さん(日本フィルハーモニー交響楽団理事長)さん、山岸淳子(日本フィルハーモニー交響楽団特命)とオーケストラ色の強いメンバーでしたが、「醸化する音楽会」の話も聞けて感銘しました。

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■醸化する音楽会


■生の体験をどう取り戻すのか?

・クラシックはどうなるか。コロナ禍では、前半40分後半40分+ロスタイム(アンコール)といったサッカーのような時間割に。今後は1時間コンサートみたいなショートなものが広がるかもしれない。

・「アート」は「エンタメ」に比べ、この規制される中では弱い。アートにおいても、キャッシュフローを確保しないと潰れてしまう。これにはエンタメの知恵も活かして、変革していく必要がある。

・演奏会は「宴会力」と「傾聴力」が重要。生の対話が無い中、新しいことを始めるには困難。

・ローカルの体験は、生の体験の良さがあった。これはコロナ禍のような制約で止められると弱い。一方、グローバルで強いベルリンフィル等は、デジタルでも価値を提供し易く、制約にも適応し易い。
民藝では、できていなくても買い上げらような場所があり。ファン一人一人の繋がりが重要となっている。

・クラシックも、配信からVR、オンラインサロンへとデジタル化にチャレンジしてきている。数百万人のターゲットは見えているので、そこに絞り込んで戦略は立てられる。今は裾野を広げる時期と考えている。

■ブラックボード

【ナガオカケンメイ】菌の声を聴け!ホールは醤油蔵のように、よいお客さんは菌のように。発酵する。

【反田恭平】愛。人と人。

【平井俊邦】心の交流。生の演奏の真髄。ライブとオンラインのベストミックスの塩梅を探していく。

【山岸淳子】Symphony。人と人とが響き合う。生の体験がある大事さ。

【落合陽一】質量への情景。複雑なものへの飢え。複雑なものを体験したい、食べ物、音楽。メディア装置を介するものではない、複雑性、飢えをどう喚起していくか。

■感想戦

生で見るものの価値は。普段はデジタルの価値を追求する立場であるが、だからこそリアルの価値も手触りを持って理解しておきたい。
コロナ禍において2年分のDXが2ヶ月で進んだと言われるが、新しいデジタルならではの体験がどんどん産まれる中で、リアル体験は希少性が上がっている。
では、コロナ禍が落ち着けば、従来のリアル体験の価値が上がっていくのだろうか。New Normalの理念に則ると、ただ元に戻るのでなく、より良いリアルの体験が求められるのでは無いだろうか。

そう感じた今回のWEEKLYOCHIAI。とりあえず、「醸化する音楽会」を生で体験したくなり、ポチっとしました。現場でオフ会しましょう!




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