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花には大切な人に寄り添う力がある」と信じて

はじめまして、花屋の「ノエル」です。
ガーデニングが趣味の両親のもと、たくさんの植物にかこまれて育ち、学生時代のショップアルバイトを皮切りに、国内外の先達に師事しながらフラワーアーチストのスキルを身につけました。

自宅にアトリエを開き、ネット販売を始めたのは2020年 きっかけは母の日でした。

新型コロナウイルス流行の先が見通せなかったその年の春は、デパートも店も閉まり、街には閉塞感が漂っていました。
母の日に花を買えない現実がやるせなく、若い人達の"贈りたい気持ち"が報われると良いな…と、その日に向けた小さな商いを始めました。

オーダーいただいた分だけを市場で仕入れ、お客様一人一人にお応えする完全オーダーメイドの店です。
「ノエル」と言う名前は、亡父の誕生日がクリスマスだったことに由来します。父に見守られてのスタートでした。

あれから3年、思いがけずたくさんのお客様からオーダーをいただきました。
慈しみの気持ちが世代や背景を超えて届くのでしょう、贈られた方が気に入り、次は贈る側になってくださるという嬉しい連鎖も生まれています。

花を作る時は最初にお客様の話を聞いてメッセージやシチュエーション、雰囲気と言ったキーワードを探ります。
開店祝いの場合などは、可能な限りお店に足を運び、外観、壁の色、床の色、窓や店内のしつらえ等を見、イメージを膨らませ構想を練り、市場に向かいます。
市場に並ぶ膨大な量の花の中からぴったりの花を見つけ、思わず「あった!」と声が出る時もあれば、生産されていないはずの花が「これで作って下さい」と言わんばかり、不意に見つかることもあります。
たくさんの花の中にある唯一無二のその花が、「見つけて」「届けて」とインスピレーションを送ってくるような….、花の仕事をしていると、そんな不思議で素敵なことに度々出会います。

「ノエル」は人生の節目や思い出に寄り添う特別な花をお客様にお届けします。
「花には大切な人に寄り添う力がある」と信じて。 
        Noëlle 主宰 chihiro


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