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葛藤から見えた光

まだまだです。
でも未来はようやく明るくなってきました。
今日は今までの私の作家としての葛藤のお話です。

作家暦10年


ハンドメイド作家をして10年が過ぎました。
デニムリメイク作家としては8年くらいでしょうか。
私は服飾の学校に通っていたわけでもなく、作ることは好きでしたが家庭科レベル程度の技術しか当時はありませんでした。
だから始めはお金を頂くには程遠いところからのスタートです。

ゼロから作品を作り出す。
例えば、子供の幼稚園グッズや一般的なトートバッグなどの作り方は本屋さんに行けばレシピ本がたくさんありますよね。
まずはそういった本を見て型紙を写し工程の説明を見ながら作ってみる。
それを続けることでミシンの扱いに徐々に慣れていき、バッグ作りの基本を覚えていきました。

あることがきっかけでハンドメイドを始めて2年くらい経ったとき取り扱うものがデニムに変わったんです。

まずぶつかったのは穿くデニムをどうやってバックの型に合わせていけばいいのかな?
というところから。
今ではYouTubeなどの動画やアプリなどで、もしかしたらやり方を見ることが出来るかもしれませんが、私が始めた当初はそういった参考になるものがなく全て手探りな状態でした。

デニムを解体するにしてもコツをつかむまでは丁寧過ぎるほどに全部解体して今よりはるかに時間がかかっていましたし、縫う作業も当時はまだ家庭用ミシンでしたので、厚地を縫うのはどうしたら綺麗に仕上がるか考えて、針の号数や種類を変えたり、糸を変えたり、縫い幅を変えたりとあれやこれや試行錯誤しながらでした。

今でも作り始めた当時のものが手元にありますが、売り物としては合格ラインとは言えません😅
こうして段々と作品のバリエーションを少しずつ増やしながら知識も増え、販売経験を積み今に至ります。

モノづくりは全てが自分次第

作りたいものを作る

これはモノづくりにおいて大体の方がこの気持ちからがスタートではないでしょうか。
作るのに夢中になっているときは時間があっという間に過ぎ、完成までも早い!!そして何より楽しい!!

しかし、長くやっていると時折、作らなきゃ!やらなきゃ!の気持ちに傾いてきて全くと言っていいほど手が動かなくなるんです。
イベント出店や販売日が近づいているにも関わらずこのループに入ってしまうとなかなか抜け出せずかなり苦労します。

お客様から『1つ製作するのにどれくらい時間がかかりますか?』
と質問を頂くことがありますが、正直『その時の具合なので分からないんです。』が正しい答えかもしれません。

実際に1つだけ作るということはほぼなく、大体まとめていくつか同じサイズや形のものを作るので1つあたりの作業時間の把握が出来ていないというのももちろんありますよ。

仕事って本来ならモチベーションに左右されるものではなく、就業時間であればやらなきゃいけないことは時間内に間に合うようにこなすのが鉄則ですし、むしろそれが当たり前ですよね。
私も美容師時代やOL時代はそれが当たり前の事として常識で、
“モチベーションが上がらないから休みます。”
なんてことはしたことはありません。

でも、こうして作り手になったとき、ハンドメイドはやっぱり手から伝わるものが大きいので、仕上がりや作業時間は気持ちも整っていないとうまく進まないことが多くあります。

だから、考えこんだりしたら1週間手が止まってしまうことも珍しくありません。

物があふれる今の時代にハンドメイドが選ばれる理由って何だろう?

作りたいものだけ作るではダメで、求められているものも生み出していかないと置いてきぼりになっちゃうかもしれないな。

ハンドメイドを通して私は一体何をしたいんだっけ?

こんなことを真剣にしばらく考えてしまうことも未だにしばしばあります。

私の突破口

先日、浜松で大きなイベントが開催され私もそこに参加してきました。
そこには800を超えるブースが立ち並ぶ中、浜松での開催ということもあり、いつものお客様が相当数会いに来てくれました。
私の中では、そのイベントは来場する方も入場するためには入場券が必要となるイベントなので、そんなにいらっしゃらないかもしれないなぁ。と出店を決めたときから想定していたんです。
それがですよ!
本当にたくさんの方が「来たよ♡」って。

そして、イベント終了後、今度はインスタからの販売をさせて頂きました。
その案内をしたとき、
「待ってました!」
と何名かの方からDMを頂きました。
そして、もっと驚きだったのは、販売日にコメントを頂けた方の中には初めましての方も多くいらしたこと。
インスタから発信を始めてもう8年くらい。
こんな風に待っていて下さる方がいると強く実感したのは今回の販売会が特にだったかもしれません。

その最近の2つの出来事でふとまた考えたんです。

私が作るハンドメイドに求められるもの。
ハンドメイドを通じて私がしたいこと。

それは使ってくれる方、うさくまなど家族のように迎えてくれる方にとって

やっぱりいいよね!デニムって!

と、好きを共有し、さらにはその好きを服として着るだけでなく、違った形で日常に取り入れるためものを私が生み出すことでデニム好きな方が新たな発見と出会いが出来、より好きが高めることが出来る。
自分の身の周りが好きなものに囲まれているってそれだけで気持ちが上がりませんか?
\こんなもの見つけれた。/
ってウキウキする感じ。

そこを一緒に共有出来たらいいなって結論が出ました。
私が作って満足するだけでなく、
迎えてくれた方だけがウキウキするのでもなく、

“一緒に”

がポイントです!

今まで、これを言葉にうまく表せなくてどう考えたら自分の中でもしっくりくるのかな??って思ってましたが巡り巡ってコレに行き着きました😊

それが分かったら自分の作り出すものに自信がグッとさらに上がったし、
作り続ける目的もハッキリしたし、
作るというモチベーションも保てる気がしてます。

下積み10年と職人さんの世界ではよく言われる言葉ですよね。
今の現状はもしかしたら違うのかもしれませんが、物事を理解して形にできるようになるのには10年ってやっぱりそうなのかもしれませんね。

一緒に好きを共有してくださる方を
これからも広げられるように
11年目の今年からはまた頑張ります!




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