ジョー・力一は薔薇より美しかった #VtL両国

12月8日 Virtual to Live in両国国技館

喜びと謎の達成感で脳がおかしく、めちゃくちゃだと思うけど書いておきます 書かないときっと忘れてしまうので……

にじさんじ所属のバーチャルライバー、ジョー・力一がVirtual to Live in両国国技館にて3Dモデルをお披露目することになった。

平たく言うとジョー・力一は推しである。

ジョー・力一は不思議で、掴みどころのない存在だと思う。振れ幅が大きいと言ってもいいのかもしれない。ギャップとも少し違う。
物凄く近寄り難いカリスマ性とある種の恐ろしさを放つ存在に見える時もあれば、ただのダダ滑りおじさんのときもあり、歌のうまい美青年に見える時もあり、芸人のときもある。そしてそれがぜんぶ分断されず、なだらかに繋がっていて、時々により印象がかわる。
それはたぶん、ホラーアイコンでもあり、そして人びとに笑いを齎すピエロという存在そのものだからかもしれない。

ファンにとっていつだって不安なのは、自分の応援の仕方が「間違っていないか」ということだと思う。推し方に正解はないとよく言う。でも確かに、間違いである行動というものは確実にあり、自分がそれなんじゃないかという不安に常に駆られている。

当日、ずっと私は楽しさとその不安とに駆られていた。
わたしはジョー・力一を「かっこいい」と思っており、もう絶対にどんな振る舞いをしたところで、ステージ上のジョー・力一に「かっこいい」と言ってしまう。黄色い声を上げてしまう。その行動で、多岐に渡る彼の存在そのものをチープに固定してしまうんじゃないかと不安で不安で仕方がなかった。
(もちろんこんなものは杞憂で、大それた不安だ。一人のファンの見方で何かが変わる訳では無い。それでも思ってしまう)

死ぬほどかっこいい後ろ姿にスポットライトが当てられて、歌い出した瞬間に泣いていた。
高い歌唱力のままに歌ったのは布施明さんの「君は薔薇より美しい」で、これはデビューのときからやっている、悪ふざけギリギリのギャグで使っているある意味持ち歌みたいなもので、それを大真面目に、かっこつけて、めちゃくちゃ上手く歌っていた。涙が止まらなかった。
デビューのころからやっている曲なのもあると思う、それを大舞台に載せてくれるというジョー児冥利(ジョー・力一のファンのことをこう言う)につきることをしてくれたからかもしれない。
でも多分、一番は「面白くて、近寄りがたくて、かっこいい」からだったのかもしれない。
次の曲で完全にそれは確信に変わった。月ノ美兎、樋口楓、える、鈴原るるを率いて「林檎もぎれビーム」をセンターで歌いきるジョー・力一は、かっこよくて、カリスマで、ふざけていて、面白くて、そしてかっこよかった。
あらん限りの大声で叫んだと思う。嬉しすぎて頭痛がしていた。何かを好きになりすぎて、そして嬉しさで頭が痛くなるのは初めてだった。

これは憶測だが、ジョー・力一は、「周りから自分がどう見えているか、そして何を求められているか」について深く考えているひとだと思う。
ある種のアイドル性を求められていることも、同時に面白さを求められていることも、もしかしたらホラーアイコンとして振る舞うことを時には求められていることさえも、わかっているのかもしれない。

ジョー・力一は、舞台の上で、「面白くて、かっこよくて、計り知れな」かった。かっこいいと大声で叫んで、それでも何も揺るがない。そんな存在の大きさをまざまざと見せつけられた。いや、見せつけてくれた。

大舞台で、堂々とかっこつけていたジョー・力一は、堂々とふざけていたジョー・力一は薔薇より美しかった。

12月12日 追記

http://www.okenkikaku.jp/contents/284924
大槻ケンヂさんのブログで力ちゃんが紹介されました。このままどんどん光の速さで夢を叶えてほしい。こっち側に容易くたどり着いてすぐに通り過ぎていくジョー・力一 最高のバーチャルライバーです。

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