【読書録】世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?

一応、コンサル会社にいるということもあり、最前線で戦うコンサルタントの方が経営について何を考えているのか興味があり読んだので、備忘録がてら感想を。

一言でいうと、今の経営はサイエンス型(数字や根拠を基に経営判断を行うスタイル)に傾きすぎているが、これからの時代はアート型(自分の中に美意識や基準を設け、それに照らし合わせて経営判断を行うスタイル)が大事になってくるだろうとのこと。

アート型の経営スタイルが大事になってくる理由として、3つ挙げられています。

1. 論理的に考えると正解がコモディティー化するため、みんな同じフィールドで戦うことになり、疲弊する

2. 世界中の消費が自己実現消費に向かっており、そのような世界の中では人の承認欲求や自己実現欲求を刺激するような感性や美意識の方が大事

3. 現代のルールは、システムやテクノロジーの変化に追い付いていないため、明文化された法律だけでなく、自分なりに「真・善・美」を判断する基準が必要になってくる

主張はまぁそうだよね。と同意。

コンサル会社の提案はガッチガチのサイエンス型なので、特に1番に陥りやすい。まぁクライアントも自分たちが美意識を持っておらず判断できないからこそコンサル会社に経営戦略策定とかどんな新規事業やったらいいの?とか依頼してくるんでしょうけど。。。

正直、ここから先は御社の美意識の問題だから俺らの提案じゃなくてあんたたち自身で決めてくれよ。って思ってる自分もおります。笑

とかいいながら、コンサル会社自身も美意識を持たないとこの先、生き残れないんでしょう。そして、優秀なコンサルタントは自分の中に美意識を持った方が多いように感じられます。僕も見習わないと。。。

また、それ以上にいいな。と思ったのが最初の20ページくらいでこの本の要約をしっかりとまとめ、残りの200ページは全部要約の補足だよ。という本の構成。

実際補足は、やれアメリカの何とかっていう研究者がこんなこと言ってるとか、あの偉大な経営者にもこんな傾向があった。それに比べると日本の企業は~~みたいな感じなので、たしかに読まなくても筆者の主張はわかる。笑
もちろん面白かったけどね。

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