Binanceの投資先「Republic Protocol」って何者?

今回もBinance様の投資先を調べてみましたよ。

Republic Protocolというのですが、公式サイトには「Decentralized dark pool exchange protocol. Built for trading large volumes of crypto.」

と書かれています。

dark pool...? 何それ最初からイミフ...

と思ったけど、調べるとこういうことらしい。要するに匿名を保持したまま、売買注文を付け合わせる仕組み。

てことは、このRepublic Protocolもとりあえず仮想通貨同士の取引系のサービスだろうということで、ホワイトペーパー読んでみました。

背景

今後は機関投資家の参入などで仮想通貨の取引量はさらに爆増すると思われる。(直近では、暴落相場と相まって取引量も激減したけどw)

また、米国株においてもダークプールを用いた取引は15%を占めており、CryptoCurrencyでもこれくらいの割合になるのではないかと予測している。その際、270億ドル/月の取引量になるとのこと。

概要

そこで、Republic Protocolでは、信頼できる第3者を抜きにした分散型ダークプールを開発しています。

トレーダーは取引内容などのプライバシーが保護されたまま、ネットワークに繋げたままにする必要もなく、安全な取引が可能になります。注文の詳細が誰にも見られないまま、取引のマッチングが可能になるという点がカギのようです。

取引内容を公開しないまま取引を可能にする仕組みは「ゼロ知識証明」によって成立させます。ゼロ知識証明は色々な記事があるので、そっちを見てみてください。このへんがオススメです。

トークン

トークンの使い道の主たるものは取引手数料の支払いです。まぁそうだよね。

また、Republic Protocolのネットワークに参加するノードが計算を行うことで、取引内容がマッチングされます。そのため、トレーダーは取引手数料を多く支払うとノードに取引を優先してマッチングさせてもらえるようです。ビットコインの送金みたいw

また、そもそもRepublic Protocolのネットワークを使うのにトークンのデポジットが必要で、かつデポジットの量が増えれば増えるほど、可能な取引も増えます。
そうすると、不正しようと思ったユーザーはそもそも攻撃に必要なデポジットがまずたくさん必要になってしまい、その不正がバレたらデポジットしたトークンが没収されてしまう仕組みになっているため、不正の防止にもなっているわけです。

ロードマップ

2018年中にMainnetが稼働させる予定です。また、Lightening NetworkやRaidenのようなスケーリング解決技術にも対応した取引を可能にしていくようです。

総評

Binance的には中央集権型の取引所がいつまでも隆盛を保てるとは思っていないため、それに対する備えということでしょうか。もしくは、既存の取引所サービスのさらなる強化が狙いでしょうか。

どっちとも取れるサービス内容な気がしています。


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