顔でも金でも障害でも性別でも

〇〇君って女の子のことを見た目で判断してるよね。
 
うるせー。バカ女。
お前も可愛くなるためにいろいろ努力してんじゃねーか。
むしろ見た目を気にしなくなったら女じゃねーんだよ。
 
何歳になっても女ってのは見た目を気にするもんなんだ。
うちの死んだ婆さんだって死ぬ寸前まで化粧してたさ。
その化粧が死ぬ寸前の婆さんに
似合っていたかいなかったかは置いといて、
女ってのはそういうもんなんだ。
 
だからこそ、男は女を見た目で判断する。
 
化粧で騙されようが何だろうがそれでいい。
可愛ければ素晴らしい。可愛いは正義。
 
 
男に見せるためじゃなくて、
自分自身が可愛くありたいと思うから。
 
そんな風に言う女もいるんだろう。
 
でもな、本能的な部分を考えれば
自己満足で美しさを求めるわけがない。
 
やっぱり男に美しいって言われるために
女ってのは綺麗でありたいと思っちまうもんなんだ。
それが深層心理ってやつなんだ。
 
 
それからな。
女を見た目で判断するなと言うのなら、
女も男を金で判断するな。
 
愛だなんだと言ったって、
結局は金がある男のところに嫁に行くんじゃねーか。
 
お金がなきゃ暮らせないの。
お金がなきゃ子育てに不自由するの。
お金がなきゃいいお洋服もいい化粧品も買えないの。
お金がなきゃ心も荒んでしまうの。
 
おうおう。その通りだ。
 
このクソ日本社会。
金持ちの政治家や官僚や経団連が
自分たち金持ちのためのルール作りをする社会。
金を持っていない奴は死ねと言われる社会。
 
そんな社会なんだから、
女が男を金で判断するのは至極真っ当なことさ。
 
 
だけどよ、金ってのはまやかし。煩悩さ。
人が作り出した、人を苦しめる道具さ。
 
みんな金のために自殺したり罪を犯したり
「お金くださーい」って金を募ったり
クラウドファウンディングしたり身体を売ったり。
右往左往して汗水流して心を失ってるんじゃねーか。
 
悪魔を生む機械が金なんだよ。
 
 
その金っていう悪魔を持っているか持っていないかで
男を判断するっていうのはいかがなものかと。
 
現実的ではあるけど、
悪魔に振り回されてるってことでもあるさ。
 
女ってのはおっかない生き物だねぇ。
 
 
そんな風に考えれば
顔で判断するも金で判断するも似たり寄ったりさ。
 
 
 
障害者は特別なんでーす。
障害者を差別しないでくださーい。
障害者も普通に生きられる世の中にしましょう。
 
もうこの時点で論理が矛盾してんだって。
 
偏見を持つなとか、普通に接しろって言うのなら、
障害者の特権とかあっちゃいけないの。
 
 
「あ、君は足が1本ないんだね」
「そうそう。ないのよ。足りないの」
「わっはっは。俺は脳が足りんから似たり寄ったりさ」
「あら、あんたアホなのね」
「そうさ。アホさ。足りないところは補い合おうぜ」
「そうね。私が出来ないところはフォローしてね」
 
こういうのが正しくあるべき社会。
みんな何かしら足りてないの。
健常者とか障害者とか分けるからおかしくなるの。
 
 
障害者に特別にお金をあげるとかおかしいでしょ。
そりゃ、一般的生活に不自由しすぎるなら
誰かが手を差し伸べてあげなきゃならない。
それが基本的人権の尊重ってやつだろうし。
 
でも必要以上に特別視するとか、
特権を与える(要求する)ってのはおかしい。
 
なに?障害者割引って?
障害者だって普通に働いてるじゃん。
そういう社会になってきてるじゃん。
 
それを「既得権益は失わん」的な主張で
「障害者に権利を」なんて叫ぶのは違うでしょと。
 
 
 
LGBTだってそうよ。
 
人が誰を好きになろうが自由。
男が男を好きになろうが、
女が女を好きになろうが、
誰かが誰かを好きになることなんて強制できない。
 
たしかに結婚制度とか、遺産相続とか、
「男と女しか結ばれない」前提で作られてきた
法律はこれから変えていかなきゃならない。
 
でもね、そこで必要以上に
「LGBTにも権利を」なんて叫ぶのは違ってるでしょ。
 
そんなこと言い始めたら
「男にも権利を」「女にも権利を」
「被雇用者にも権利を」「経営者にも権利を」
「動物にも権利を」「虫にも権利を」みたいになって、
もう何が何だかわかんなくなるでしょ。
 
  
誰かが誰かを好きになって、
好き同士が一緒にいるのは自由。
それだけでいいじゃない。
 
  
それを「変な目で見るな」「差別だ」なんて
声高らかに主張されても困るんだって。
 
そもそも男が男を好きになることには
本能として抵抗を持ってしまうものなの。
女が女を好きになることに対してもそう。
 
頭の中では理解できてても、
体が拒否反応を起こしてしまうものなの。
 
俺もゲイに好かれたことがあるけど、
レイプされそうになってもう大変だった。
 
その時に思ったのよ。
 
誰が誰を好きになってもいいけど、
恋愛としては俺に関わらないでくれと。
俺は女しか好きになれんからと。
 
 
というわけで、結局みんな似たり寄ったり。
人それぞれ。いろんな姿や価値観や考え方がある。
 
その事実を、そのこと自体を、認め合えればいいじゃない。
 
変に特別視されたがるからおかしなことになる。
 
誰も特別じゃない。誰もおかしくなんかない。
みんな得手不得手があって好き嫌いがある。
 
それだけでいいじゃない。
 
これが本当のノーマライゼーションじゃないかなと。
常日頃から心の奥底では思っている。
 
変に口に出すと権利団体がすぐに揚げ足を取って
「差別だ。お金よこせ。裁判だ」と言い始めてうるさいからさ。