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ベテルギウスから謎の重力波が発せられていることが判明

COBRAの2020年1月20日の記事「Blue Dawn」で紹介された記事「Mysterious burst of gravitational waves from deep space appears to be coming from the direction of Betelgeuse, scientists claim」を翻訳しました。

※翻訳料は無しです。お気に召しましたらぜひサポートをご検討くださいませ。

”超新星爆発の初回の兆候でありうるベテルギウス周辺の重力波が、水瓶座の時代活性化からたった2日目に検知されました。

夜に満天の星空を見上げると、オリオンがいままでとは違うことがわかります。

星の左上が今までよりもずっと薄暗いのです。それがベテルギウスです。”


元記事



By RYAN MORRISON FOR MAILONLINE

PUBLISHED: 16:59 GMT, 15 January 2020 | UPDATED: 17:01 GMT, 15 January 2020

最近地球に届いた謎の重力波バーストが検出されましたが、どうやらそれは赤い超巨星ベテルギウスの近辺から来ているようです。

アメリカのレーザ干渉計重力波観測所(LIGO)では時空の中に現れたこの重力波のゆらぎが観測されました。

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しかし専門家たちはその波が異常な性質を示していたために、その波が何によって生じたのか、そもそもこれが重力波なのかどうかを判断できませんでした。単なる「誤検知」だったと結論づける人もいます。

これまでLIGOが検出した波動はすべて、2つのブラックホール同士の衝突や、中性子星の合体といった宇宙的事象に関連するものでした。しかし今回のこれは 「前代未聞の種類の波」だったのです。

この種の「バースト 」は、超新星やガンマ線バーストなどの現象と関連している可能性があると言われ始めています。

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ふたつのブラックホールが重力波を発しながら互いの周りを周回している様子

これが超新星爆発の可能性と関連しているということは、赤色巨星ベテルギウスの終焉を目撃できるかもしれないと科学者たちは考えました。

この恒星は約800万年歳であり、今後10万年のいずれかの時点で超新星になると予測されています。

最近のベテルギウスは「奇妙な振舞い 」をしており、現代観測史上最も暗くなっています。

しかし天文学者のアンディ・ハウエル氏は、検出された重力波バーストが極端に短かったことから、『ベテルギウス』が爆発する可能性は低いと述べています。加えて、超新星爆発(スーパーノヴァ)の際にはニュートリノが劇的に放出されると予想されているにも関わらず、放出されたニュートリノの検出値が大幅に増加したわけではないようです。

重力波は、アインシュタインの一般相対性理論によって予言された「時空の波紋 」のことです。これが発見されたのはたった4年前の2016年のことです。

重力波はたとえば、2つのブラックホールが互いの周りを公転しているときや、複数の銀河が衝突合体するときに生成されます。ビッグバンの間にも発生したと考えられています。

天文学者たちは今も重力波が検出された空間に望遠鏡を向けて、本当の原因を解明しようとしています。

LIGOの代表者は、重力波発生の正確な位置はバースト異常が予想外の性質だったためまだ特定されていませんが、これが本当に重力波ならば今後数日から数週間のうちに詳細が明らかになるとは述べています。

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超新星が発生した際に何から調べるべきかという取り決めは存在していません。ですから、超新星爆発以外の可能性も捨てきれないということです。

「超新星はあくまで予想の一つなのです。我々は結局、自分の住む銀河について限られた知識しか持ち合わせていません。」

「その他に予想される事象として、降着事象、宇宙ひもがありますが、全く未知の事象かもしれません。」

重力波の専門家であるLIGO社のクリストファー・バリー氏によると、S200114fというこの異常は「前例のない事象 」なので、ここで結論づけるには時期尚早だとしています。

「中程度の質量のブラックホール連星や、変わった形状のブラックホール連星などはよくある情報源となっていますが、何か全く新しいものだったらいいですね。

まあ、恐らくエイリアンの仕業じゃないとは思いますが。」



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