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流山市に10年ちょい住んでいる私が思うこと


#この街がすき

ふと目に留まったハッシュタグ「#この街がすき」
ちょうど自分の暮らす街について、なにか一本記事を書いてみようと思っていたので、このタグを使うことにしました。

「すき」と言われるとちょっと考えてしまいます。
これに限ったことじゃないけど、好きとか嫌いとか、そういうふうに言い切れるシンプルな気持ちじゃない時はどうしたらいいんだ。
わからないながらも、流山市に住んでいる人間として何か書けることがあると思って、新規noteを立ち上げました。

ちなみに私のスペックはフリーランスイラストレーターで既婚子なし世帯です。流山市といえば子育推しの街ですが、子育て云々のことは全然書いてない、ただの街に住む人の感想です。

最近話題の流山市に住んでます

千葉県にある流山市。
ここ数年、テレビをはじめとした数多くのメディアに取り上げられているので、名前を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。

市内でも特に有名なのは「流山おおたかの森」
つくばエクスプレスと東武野田線(アーバンパークライン)の駅とその周辺です。
2005年のつくばエクスプレス開通とともに大規模な開発が行われ、現在は大きなマンションとショッピングモールを複数抱えた、市内で最も勢いのあるエリアです。

また、「母になるなら、流山」というキャッチコピーも話題になりました。
このコピーのとおり、市のメインターゲットは若年ファミリー層。
都内に勤務する20〜30代の共働きで、ある程度経済力のあるパワーカップルが住んでくれたらいいなと思っているとかいないとか。

流山市の勢いを後押ししているのが市役所のマーケティング課でしょう。
流山市役所にはマーケティング課という広報に特化した部署があります。
マーケティング課が非常に敏腕で、メディアに継続してプレスリリースを送り続けた結果、その発信力から火がついて、ここ数年でたくさんのメディアに取り上げられました。

流山おおたかの森の隣の隣の駅、南流山

南流山は、つくばエクスプレスとJR武蔵野線が乗り入れする、市内一の利用者数の駅。私はこのエリアに住んでいます。

南流山駅前。
背面にも不動産屋はありますが、この角度だけで5軒あります。

駅を出てすぐに見えるのは、広いコインパーキングです。
そしてマンション、家、不動産屋。
駅前ロータリーに接続している大通りは不動産屋が何軒も連なっています。

流山市は流山おおたかの森の発展と、マーケティング課の発進力によって、ものすごく有名になっていったわけですが、おおたかエリア在住ではない市民にとって何があるのかと言われると、特に何もありません。
人口が増えているのは肌感でわかるけど、だから何があるわけでもなく。
以前に比べて、市外の人に住んでいるエリアを説明する時、少し通じやすくなったくらいでしょうか。

流山おおたかの森はいつ行っても華やかで、緑あふれる芝生がきらめき、おしゃれなお店が毎月のようにオープンしている様子。

しかし南流山は毎月のように閉店しています。
私はフリーランスの身なので平日の昼間に街をブラブラしていますが、最近は店舗が減り、昼を食べるお店も限られるようになりました。

閉店した路面店は更地にしてマンションかアパートか駐車場に、マンションの1階に入っている時は美容院か学習塾になることが多い(統計を取ってないので正確にはわからないのですが)

おおたかの森はいいな、お店がたくさんあって。
南流山から移転して向こうに行ってしまったお店もあるし、
有名なチェーン店が多数入居するショッピングモールがある。

同じ市内なのにあの煌びやかさはなんだろうと。
私の住んでいる街はこんなにも飲食店過疎なのに、向こうはなぜ!?

そう、
私は流山おおたかの森にやきもちを焼いているのです。
ぐぬぬ、羨ましい。

と、羨ましがっていても仕方ないのですが。

南流山でイベントを開いてみました

先日は「南流山まつリバプロジェクト」という祭りの企画の立ち上げに参加しました。

このプロジェクトの根底は、南流山のイベントの復活です。
店の閉店もそうですが、コロナ禍のあおりで南流山で定期的に開催されていた駅前のイベントもなくなりました。
そしてそのまま復活することがなく、もはやそんなものはなかったかのような現状をなんとかしようと立ち上がったのがこの企画です。

立ち上げメンバーは、SNSをきっかけに交流を始めた近所に住む人たち。
話してみると皆、この街をもっと盛り上げたいと願う人たちでした。

それぞれ仕事をし、家庭を持ち、子育て中の人も多い中、どうすれば街を盛り上げられるのか考えました。
とはいえ、街づくりに携わった経験はなく、何も知識のない普通の人の集まり。
今の自分たちの環境でできる最大限のことを考え、見つかったのが今回開催した「古本市」でした。

そして9月30日(土)、南流山駅近くにあるリフォーム会社・リファイン南流山のスペースを借りて「南流山一箱古本市」を開催しました。
当日、200人くらいの来場者を予測していたが実際は500人近くが来場。
一般の人にまじって何名もの市議会議員や市役所の人達も見にきてくれたのは、それだけ市の中央機関が注目してくれたんだと捉えてます。

余談ですが流山市は、こうして個人が一念発起して小〜中規模のイベントを開催することが多いです。
何かしたいと思ったら立ち上がりやすい環境が不思議と培われているのが流山。
こういった風土からあらたな文化が育っていくのかもしれません。

街はなにを積み重ねていくのか

東京に近くて便利な街としてどんどん発展していく流山市。
20年前とは別の世界となった流山市。
これからもどんどん変化していくんだと思います。

飲食店やお店がなくなるのは寂しいけど、それは流山に限らず、世の中全体の変化もあるから仕方ないのかもしれません。
森や山が削られてやがて住居になるのは、それだけ需要があることかもしれません。

ただ、いろんなものがなくなってしまったあとで、何が残っていくのでしょう。

この街が積み重ねてきた歴史、自然や伝統、文化、コミュニティ、そういった無形の何かを育んでいこうとする姿勢がそろそろ必要になってくるのではないでしょうか。

と、noteで長々と語るくらいに私はこの街について言いたいことがあります。
可愛さ余って憎さ100倍かもしれない。

私はなんだかんだで流山が好きなのです。

📙ノグチノブコの本📙

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