見出し画像

北海道の歴史的猛暑の原因 佐呂間町39.5℃

きょう北海道東部を中心に、記録的というよりは歴史的猛暑になりました。5月にです。ご覧くださいこの剣山を。北海道佐呂間町では39.5度まであがりました。

(画像は気象庁HPから)

結論

先に結論書きます。原因は上空暖気ドライフェーンです。

それっぽく言うなら「いや~ありゃ山を越えて一気に上空の暖気が吹き降りたね。フェーンさまさまだよ~」です。あす、職場や学校でどうぞお使いください。

厳密にいえばドライフェーンですが、フェーンとドライフェーンの違いはもちろん、フェーンの仕組み自体が小洒落た雑談には難解すぎる話です。

★一応フェーンの仕組みについて知りたい方は以下をご参照下さい
やんわり知りたい方はこちら
ちゃんと知りたい方はこちら

以下は蛇足ですので知りたい方だけどうぞ。

記録更新について

(画像は気象庁HPから。5/26時点。)記録の嵐。
1枚目の画像、矢印の伸びている地点にもある通り、北日本を中心に全国の観測地点のおよそ1/3の地点で5月として観測史上1位の値を更新。うち北海道東部の36地点は観測史上一位の気温となりました。(観測年が若い地点もあるので細かい数値は気にせずに)要は各地で記録を塗り替えるほど暑かったってことです。

観測結果からみるフェーンの様子

(こちらも気象庁HPから)

北海道東部、紫の禍々しい領域とその西側、赤い領域の間には何があると思いますか。そう山脈です。そこを暖気が吹き降りて気温が一気に上がったんです。これを断熱昇温といいます。

上空の風もお見せしましょう。こちら北海道東部、帯広のウインドプロファイラによる観測(地上から上空5kmくらいまでの風の流れが分かります)

(気象庁HPから)←これいちいち書かなくてはならんのです。

矢印は風向です。ずっと西風ですね。
そして背景色。これは風が上下方向どちらに流れているか示しています。寒色は下降です。午前8時から正午にかけては概ね西風が吹き降りていることがわかると思います。これが山から風が吹き降りて北海道東部でフェーンが発生していた証拠です。結果がこちら↓

(気象庁HPから)北海道は正午の気温

上空暖気+フェーン+日中の日射も加わったとはいえここまで気温が上がるとは正直驚きです。
ちなみに北海道東部でフェーンが起きて真夏日になるくらいは、さほど珍しくはありません。過去にもたとえばこちら これも5月ですね。そう春はフェーンが起きやすいんです。

ここまで読んでくれた方は理論武装もバッチリね!訳知り顔に突っ込まれても隙はないからモテモテだ!

そういえば、私ハロオタなんですが、アンジュルムの「恋はアッチャアッチャ」という曲おすすめです。北海道はアッチャアッチャ

踊ったらちゃんと水分とってね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?