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自己紹介⑦

訪問介護をしていく中で疑問・疑念を抱くようになっていました。

まず、制度のルールを適正に利用していないことです。
最近でいうと例えばコロナ措置がわかりやすいかもしれません。
コロナ感染が怖い利用者さま・蔓延しないために、介護保険の認定調査をパスできる制度がありますが、全く違う“介護度を下げたくない”という理由から、コロナ措置の制度を利用するよう、ケアマネージャーから、利用者さまへ持ちかけます。
ケアマネージャーがコロナ措置制度を提案した理由は、
・利用者さまが介護サービスを今まで通り利用できなくなること
(介護度が下がると利用できる金額上限も下がり結果的にサービスを使える量が減る)
・周囲の介護事業所の仕事が減り、売上に影響がでること
以上の理由からです。

もしかしたらこうしてお話をしてもピンとこない方のほうが多いかもしれません。
誰も困らないし、ケアマネージャーの提案をとったほうがメリットがあると。

でも、私の考えは違います。
制度を利用する要件を満たしていないということは、利用することはできないと思います。
そうすることによって、利用者さま、周囲の事業所が困ったとしてもです。
困ることが、“今”なのか、“先”なのかの違いで
結果は同じようになると考えます。
一時しのぎは誤魔化しているだけなので、
解決すべきことを解決するためには、まずは適正にすることが非常に大切で、小さなことの積み重なりが大きなことになりますので、そのために小さなことと見過ごさないことによって、より良くなると思います。
そういった考え方を私はもっているので、“?”という感覚でおりました。

他には、職員の流動性です。
ここの事業所が嫌だったら、次いけばいいや
そういった考え方をもっている人が非常に多い。
まず面接に来るのか来ないのか
確実に来るわけではなく、連絡無しに来ない人も多く、何度も何度も待っていて来なかったことがありました。
入社したとして、
1週間続く人がどれだけいるのか
途端に休まないでキチンと出社できる人がどれだけいるのか
連絡をして辞める人がどれだけいるのか
私は事業所の立ち上げを3度経験する中で、50人以上の人が申し上げたような人でした。
そのたびに
シフトフォローをする
シフト調整する
利用者さんへ連絡する
「来てないけど」と利用者さんから連絡があり、行く予定のヘルパーへ連絡すると、「寝てました。調子が悪くて行けないです」と言われ、自ら訪問をする
そんなこともありました。
そんな会社員は、一般企業では到底仕事になりません。
でも、私が申し上げた人たちに対して、「おかしくないですか?」と問いかけると、上司は「感情的になるのは良くない。仕事なんだから。」そういいました。
また“?”でした。

もうひとつは、上司です。
「感情的になるのはよくない。仕事なんだから。」そう言っていた上司は何もやらない。
むしろ体調不良だから家で仕事しますと言い放ち、それを容認する会社があったこと。
これも“?”です。

そういった疑問・疑念を抱き、
さらに追い打ちをかけるように私は女だからといわれ、管理職に上がれなかった。
仕事を認められない
それは屈辱でした。
誰よりも仕事に時間を費やし、誰よりも会社に貢献した。
でも、認められなかった。
そして決定権を持つのは、社長と現場にいない上司。
追い打ちがかかったことで、仕事を辞めたいと思うようになったのは、3年経った頃でした。
はじめて辞めたいと口に出しました。
結局は次に店舗展開を考えてる子会社の役員にすると言われ、その点ではうれしく思い、更に店舗展開をするために、次の職場へ行きました。

次の異動先は、介護保険のご利用をされている方ではなく、障がいの受給者証をお持ちの方に対するサービスをメインに行う事業所でした。

今までは全介助を必要とする利用者さまは、1人くらいでしたが、異動後は逆転し半数以上の方が介助を非常に必要とされている方に対する介護サービスをすることになりました。

今もよく覚えいますが、
異動後初日の利用者さまは全介助の入浴介助のお宅でした。
そこに登録ヘルパーと呼ばれるいわゆるアルバイトのヘルパーを同行(教えるために一緒に訪問をする)をしなければなりませんでした。
わからない人にどうやって教えるのだろう
ありがちな余計な一言を言う人じゃないのかという不安(登録ヘルパーとの顔合わせはなく、当日その場ではじめましての挨拶をして利用者さまのご自宅へ訪問をすることになっていました)に襲われ、腹痛と冷や汗がじんわりとシャツににじみました。
なんとかこなして終えましたが、
こういったことの繰り返しをしながら訪問することになります。
あるお宅のお話をさせていただくと、
そのお宅は、
朝・昼・夕・深夜で訪問があり、1枠大体90分で夕方は150分でした。
障がいは脊椎損傷です。(下半身付随)
サービス内容は、調理・入浴です。
特徴は、物音と大きな音が嫌い
というか、怖いと感じる方です。
その方のお宅に訪問をさせていただく機会があり、ご挨拶させて頂くと、耳を潜めないと聴こえない大きさでお話をされる利用者さまでした。
私も同じような大きさでお話しをします。
水道の水の音もだめですので、少量しかお水を出すことができません。
食器を洗う速度もなににしても、水は同じ量しか出せません。
他には、
下剤を大量に服用し、水のような便が都度出てくるくらいの様子でした。
そして、その水のような便が出てしまうたびにおむつ交換をします。
90分でいうと、最低でも2回は交換がありました。
酷いと4回です。
そのたびにに全介助で車椅子からベット、ベットから車椅子の移乗移動をしていました。
入浴の時間を含めて、髪の毛を異常なほど気にしており、床に落ちている髪の毛を「髪の毛です」と仰り拾わないと進むことができません。
無視して行こうとすると、大声を張り上げて「拾ってください」と言うため拾わざるを得ません。
上半身はお元気で動くのですが、とにかく汚いものは触りたくないというお考えで、洗髪はヘルパーが行います。
少しでも頭が動くと「頭が痛いです」と大声を張り上げ、洗えていないと「もっと洗ってください」と大声を張り上げ、
頭がいたいと仰った場合には、ロキソニンを必ず服用され、
もっと洗ってくださいと仰った場合には、
ご家族からクレームがはいります。
どうにもできないような状況を過ごすことが多くあり、そういったお宅が他にもあり、6:00~20:00ときには24:00まで、深夜1:30~2:00・4:30~5:00のサービスにも行くこともある中、ついに糸が切れてしまいます。




次回に続く。

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