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万葉旅行の第二日です。

万葉旅行の第二日です。
昨日の様子はこちら(↓)

まずは早起きして橿原(かしはら)神宮に行きました。

近代の創建ではあるものの、初代天皇とされている神武天皇と皇后の媛蹈鞴五十鈴媛命を祀っているため、人気の神社らしいです。ホテルから歩いて15分。

朝七時橿原(かしはら)の宮に手を合わす畝傍(うねび)の山の緑を吸って
(朝1首)

朝からとてもいい気持ちです。

バス移動開始です。

「駅前旅館をバスが出たのは8時5分〜」と奈良の修学旅行を歌っていたのは、さだまさし。そんな早くはありませんが9時にホテルを出発。今日は、飛鳥〜藤原〜平城をめぐる旅です。

藤原宮跡では、香具(かぐ)山、畝傍(うねび)山、耳成(みみなし)山の場所を確認します。そして「春過ぎて 夏きたるらし 白妙の 衣ほしたり 天の香具山」を声に出して読んでみます。

藤原宮、三山(さんざん)の内(うち)香具山の近くにあって声出しうたう
(藤原の宮1首)

バスで上野先生の解説を聞きながら、贅沢な時間を過ごします。

こんなにいろんな場所から、香具山を含む三山(畝傍山、耳成山)を見ることは一生ないでしょう。宮と都が誰の時代に、どこにあったか、どう移ったか、資料館で、都宮の跡で、丘で、場所を変え繰り返し繰り返し、山の位置と合わせて、インプットいただきました。原っぱのように見えても、誰かの館跡だったり景色以上に情報はてんこ盛りです。

万葉の由来や古い出来事は目に映らずにヴァーチャルにある
天気晴れ、風はいささか強けれど弁当うまし甘橿(あまかし)の丘
香具山を地図で感じて、遠くに見、正面に見て、見下ろしている

(甘橿まで3首)

今日は、結構歩きました。

帰りの新幹線に乗った時点で、1万8千歩。通常の観光客なら、クレームもんです、と上野先生がおっしゃられてましたが、ごもっとも。そして疲れて舟をこいでました。

バス移動 疲れに負けて舟をこぐ遣唐船は我に優しく
(バス1首)

最後に、平城京跡です。

天皇が平城京に都を移す理由について宣言したという朱雀門から、我々も、上野先生に続いて、その宣言文を朱雀大路に向かって、声に出して読みます。風が強く、普段、あまり鳴らないという門の端にぶら下がった風鐸(ふうたく)が、カランカラン、ガランガランと鳴ります。

朱雀門、大路に向けて宣言す 我らの意気に風鐸がなる
(平城京1首)

上野先生には、奈良駅でお別れするまで最後の最後まで、丁寧に丁寧に、歌、時代、山の位置を何度も教えていただきました。どの時代の誰のどの歌が好きか、言えるようになりたいと思いました。

飛鳥から平城京に風は吹く 余韻感じる日焼けとビール
(旅の終わり1首)

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。