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我らの「歌仙」もまぁまぁすごい!

授業の前

今回のほぼ日の学校[万葉集講座]は、2月に続き、永田先生第二弾!
今回は、「歌仙」を巻くということで、受講生は戦々恐々です!
「歌仙」は、連歌の様式を踏襲して、五七五の句の後に七七の句を、さらに五七五・・・と交互に付けていき、三十六句続けるものです。
(三十六歌仙にちなんで「歌仙」)

ただ、「歌仙」ルールはたくさんあります。
この順番は「花」を入れること、ここは季語を入れること、直前の歌の雰囲気は残しつつ、けど、その前の歌たちに引きづられない などなど。

ルールを優先すると、窮屈になります。ルールが多すぎるため、一度、滅びかけたとか。

そんな「歌仙」を巻くために(連歌を詠むことを「巻く」というそうです)、今回は、こちらを読んで授業に臨みます。

「歌仙」ごっこ

ほぼ日の学校の同窓生の一部が入っているLINEのグループで、授業の前に「歌仙ごっこ」と称して、実は事前に少し練習をしていました。

毎回の授業のあと、有志によって行われる感想戦、そこに、ルール案が持ち込まれました。みんなすごいよ・・その場ですぐにLINEの投稿機能を使って「歌仙ごっこ」ができそうか確認した上、その場で解説動画をつくっちゃうスピード感!

そして、前回の授業、小泉先生回のとき、これまでLINEグループに入ってなかった多くの方にも声をかけ(私が声かけたわけじゃないけど)、「歌仙」ごっこは一気にドライブします! もう日々「歌仙ごっこ」に関わる時間が楽しいし、みんながひねり出す句のレベルの高さにびっくりする毎日でした!

「歌仙」ごっこのルールはだいたいこんな感じ

・全員で五七五 → 七七 → 五七五~を繰り返していく。
・歌仙の細かいルールは一旦棚上げにする。
・できる範囲で、1日1つ~3つまで提出する。
・次の句の選び方は、なるべく(前の前と)前の歌と離れたイメージができるものに投票
・投票の結果、同率一位の場合、あとに詠まれた句を採用する。
・句を作るときは、よい歌を読むつもりで読む。(離れたイメージとかはあまり気にしない)
・万葉講座をとっていない人も是非気が向いたときだけでもご協力ください。
・提出時間:15時 ~ 翌日11時迄
・次の句の元になる句を投票:11時 ~ 14時迄

そして授業に臨みます。

みんなで「歌仙」を巻きました!

授業の様子が、「ただいま製作中 | ほぼ日」に出ていたので、少し内容を書いておきます。

生徒たちを東西に分け、発句(ほっく)(第一句)からスタートして、東西のチームが分かれて詠み合います。

とはいえ、三十六句、すべて巻くほど時間もありません。

東西それぞれ、最初はいくつかのチームに分けれて5分以内につくる。それを集めて、よさそうなものを永田先生が選ぶ。
休憩を挟んでの後半、今度は個人で5名が先着順に歌を投稿し、よさそうなものを永田先生が選ぶ。

この流れで、詠めるところまで詠みます。
本来は、優劣をつけるものでもありませんし、詠み手が決まっていて、その人が詠むまで待ちます。今回は、楽しさもありつつ、早く詠まなきゃ! というスピード感にドキドキしながら、「歌仙」を巻くことになりました。

私は、どうしても、この永田先生の授業に積極的に参加してるよ! という気持ちを強く持ちたかったので、他にも投稿したい人がいることをわかっていつつ、後半の個人戦では、下手な思いつきみたいな句を何度も投稿してしまいました。
ごめんなさい。

なんでそんなに、永田先生の授業に前向きだったのか?
その理由は前回の授業にあります。

前回の永田先生の授業で、
先生から、
「歌詠んでる人、どれくらい居ます?」
という質問がありました。私は挙手できませんでした。

私にとって、歌が特別なものになりつつあった中、場の空気に負けて挙手できなかったことが本当に悔しかった。
だから、時間制限ありの「歌仙」で、競争っぽい空気が出たときに、負けず嫌いがムクムクと顔を出してしまいました。「座」をつくる「歌仙」にあって、これは、やっちゃいけなかったな、と猛省しています。

けど、個人的に嬉しかったこともありました。
今回、授業で「歌仙」を巻き始める前、先生から、前回と同じ質問がありました。
「歌詠んでる人います?」

今回は、挙手しました!
私は、歌を詠んでいます!とアピールしました!!
手の角度は地面と平行に近かったですし、目は先生と合わせられませんでしたが。

それだけで、今日のビールがうまいです。

授業を終えて

こういう体験は捨てるに惜しい。そして、流行りの片付け術の言葉を借りると、トキメキもある。ほぼ日の学校[万葉集講座]が終わっても、私は歌を詠み続けます。 そして、座に呼んでもらえるような人になりたいな。

「歌仙」もリアルでゆっくりやりたいねー

という話題も授業後の感想戦でも出ましたし、生徒たちの歌の世界との付き合いもまだまだ続くようです。

あー、楽しかった

残念なことに、[万葉集講座]の授業はあと2回。
行き着く先が、まだ見えません。

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。