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緊張せずに発表する1つの練習法と6つのステップ

私は、人前で話そうとすると、ひどく緊張します。
目の前の人に説明することと同じく「相手にわかりやすく伝えよう」ということだけに注力すれば、気にならないかもしれませんが、やっぱりよく思われたい。

どうやって練習していいかわからない方に、練習方法をお伝えします。
 本番と同じように、声に出して練習しましょう!
これに尽きます。

練習時間の想定

極端な話、事前に100回も同じことを話して本番に臨めば、話せなくなることはありません。

100回話そうとすると、20分の発表で、2,000分 ≒ 33時間になります。

うーん・・できなくはないかもしれませんが、スライドを作ったりする時間の他にこの時間を捻出できるでしょうか。ここでは20回を目標としましょう。

 20回 × 20分 ≒ 400分(6時間)

1日1時間練習すると、ちょうど一週間くらいです。録音した音源を聴く時間もあるので、400分プラスαと考えてください。
(スライドは別途作ってくださいね)

そんなに時間は取れないよ!という方は、駅のホームでブツブツ、通勤で、一駅手前で降りて、自宅や会社に向かうまでにブツブツやって、捻出しましょう。

練習開始!

スライドの修正と並行しても構いませんが、8割方、スライドができたな、という段階で始めてください。最終スライドとあまり違っていると本番の練習になりません。1〜4ステップまで、それぞれ5回程度話す練習をします。

1ステップ目:原稿を見ながら話す

原稿(発表者だけに見える発表者ノート)を見ながら話します。
原稿を覚える、流れを体感する、時間感覚を確認することが目的です。
「あ、意外としゃべれんじゃん。あとは本番で〜」
と、ここでやめたら本番でグダグダになります。

ここで、大幅に時間をオーバーする、流れに違和感があるなどの理由があると、スライドに修正が入ります。

2ステップ目:原稿を見ずに話す

次は、原稿をできるだけ見ずに、あるいは、まったく見ずに話します。
以下のような突発的な事象が起きたとき、話せなくならないようにすることが目的です。スライドにない情報が、本番で思い出せないなんてことがないようにします。

・急遽、他人の端末でやることになった
・送ったはずのスライドが主催者に届いてなかった
・スライドと発表する内容が異なる
・時間に余裕があれば入れたいアドリブがある

3ステップ目:観客を想像して話す

会場と、会場に立つ自分から見えるお客さんをできるだけリアルにイメージして話します。会場を知らない場合、ホームページなどから会場の写真を見つけて、登壇する場所に立って見えるお客さんを想像します。リアルに想像すると吐き気がするくらい緊張します。きっともう覚えたよ、という原稿は、話している途中できれいに飛ぶはずです。
緊張の中、思い出すきっかけをつかんだり、緊張していても話せるんだということを体験することが目的です。

4ステップ目:録音して聴く

録音して聴くことについては、もっと前にやってもいいです。
録音したものを聞いてみるとイメージしていたものと違う、ということもあります。気になる方は、一度、1ステップ目の声を録音しておくとよいでしょう。スマホに録音のアプリがあるはずです。あくまで、微調整のつもりで、4ステップ目に入れています。

録音したものを聴くことは、自分の声の聞き取りにくさの確認、話が唐突で意味がわかりにくい部分がないかチェックすることが目的です。

説明を足したり、逆に余計な言い回しを省きましょう。
(ここでスライドの微調整もあるはずです)

5ステップ目:本番当日の練習をする

最後に、当日の朝、1,2回練習しましょう。もう練習したくないなーと感じると思います。昨日までで準備をおしまいにせず、今日も確認したという事実をつくることが目的です。
そうです。明日はこの作業をもうやる必要がないんです!今日で解放されます!
あとは本番を迎えてください。

発表の場に立つと
「あぁ、、思ったより天井が高いな」
「思ったより、客席が近いなー」
そういう観察ができるようになってるかもしれません。

6ステップ目:本番はやさしい人に目を向ける

厳しそうな目つきを送る方、まったく聞いてくれない方は見ないようにしましょう。緊張が高まります。
「いやー、気になって見ちゃうんだよねー」
という気持ちもわかります。

ここまで練習してきたあなたは、緊張はしていても、それくらい自分をコントロールできる余裕が身についているはずです。笑顔で聞いてくれる人に向けて視線を送ったり、頷いてくれる方に同意を求めながら、話しましょう。

心臓はバクバクしてても、話せているはずです。


よい発表時間を過ごせるよう、お祈りしています。

このnoteは、以前書いたこちらの記事を元にしています。
3分の発表パートのために、100回練習したお話です。

この記事は、Nサロンの課題として、上の記事を再編成したものです。
読んだ方のお役に立てれば嬉しいです。

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。