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『安倍晋三回顧録』の森友問題に関する虚偽記載が補足訂正された件

結論は掲題の通り。
当方の指摘をうけ、中央公論新社が『安倍晋三回顧録』の虚偽記載を訂正したというお話です。

当方が発見した『安倍晋三回顧録』の虚偽記載に関しては、本年2月に公開した「『安倍晋三回顧録』に森友問題に関する虚偽記載があったので、中央公論新社さんに教えてあげました。」に詳述しておりますが、何が問題かを再度把握するために、あらためて解説しておきます。

虚偽記載となっている『安倍晋三回顧録』の記述は、P252の以下の文章です。

(森友学園の籠池泰典元理事長の)息子さんが、私や昭恵との100万円授受を否定しています。この話が虚偽だったことは明確でしょう。

『安倍晋三回顧録』

この記述は、籠池泰典氏の息子である籠池佳茂氏が、安倍晋三さんや安倍昭恵さんとの100万円授受の話を否定したので、100万円の授受は虚偽だったと、安倍晋三さんが断定している……と、しか読み取りようがありません。

しかし、現実は、安倍晋三さんの理解とは裏腹に、籠池佳茂氏が「100万円授受」に関して「否定」する発言をした事実そのものがないのです。籠池佳茂氏の発言や書籍での記述は、「父親である籠池泰典が『100万円授受』についてメディアに発表したのは、菅野完の指示があったから」という内容です。そして籠池佳茂氏のその発言も、裁判の中で真実性がないと断定されてしまっています。

つまり、上記引用の安倍晋三さんの発言は、完全なる妄想の産物であり、事実と大幅に乖離した虚偽の内容です。

こうした問題点を指摘するため、以下書面を起案し、中央公論新社に送付しました。

当方が中央公論新社に送付した書面p1
当方が中央公論新社に送付した書面p2

そうしたところ、書面送達から約2ヶ月後、中央公論新社から以下のような書面を頂戴しました。当方指摘にて言及した裁判結果を踏まえて、『安倍晋三回顧録』の版を改め、虚偽記述となってしまった箇所に注をつけたとのことです。

中央公論新社からの手紙

中央公論新社は親切にも、改版された『安倍晋三回顧録』を同封してくださいました。ご恵投、誠にありがとうございました。

内容を確認したところ、確かに、『安倍晋三回顧録』P252には注がつくようになっていました。

第七版以降の『安倍晋三回顧録』p252
脚注の内容

誤りを率直に認め迅速に対応された中央公論新社には敬意を表したいと思います。

かくて、たったひとつではありますが、安倍晋三のウソが訂正されました。

まあこんなことしたから、中央公論系の出版社からは二度と仕事もらえへんやろね…

ということで、以上、ご報告でした。


(追記)本件虚偽記載は極めて初歩的な事実確認作業を(おそらくは安倍晋三が)怠っていたために発生したものです。このような初歩的なミスが(おそらくは安倍晋三のせいで)発生している『安倍晋三回顧録』ですから、森友問題のみならず他の事象でも(おそらくは安倍晋三がついた)細かいウソが山積しているはずです。
幸いにも版元の中央公論新社は、本件経緯からもわかるように、誠実な出版社ですから、各分野の専門家が具体的な証拠を添えて『安倍晋三回顧録』の虚偽記載を指摘すれば版を改め脚注付与などの形で訂正作業を実施されると思います。ですから、みなさん、それぞれの分野で虚偽記載がないか、ご自身の専門・得意分野の視点からチェックされることをお勧めします。

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