noinoi0125

BBT大学を1期生で卒業。僕の体は好奇心と映画と本(漫画含む)と音楽で出来ている。

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最近の記事

大乱関ヶ原

仙石権兵衛という主人公のセンゴクシリーズで、戦国時代を見事に活写した作者の新作です。 この作品は、戦争を政治や外交の延長戦と定義したクラウゼヴィッツの戦争論を見事に描写しています。 物語は、秀吉の突然の死から始まります。 彼の後継者たちは朝鮮出兵を終わらせなければならないという重責を背負いました。 しかし、予期せぬボタンの掛け違えが起こり、戦争を望まない思いとは裏腹に、関ヶ原という天下分け目の戦いに発展してしまいます。 この作品は、現実的な描写が素晴らしく、混乱の中で起こ

    • 極限の場所の経済をめぐる旅 エクストリーム・エコノミー

      「ユヴァル・ノア・ハラリ」はサピエンス全史でホモ・サピエンス種が躍進するきっかけの一つに「認知革命」があると語っている。 認知革命とは「虚構」を信じることができるようになり、サピエンス同士が協力できるようになった事を言う。 この虚構とは具体的には「貨幣・国・宗教」などがあげられる。 これらを信じる事で同種どうしの結束をすることができるようになったのである。 そんな虚構の中に経済というのも入ると自分は思っている。 虚構の経済であるが、人の生死に関わる重大な問題でもある。

      • ヒトラーの忘れもの

        歴史を見ていると、大きな流れがあるように感じてしまう。普段は安穏に流れている。しかし、見えざる物によって大きく流れが変わり濁流に巻き込まれてしまう時がある。 その時に個人という支流が巻き込まれてしまい人生が変化してしまうのである。 例えば、第二次世界大戦などがそうだろう。 今回紹介する作品「ヒトラーの忘れもの」はそんな大きな流れに巻き込まれてしまった人々を描いた作品だ。 ストーリーはこんな内容だ。 時は第二次世界大戦。1940年の4月に開始されたドイツ軍の攻撃によりデンマー

        • 今だからこそ観たい映画「夜の大捜査線」

          今アメリカでは「Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター)」を合言葉にした抗議デモが出口が見えない中進んでいる。 きっかけになった事件は、黒人男性が白人の警察官に8分46秒圧迫されて死亡した事件がきっかけだった。 日本にいるとこの抗議デモの意味がイマイチ理解ができない。 だからこそ、おすすめしたいのが今回紹介する映画「夜の大捜査線」だ。 内容はこんな感じだ。 アメリカ南部の小さな町が舞台。 その町では有力者の殺人事件が発生。 警官はその容疑者を追う

        大乱関ヶ原

          GWにオススメの本(1)「遠き落日」

          野口英世をご存知だろうか。 ちょっとわからない・・・・という方は千円札を見ていただければ、彼が描かれている。 そんな野口は、伝記と検索すると多くの本がヒットするほど多くの伝記が発行されている。 多くの伝記では、貧農の家に生まれ肉体的なハンデを乗り越え、医学への道を目指し、アメリカに渡って研究生活をした努力の人。 そして、品性高潔な人とする描き方をされている。 果たして本当なのだろうか。 今回紹介する「遠き落日」は美化された「野口英世」ではなく人間「野口英世」を赤裸に書く伝

          GWにオススメの本(1)「遠き落日」

          【映画感想】バイス

          バイス鑑賞。 素直な感想としては、この作品は現代版マクベスだという事だった。 マクベスはシェイクスピアの有名は作品だ。 あらすじは以下のようになる。 勇猛果敢だが臆病な一面もある将軍マクベスが妻と謀って主君を暗殺し 王位に就くが、プレッシャーに耐えきれず錯乱して暴政を行い、貴族や王子らの復習で倒れるという話である。 一方のバイスの方は、史上最強の副大統領と言われたディック・チェイニーを描いている。 チェイニーは、青年時代付き合っていた彼女のリン(後に結婚)は優秀だっ

          【映画感想】バイス

          マンガ文化の起源は手塚治虫?いえいえ、そうじゃないんです!「マンガの歴史」みなもと太郎

          現在の日本におけるマンガ市場は、紙ベースでは3000億円(2016年※1)あると言われています。 これに電子書籍と合わせて2016年は過去最高の市場規模を達成したと言われています。 このように、日本におけるマンガはビジネスとして十分な市場規模を持っています。 では、産業として、そして文化としてマンガが日本に登場した理由はなんでしょうか。 よく言われる定説は「手塚治虫」という天才の登場によってマンガが文化としても産業としても発展したという事です。 しかし、それは本当なので

          マンガ文化の起源は手塚治虫?いえいえ、そうじゃないんです!「マンガの歴史」みなもと太郎

          カメラを止めるな!

          拡大上映されるということで見てみた。 面白い!というのが素直な感想。 これ舞台だよな〜と思って見ていたら・・・ 案の定、原案が舞台の脚本だった。 その脚本が本当に上手くできていた。 三谷幸喜さんのような脚本という評価をする人がいるけど、自分はヨーロッパ企画の上田誠さんの「サマータイムマシンブルース」を思い出した。 これも、同じような展開をする脚本でとても笑える。 しかし、口コミだけで専門学校の制作した映画が全国上映までされるなんて、本当に信じられない。 そういう意味で

          カメラを止めるな!

          リウーを待ちながら

          久しぶりにオススメの漫画! 内容はパンデミック系の作品。 富士山嶺の街、S県横走市。赴任している自衛隊員が吐血し昏睡。その患者の吐血を浴びた看護師が死亡。同じ症状の患者が相次いで死亡・・・・ そして病院には患者が詰めかける。 しかし、何が原因かわからず自体は悪化の一途をたどってしまう。 リアルな現代日本と医療現場の描写。 そして、無慈悲に人がどんどんと死亡していく描写と、死亡者数が急増して火葬が間に合わず仮埋葬されている場面などは、パンデミックの怖さを体感すること

          リウーを待ちながら

          経済学者たちの日米開戦

          タイトルにある「秋丸機関」とは、陸軍省の主計中佐だった秋丸次郎を中心に設立された「陸軍省戦争経済研究班」の通称である。 この機関の目的は、日米の経済戦力を測定し、その優劣を比較検討することだった。 当時の錚々たる経済学者があつめられ報告書の作成をおこなった。  問題は、作成された秋丸機関のすべての報告書の所在が、よくわかっていなかったことだった。 しかし、著者がすべての報告書の所在を特定して、詳細な資料解読で報告書の実像を詳細に明らかにしたのが、この本である。 報告書の

          経済学者たちの日米開戦

          AI VS 教科書が読めない子どもたち

          まとめ ・AI VS 教科書が読めない子どもたち 書評 ・現在AIの限界点 ・日本人の読解力危機 この本は人工知能で東大に入れるかという研究・開発が進められたプロジェクト。 通称「東ロボくんプロジェクト」の中心メンバーであった新井紀子氏がプロジェクトで判明したAIの限界点とプロジェクトでおこなった調査で判明した。 人間側の教育の問題点の2本立てになった内容です。 最近、AIはこれから先、人間を超えるであろうという話が出てきました。 「シンギュラリティ仮説」などAIが

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          官僚たちのアベノミクス

          まとめ ・官僚たちのアベノミクス感想。 ・異形の政策「アベノミクス」という政策の記録。 ・まるで「シンゴジラ」を見ているような感覚になる。 この本は、現在進行系で進んでいる「アベノミクス」という今までにない。 霞が関では異形の政策が、どのようにして実行されていたかの記録である。 著者が書いているように、この本ではアベノミクスについての評価は一切していない。 後世に残すために記録として書いたという。 読んでいてかなり面白い本だった。 まるで「シンゴジラ」を見ている感

          官僚たちのアベノミクス

          以下無用の事ながら

          ブログを今ままでやってなかったのだが、フェイスブックやTwitterでは長文は読まれないしストックできないのでnoteを始めてみました。 自分が思っていることや考えていること映画や本などの感想などなど 役に立たない無用な事を書いていこうと思います。 宜しくお願いします!!(^^♪

          以下無用の事ながら