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東京は今日も雨だった イチゴは狩れた

「今日見た映画は面白かったね。最後に優勝せず友人を助けるところがよかったね。やっぱり優勝よりもそれに至る過程が大事だってことだね…」
と、したり顔で語りかけたら
「アハハ」。
8歳なのに、もうつまらない説教垂れる母親だとバレた。新人類!
レベルを合わせて話したつもりがバカにされた母さんは今後は大人しくします。

そんな頭のキレる長女が「いちご狩りするのが、夢!」と珍しく青臭いことを言うので、秩父まで行ったら予約いっぱいで断られた、狩らずにパックいちごを買って帰ってきた、つい最近の辛い思い出があり、
リベンジのために、今回は随分前からしっかり予約して、多摩市まで行ってきました!
すんごい雨だったけど!
私たちにいちご狩りをさせない強大な力がどこかで働いている!

朝やめたくなって電話で確認したら、ハウスの中だから大丈夫大丈夫!ってイチゴ園のおじさん。
予約もこの先いっぱいなようだし、リスケできなそうである。仕方ない。
50分間えんやこら電車に乗って、電車酔いの子供を励まし続け、ようやく到着!京王永山駅!
大雨のためタクシーに長蛇の列ができていたけれど、長女の夢のためならば……!
30分ほど並んで次女が寒い寒いと訴えるのをあっためながら、ようやく次といった時に、横からスーと綺麗なおばあちゃんが現れ
「家でじいちゃんがトイレから落ちてそのままの格好で待ってると言うから、先に乗らせて欲しい」
……子供が見てる!子供が私の言動を凝視している!
「もちろんどうぞ、先にお乗りください」
ニッコリ返事。、
でも本当は、おばあちゃんの言葉を8割くらい疑っている。頼み方がやけに澱みなく朗らかすぎると思っている。が、余裕のある大人に憧れてるから、オッケー!モデルは特に居ない!

私が余裕のある大人の演技をしたせいで15分遅れで到着したけれど、農園の方は「えっ!こんな遠くからいらっしゃったんですか??この天気に?」と多めに見てくれて無事夢のいちご狩りへ。余裕のある大人のモデル、ここに居たわ。

仕組みも良心的で、切った分だけ量り売り。他の料金は一切かからず。
10分もしないで籠は山盛りとなり、親が「そろそろいいんじゃない?」と料金を気にして切り上げる仕組み。我が家は4人で3000円ほど。

娘2人が他の果物よりイチゴに異常な執着を見せるのがかねてから不思議だったけれど、
とにかく匂いが強烈に甘くて絶妙に柔らかくて、こりゃ仕方ないなと納得。実はもちろん、花も可憐で葉っぱまで可愛いし。皮剥かないでいい都合の良さまで兼ね備え。激モテの要素満載。
白雪姫も林檎じゃなくてイチゴだったら喉に詰まらず胃に到達できて、上手く毒殺できたのでは無いだろうか。お妃様、痛恨のミス。

狩ったイチゴはその場で食べず、外のテント内のテーブルで頂きます。大雨の音でテントがドドドー!って騒がしい中、実食。
美味い。
天気最悪だけど口の中は天国である。

砂糖は使わずラカントで罪悪感を減らす

雨がひどくて寒くなってきたので半分残して、甘い香りを京王線に振り撒きながら帰宅。
びしょ濡れだけど、なんかいい香りだと、悲しみが半分くらいになったような気がしました。

残りはジャムにして、翌朝焼きたてのパンと頂きました。最後に丁寧な暮らしやってやったぜ!

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