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韓国ドラマ『ある春の夜に』

韓国ドラマ15作品目は『ある春の夜に

『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』でチョン・へインに魅せられ、流れるようにこの作品にたどり着きました。Netflixが勧めてくるのが悪い(褒めてる)。

図書館司書として働くジョンイン(ハン・ジミン)が、マンネリ化した恋人との別れを考えている時に、薬剤師でシングルファーザーのジホ(チョン・へイン)に出会うところから2人の恋愛が始まる。

ハン・ジミンさん演じるジョンインがとにかくメンタルが強い!(笑)めちゃくちゃ頑固で、自分に意に介さないことは、納得しない限り絶対受け入れない。「これはワガママでは…」と心配になりつつも(笑)、はっきりと物申す姿は痛快だった!(『~綺麗なお姉さん』観てたから余計に(笑))
ただ、ギソクさんとの関係になかなか決着がつかないのはヤキモキしたなー。半分の8話くらいで諦めて出てこなくなるパターンかと思ってたのに、結局最後まで粘る粘る(笑)ギソクさんの外堀から埋めていく卑怯なやり方は見てて腹が立ったけど、ジョンインが流されないタイプっていうのも感じていたから気苦労はなかった。なにより、ギソク役の役者さんからいい人オーラが溢れすぎてて、優しさを隠しきれてなかった(笑)


ジホは過去の経験から心を閉ざしていて、「あぁ、またチョンへインの悲しい顔を見ることになるのかな…」って覚悟したけど、『~綺麗なお姉さん』ほどはどん底に突き落とされることがなくてよかった。とはいっても辛い境遇であることに変わりはなく、ジホには何度も涙を誘われた。
そしてウヌのかわいいこと!!舌足らずな喋り方とか、笑った顔がめっちゃ癒しやったー。1ドラマに1人は子役出してほしい(笑)

今作でもやっぱりチョン・へインの演技に魅せられたんだけど、なぜ自分はここまでチョン・へインに魅了されるのか。今回の作品を通じてその凄さは、チョン・へインが演じる役の感情を、観ている人に「共感させる力」だと思った。私はジホと性別も境遇も全然違うけど、ジホが幸せな時は一緒になって笑顔になるし、辛いときは本当に胸が苦しくなった。よく考えたら『~綺麗なお姉さん』のときも一番ジュニに感情移入してた。
トッケビのカメオ出演で初めて知ってから、少しの出番でもなぜか気になる存在感で、無意識にInstagramをフォローし、キム・ゴウンちゃんが好きということもあって『ユ・ヨルの音楽アルバム』が決定打となって、どんどん魅力に惹きこまれていく。これからもいろんな作品に出て欲しいなぁ。

この作品は『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』の監督と作家さんが同じらしく、驚くほどキャストが被っていて、少し時間を空けてから見るべきだったか、と少し後悔した(笑)
特に、『~綺麗なお姉さん』で強烈なジナのオンマが、今作でもヒロインの母親ということでかなり心配していたけど、今回は娘思いの優しいお母さんで一安心。(かと思いきや今度は毒父親で前途多難。)
被ってるキャストは私が気付いただけでも、
ジュニ   ➡  ジホ
ジナ母   ➡  ジョンイン母
ジナ父   ➡  ジホ父
ジナ同期  ➡  ジェイン(ジョンイン妹)
ご近所さん ➡  ジホ母
ジュニ父  ➡  ギソク父
ジナ上司  ➡  ジホの先輩(薬局勤務)
こんなにいて、しかもジョンイン役には最初ソン・イェジンがオファーされてた聞き、嫌じゃないけどあまりにも前作を彷彿とさせるから、イェジンさんが断ってくれてマジでよかったと思ってる(笑)


この作品で特に好きなシーンがあって、第8話の夜の公園で2人が話すところ。この前に、ギソクさん絡みでいろいろあって、ジョンインはジホに嫌な思いをさせてしまい怒らせてしまう。
気まずいジョンインに、ジホは「会いたかったから」という素直な理由で誘い、改めて愛していることを伝える。それに対しジョンインは、ウヌがくれたシールを貼った携帯を見せる。それを見たジホは、感動し思わず目に涙を浮かべる。
このシーン、ジョンインが携帯を見せるところからは無言なのに、表情だけで2人の想いが伝わってくる、とっても美しいシーンだと思った。告白の少し前に、ジホは「自分が釣り合うかどうかは考えないことにした」って言ってるんだけど、本当はシングルファーザーである自分の境遇に不安を抱いてる。でもジョンインは、ウヌの父親であるジホも、ぜーんぶひっくるめて、「ジホがジホであること」が好きだということが、あの行動から伝わってきて、ジホの強がりに隠された不安を優しく包み込むシーンだった。胸があったかくなった。


美味しいホットコーヒーを好きな人と飲みたくなるような、優しいドラマでした。

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