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気温0度、あるいはマイナス

「10月下旬の現地(ペテルブルグ)の気温は0度です」
「東京の12月の服装でしのげます」
この2つの情報、矛盾していませんか…。
日本だとふつう10度くらいで冬眠準備、0度で活動停止してしまうので、現地で活動できるんだろうか…と思いつつ、気温20度越えの日本から現地に降り立ったら、気温は0度でしたが、たしかに東京の12月くらいの感じでした。正直、いまこれを書いている12月中旬の東京のほうが、よっぽど寒い(室温15度はあるのに、ロシアで外歩いていたときの感じを思い出す)。

参考までに、上は長袖のヒートテック、長袖Tシャツ、セーター、ユニクロのウルトラライトダウンジャケット、ロングカーディガン、ネックウォーマー、下はヒートテックレギンス、軍パン、靴下にスニーカーという格好でわたしは大丈夫でした。冬の一番寒いときのスタイルに、ユニクロのダウンとネックウォーマーを追加しただけ。「帽子やフードつきの服で、寒さから頭をガードしてください。出しているところからやられます」とも言われていたので、これプラス、毛糸の帽子もかぶっていました。手袋とマフラーはついに使わなかった…。

帽子があると、女性は頭を覆わないと入れない教会を見学するときにも便利です。このほか、現地のかたは冬はたいてい帽子をかぶっているので、かぶっていないと、他所からきたな、というのがわかってしまうそうです(帽子には髪の色を隠せるという効果も)。観光客バレすると何が困るかというと、スリのターゲットになりやすいこと。できるだけ現地の風景に溶け込むような格好をするのが、快適に過ごすコツだそうです。

(わりと寒さに強いというか、歩くとすぐ体が温まるタイプの人間の感想なので、寒さに弱いタイプのかたは、もっと装備したほうがいいかもしれません。暖冬ぎみの10月下旬の話なので、11月以降はどうなってるか知りません…)

ちなみにカイロはとくにいらなかったです。持って行ったんですが、防寒という用途では結局出番がなかったです(日本人が持ってきて使わずに終わるアイテムの代表選手がカイロらしい)。ただ、おなかが痛い時などはあると和らぐので、そういう用途では役に立つと思います。

気温20度から0度の世界への移動なので、どのタイミングで現地用の服装に変えるか、というのが気がかりだったのですが、日本の服装のまま行って、プルコヴォ空港(ペテルブルグ)に着いたらダウンやコートを羽織る、というので大丈夫でした。機内や空港、建物、タクシーの中は適温なので(モスクワのシェレメチェヴォ空港でもキャミソールで歩いているひとがいた)、空港を出てタクシーに乗り込む一瞬だけ耐えればよかったです。

暖かそうに見えるが0度。

(この写真をあてにされると困るため)何度もいいますが、10月下旬にこの晴れはないそうです。

少し前のシーズン(10月上旬から中旬くらい)は「黄金の秋」と呼ばれ、紅葉がきれいなのだそう。そのなごりの落ち葉か。

木々の間から見るエルミタージュ、絵のようできれいです。

夕暮れ時。「白夜のとき、ちょうどこんな感じになります」とガイドさんに教えていただきました。

ペテルブルグを離れる前日、ついに雪が降りました。気候をコンプリート。

もうちょっと降ったら、現地で鋲つきの靴を買わないと歩けなかったかも(現地のほうが、いいやつがリーズナブルに買えるそうです。手持ちの靴に滑り止めの補強をつけてもらう、という手もあるそうですが、オーダーをロシア語で細かくきかれるので、ロシア語ができないかたにはハードルが高そうです…)。

傘ですが、現地のかたはあまり傘を使わず、ちょっとした雨雪なら、帽子やフードでしのいでいるそうです。ペテルブルグは1日の間に天気がくるくる変わるので、降ってもしばらくすれば止むことが多いそう。あと、傘を持つとそのぶん隙ができて、スリが仕事しやすいというのもあります。ただ、日本のようにコンパクトな折りたたみ傘などは売っていないので、軽量の折りたたみ傘を1本持っていくと安心だと思います。

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