幽霊の正体見たり枯れ尾花
暗い夜道を歩いていると不安になることがあるでしょう。そんなときに少しでもおびえ始めると、その恐怖は急に大きくなります。あまりにも恐れがひどいと人は少し正気を失いかけます。
遠くの方にかすかな、形もハッキリしない「なにか」がぼうっと「見える」ような気がします。動悸が高鳴り、汗がにじみ始めます。
そんな得体の知れないものが見えているところへは近づけません。しかし少しでも理性の力を借りてよく目をこらしてみると、なんてことはなくただ月の光を浴びたススキの穂が、風に揺れているだけな