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卒業を前にした僕がNoKin.にこだわる理由

こんにちは。代表の土屋です。
僕は、2019年4月に浜松学生クリエイター集団「NoKin.」を設立しました。
「世界を変える前に、浜松を変える」を旗に掲げ、
「学業を社会に還元する組織を作る」という文言を唄っている団体です。

弊団体で、資金調達150万円を目指し、クラウドファンディングを開始しました。
この記事では、何故、クラファンをしてまで組織を動かしたいのか?
クラファンを通して、僕が実現したい世界について話したいと思います。
皆様にも少しの間、若者の夢の話におつきあいをして頂きたいです。

「何故、NoKin.にこだわるのか」

大学生・院生のほとんどは研究と関係のない仕事をすると言われています。
これを大前提として、学生も大学も企業も甘受しています。
しかし、それでいいのでしょうか?
僕たちは、大学生活をどう過ごそうが、4~6年間を学生として、授業を受けます。
そして、研究室に配属されれば、意味のわからない論文を紐解くように理解して、
やっとの事で、卒論や修論を書き上げます。
それだけの時間を投資して、卒業して、

はいじゃあ、明日から、違う仕事してね!

本当に、それでいいのでしょうか?僕たちは、違和感を感じるべきではないのか?

僕は、この現状はおかしいと思う。
本来ならば、苦労して得た知識を活用し、社会と戦うべきだろう。
しかし、現状はそうではない。僕はここに疑問を持ちました。

では、何故こんなことになっているのでしょうか?これは、大学と企業の間に本来の目的とは異なるねじれが発生していることが原因です。

大学の目的とは、「学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授 研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させること」です。
しかし、企業の目的は、「企業活動において利益を生み出すこと」です。
(これについて諸説あると思いますが、極論ここに行き着くだろうと思います。)
まとめると、

「大学は学術的な機関であり、企業は営利的な機関である」

ということでしょう。
大学は、「学問を支えられる人材」を育てます。
企業は、「利益を生み出せる人材」を求めます。
両者の求める人材像は一見して大きく違うように見えます。
しかし、大学と企業とには、ある共通の目的があります。
それは、

社会貢献できる組織であること

です。これは、両者の組織に共通していることです。
この共通項がある以上、研究が就職の犠牲になることはないはずです。
社会貢献できる研究であれば、企業に入っても利益を生み出せる。
ニーズとお金があるところに利益が生まれる。それは世の中の道理です。
だから、本来であれば、研究を活かした就活になるはずなんです。
このねじれを発生させている要因が、

学生が社会を知らない

と言うことです。新聞を読まないとかそう言う話ではありません。
社会の種類を知らないんです。近年のトピックを挙げるならば、
SDGsを一つとっても、近年の政治に関しても、科学技術や地方創生に関しても、多くの学生は全ての事象について詳しくない、もしくは、知らないんです。
また、それに関連して、学生の多くは、職業の種類も知りません。
だから、就活直前に業界見学ツアーみたいなものが流行するわけです。

前述の通り、「学生が社会を知らないこと」で、就職活動のねじれは発生します。
社会を知らないことは、研究を選ぶ段階で、研究の必要性を多角的な視点から分析する機会を奪います。もっと言えば、知らないからキャリア選択が確立されていない段階で研究をするせいで、その研究が自分のキャリアにどう影響するかもわかりません。
こういう背景の中で、学生は、研究を捨てて就職をすることになるのです。

では、なぜ学生は社会を知らないのか?
それは簡単です。彼らが大学という特殊な環境で接するのは、学生・教授・バイト先の人くらいでしょう。それでは、知識に偏りが生まれてしまいます。
特に、理系の大学の授業では、上記のような一般教養的な知識は重視されませんから当然です。

しかし、これを良しとしてはいけない。
学生全員がキャリアを決めた段階で研究を選択し、
研究を活かした就職ができるように変えていかなければいけない。

これを誰が主導するのか?
企業がするのか?大学がするのか?答えはどちらでもありません。
両者とも今の形でいるべきです。学術的な営利的な組織は世の中に必要です。
僕はそれを学生が主導すべきだと考えています。

専攻以外の知識を得られる場所を作り、社会を知り、キャリアを確立させる。
そして、得た知識を専攻に投下し、研究背景が十分に分析された研究をする。
このサイクルを生み出す場所こそがNoKin.でありたい。
そして、学生が主体でやるからこそ、ロールモデルが身近にあり、
専攻は違えど、未来に向かってしのぎを削る仲間がいるという利点もあります。

また、NoKin.を通じて深めた知識は社会実装していくべきだと考えています。
知識は空虚だという言葉がある通り、実績や経験として知識を活用することこそ意味がある。経験や実績からまた新しい知識を得る。そして、更に、新たな知識を活用するという、経験則的な知識の循環によって、より有為なる人材となるでしょう。そして、その副次的な産物として、バイト時間の短縮が見込まれます。
(短縮された時間を勉学に投資し、さらなる知識の獲得に費やすのが理想)

以上が、僕がNoKin.にこだわる理由です。

しかし、こういった理想を掲げていても、どれも達成できていないのが現実です。
団体の中に、「様々なアプリケーションを開発する」アイデアはあるけれど、それらを作るには数ヶ月の時間がかかる。その間、バイトをせずに生活するのは学生にとっては酷なことです(活動資金をバイト代から捻出している)。
しかも、メンバーは、自団体のための活動やボランティア活動に時間を割いています。これらによって、完成がどんどん遅れていくという現状です。

だから、外部から資金調達をすることで、活動資金を稼ぐ時間を削りたい。

確かに、資金の壁は、僕たちが地道に活動することでいつか解決するかもしれません。少なく見積もっても、2年はかかる話ですが。
そして、それは、今のメンバーの犠牲に成り立ちます。
彼らがそれぞれに持つ夢を犠牲にしたくはないし、彼らこそ最初にNoKin.卒業生として社会で活躍してほしい。
だから、資金の問題を解決し、彼らが活動するための時間を作らせてほしいです。

どうか、僕たちの夢を応援してくださるという方、
大学生がスキルアップした状態で社会に出てきたら、面白いと思ってくれる方、
ご支援を宜しく御願い致します。



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