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(もっと)魅力的になる

「魅力ってなに?」と聞いたら、どんな答えが返ってくるでしょうか?

外見的なものなら、「綺麗、かわいい、かっこいい」とか?
内面的なものだったら「優しい、思いやりがある、真面目、素直、社交的」?

「◯◯さんって魅力的だよね」と言う場合、その人には確かに華やかな雰囲気があったり、カリスマ性があったりします。
でも、自分の知っている人の中には、特別に美人だとか、カッコいいとか、カリスマ性があるわけじゃないのに、それでも(といったら失礼ですが)魅力的な人っていませんか?

クラスの中で、別に美人でもないのにすごく人気のあった子。
大きな声で意見をするわけでもないのに、発言すると尊重される人。

そういう人を、誰でも最低1人は知ってると思います。
いろんなパターンがあるとは思いますが、「『目立つ=魅力的』というわけではないらしい」というのは、なんとなく想像がつきます。

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「魅力」はその文字通り「魅きつける力」。
でも、人はそれぞれに違うので、100人いたら、その100人全員を魅きつけて、100人全員に好かれる、なんて無理な(無茶な?)話です。
ここで絶対に確実なのは「全員に好かれようとしたら、誰からも好かれない」ということですね。

それでもあえて「魅力的=モテる」と解釈して、「100人全員じゃなくていいから、80人くらいには好かれたい」とします。
これは場合によっては可能だろうとは思います。
「モテる」のが目的なら、そのために、自分をあえて「演出する」のも「正当化」できるのかもしれません。
でも、「80人にモテる自分」は「たった1人にしか好かれない◯◯さん」より80倍魅力的なんでしょうか???
それが「なりたい自分」ですか? 
それで「自分」は幸せになれますか?

私は違うと思いますが、どうでしょうか。

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私は「自分を、まっすぐに一生懸命生きている人」が魅力的だと思います。

自分に正直に素直に、嘘をつかず、作りも演出もしない「自分」。
その「自分」の信念に従って生きている人。

そういう人は、心から「素敵だな」と思います。

だから、魅力的になるためには「自分を変える」のではなくて、もっと「自分を出していく」のが大事だと思っています。

あとは「出し方を間違えない」こと、ではないでしょうか。

例えば、「私は自分が『内気』なのが嫌だ」と思っているとします。
でも、「内気」そのものは、良くも悪くもないし、別に長所でも短所でもありません。単に「そういう資質」です。

でも「内気な自分が嫌だ」と思って、無理やり「面白い話や気の利いた返事のできる社交的な人になろう!」と頑張っても、自分が苦しいだけですし、持って生まれた性格は変わらないと思います。
それは本来の自分ではありませんから。(もともとが社交的なのに、何らかのトラウマで内気になっている、というのだったら話は別ですが・・・)

それよりだったら、「人の話を真剣に聞いてあげる」とか「多くは言わないけど、言うときは相手を尊重しながら正直に話す」の方が、ずっと「(内気な)自分らしく」いられますし、そういう人はとても魅力的だと思います。
結局は「見せ(魅せ)方」です。

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周りの人に「私のいいところ(魅力)ってどこかな?」と聞いてみたことがありますか?
きっと意外な回答も中にはあると思います。

私も聞いたことが何度かあるのですが「面白いなぁ・・・」と思うのは、相手が男性か女性かでちょっと違う反応なんですよね。

ちょっとステレオタイプ的な言い方をすれば、男性は「外見(容姿や雰囲気)」に関係する「魅力」を、女性は「内面(性格、人や物事への態度・姿勢)」に関係する「魅力」をあげてくれる感じです。

外見にしろ内面にしろ、こういう質問をすると、ずっとコンプレックスだった部分や、全然気がつかなかった部分を「いいところ(魅力)」だと言ってもらえることもあって、自分にとっての発見になったりします。

思うんですが、「魅力」は、自分が決めるのではなくて「見る側の目」が決めるもの、ではないでしょうか。
もちろん自分で意図的にそれを「作る」ことは可能だと思います。(昔流行った「ぶりっ子」みたいな)

でも、「もっと魅力的になりたい」と思うのなら、自分を変えたり作ったりするのではなくて、「もっと自分になる」のがベストな方法だと思うのです。

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20年以上の海外生活に終止符を打ち、2020年後半には日本へ帰国します。サポートは皆さんとお会いするときのお茶代として還元させていただきます。