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☕️News: AdobeがAI画像生成ツール「Firefly」をPhotoshopに追加

最近、AIに注目が集まっています。
Adobe Photoshopには、新しいAIツールを組み込みました。この機能は「Generative Fill」と呼ばれ、AdobeのAI画像生成ツールであるFireflyを使用しています。

[画像:Firefly

Fireflyは今年3月にウェブベースのベータ版とhtmlしてリリースされました。

このツールを使うと、テキストの指示を使って画像を簡単に拡張したり、オブジェクトを追加または削除したりすることができます。
例えば、テキストで「砂漠に車や水たまりを配置して」と指示すると、AIがその指示に基づいて画像に湖を追加してくれます。

[画像:(c)Adobe]

Generative Fill機能

以下は、Photoshopの新しいGenerative Fill機能を使用して編集されたコーギーの画像の前後比較のGIFです。水たまりにはコーギーの足跡が映っていることに注目してください。

実際のデモンストレーションを見るところ、多少の改善点が必要なことがわかります。例えば、先ほど載せました、画像で車や水たまりなどの生成されたオブジェクトの一部は、画像の自然な一部とは見えませんでした。

しかし背景や空白のスペースの埋め合わせには驚くほどうまく対応しています。一部の例では、編集される写真の特徴を引き継いでおり、光源を模倣したり、生成された水面に画像の既存部分を「反射」させたりすることさえできました。

重要な要素:トレーニングデータ

機能以外にも、Fireflyのもう一つの重要な要素はトレーニングデータです。

Adobeは、このモデルが会社が使用する権限を持つコンテンツのみで訓練されていると主張しています。

オープンライセンスのコンテンツ
それには、Adobe Stockの画像やオープンライセンスのコンテンツ、著作権の制約がないコンテンツなどが含まれます。簡単に言えば、Generative Fill機能を使って作られたものは、商業利用に安全だと言えます。Generative Fill機能は、トレーニングデータについてはっきりと説明されていないAIモデルと比べて、商業利用に安全であると言えるでしょう。

これは、AIツールの使用に慎重なクリエイターやエージェンシーにとって、安心感を与えるものです。彼らは法的な問題を心配しているかもしれませんが、この機能を使えば心配する必要はありません。

アドビはまた新しい技術を使って作られた画像に、認証情報のラベルをつけることで、透明性を高めるためようと試みています。アドビはこれを「栄養成分ラベル」(nutrition labels)と呼んでおり、画像がAIを使って変更されたことが示されるようになっています。

画像のContent Credentialsを確認するには、verify.contentauthenticity.orgを通じて画像を検査し、情報の概要を確認することができます。

Adobeのビジョン

Adobeのデジタルメディア担当シニアバイスプレジデントであるアシュリー・スティルは、「Fireflyをクリエイティブの共同パイロットとしてワークフローに直接統合することで、すべてのお客様のアイデア出し、探求、制作を加速しています。Generative Fillは、生成AIの速さと簡単さをPhotoshopのパワーと精度と組み合わせており、お客様が自分のビジョンを思い描く速さで実現する力を与えています。」と語っています。

いつリリースされるの?

Adobeはしばらくの間、AIを活用したツールを製品に取り入れてきました。昨年のAdobe Maxでは、SenseiというAdobeの別のAIモデルによってパワードされた、より高品質なオブジェクト選択などの新しいPhotoshopの機能が発表されました。

Fireflyは既にAdobe Illustratorで使用され、ベクターベースの画像の再着色に活用されています。また、AdobeはFireflyをAdobe Expressと統合する予定であり、これはCanvaなどのサービスに対抗するクラウドベースのデザインプラットフォームですが、リリース時期についてはまだ確認されていません。

Generative Fillは2023年5月23日にベータ版としてリリースされましたが、Adobeによれば今年後半にはフォトショップで正式にリリースされる予定です。

[参考資料]


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