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『待ち合わせの心は踊る』 #旅する日本語

春の日の暖かなことを漢字2文字で和煦と言いまして、読むのも書くのも難しいんですけれど、なんせ“客席が沸く”と言って縁起が良い。

ワクと言えば窓枠ってのが私の席のすぐ横にあって、自分で言うのもなんですが、窓際族って言われる私だからこそ見える景色があるんです。


毎年恒例の社内行事に「春のお花見」があって、阪急苦楽園口を出てすぐの夙川沿いで、満開の桜を見ながら酒を酌み交わします。

3時間も経つと、もうみんないい感じに出来上がって「専務、そろそろいつものヤツをお願いしますよ」と、私に扇子を渡すんです。

これも毎年恒例。

まぁ、誰も聞いてやしないんですが、窓際から見える景色をちょっとした小噺にして話します。

今年は、花見の場所取りだって言うのに、ワクワクを隠しきれない彼と、そんな彼の事が最近ちょっと気になっている彼女。

そんな2人の話なんですが、

どうもワクが足りないし、

今日のお客は穏やかな春の日みたいでいけない。


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