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Philz Coffeeの良さについて語りたい

突然ですが、私が今滞在しているカリフォルニアのパルアルトで私が一番気に入っているカフェはPhilz Coffee(フィルズ・コーヒー)です。最初はオーダーの仕方も複雑でなんかスノッブだなって思ってたんですけど(後述します)、ここ2週間いろいろなカフェをまわっているうちになんだかんだここに落ち着くようになりました。その理由をちょっと述べたいと思います。

レベル感

Philz Coffeeのドリンクはうまいんです。うまいっていうのは主観なんで、じゃあどう言う点にうまさを感じているのかというと「ちょうどいい」んですね。

例えば、Blue Bottle Coffeeは濃厚でもう本当に一杯一杯魂込めてるのが伝わってくる(ようなそうでもないような気がする)のですが、言っちゃあなんですけど1杯のコーヒーにそんなに魂いらんのですわ。私はね。もうちょっと気軽でいい(とはいえPhilzのコーヒーも全部ドリップで、とてもこだわっていらっしゃるのですけれどもね。あくまで個人の感覚です)。

そんでもって、パロアルトで数メートル隣にあるPeet's Coffeeもいい感じですわ。朝に入れてもらうPeet's Coffeeは本当に美味しい。でも席に電源がないので長居して仕事するにはちょっと不便です。あとテーブルがちょっと高くてアジア人の私には肩が凝る。(笑)

そしてそこから数十メートル先にあるスターバックス。これ、「スターバックス=おしゃれ」というイメージが強い日本人からすると意外なんですけど、少なくともここパロアルトエリアでは、スターバックスが一番チープな雰囲気を醸し出しています。外国人の私が言うのも何ですが、浮浪者っぽい方とか、「この人精神疾患かな?」っぽい方が結構います。店内もどことなく小汚い感じ。店員さんのサービスもあまり良くないです。

あとこれは余談なんですけど、この前スタバのトイレに入ろうとしたら店内のトイレがなんと30分近く空きませんでした。しかも2つとも。ノックしたら返事こそあるものの(少なくとも生きてる)、全然出てこない。隣で待ってる紳士と顔を見合わせるばかりでした。やっと出てきたと思った30代くらいの白人女性は少し不健康な感じで、トイレから出たらドリンクを頼むでもなくお店の新聞を「見て」いました。身なりとか、仕事なさそうな感じがしました。

何が言いたいのかと言いますと、ここパルアルトのスタバはちょっとそういう雰囲気の人たちの居場所になっているんですね。仕事をしている客層も明らかにPhilzやBlue Bottleと異なります。パロアルトはカリフォルニアの中でもトンデモナイほどの裕福層が住むエリアの1つなのですが、そういう場所だからこそ、こうした側面が浮き彫りになるのでしょうか。

話は脱線しましたが、Philz Coffeeは総合的なレベル感がちょうどよいのです。コーヒーの味(ちょうど)よし、雰囲気(ちょうど)よし、客層(ちょうど)よし。大変落ち着きます。

担当がいる

Philz Coffeeのオーダー方法は他のお店と異なりちょっとわかりにくいです。なぜかと言うと、

1. 列に並ぶ
2. コーヒーを入れているスタッフ(複数人いる)のうち1人から順に呼ばれる
3. 呼ばれたスタッフにオーダーする
4. レジに移動し会計を済ます
5. オーダーしたスタッフからドリンクを受け取る

というフローを組むから。私は当初、このフローがしち面倒臭いと思っていたのですが、慣れてみるとすごく快適です。ドリンクを入れる人のキャパを超えるオーダーを最初に受けないので「注文だけ済ませたけどなかなかドリンクが出てこない」という状況を回避できますし、注文を受けてくれたスタッフとの間に信頼も生まれます。

例えば自分のオーダーしたドリンクが出てこない時も、ただ注文を受け付けてくれたスタッフに確認すれば済むのですから、無駄なやりとりも発生しません。誰も介していないのでコミュニケーションがスムーズなのです。

あとこれは個人的に思うことなのですが、こうして担当をつけることによって「人間」が仕事を意味が生まれ、価値を付加していると思います。担当がつくサービスの究極的なものの1つに水商売があると思うのですが、彼らの仕事って人間の感情を扱う難しいサービスじゃないですか。それゆえに、「人が行うサービス」に高い価値が生まれているのではないかと思うのです。高度なピンクカラージョブと言ってもいいかもしれない。中途半端な仕事より、よっぽど「ヒト」としての価値が評価されるようになる仕事だと思います。

ミント・モヒート・コーヒーが至高

なんじゃそら!?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ここPhilz Coffeeにはミント・モヒート・コーヒーなるものが存在しています。アイスコーヒーにミント、ふわふわのクリームと砂糖を加えた飲み物なのですがこれがミント好きには最高の飲み物なんです。

私が常飲するコーヒーはブラックなのですが、こちらは甘過ぎず苦過ぎず、ちょうどいいところをきちんとおさえており、かつサーヴされたときには想像もしないほどのミントがカップの中には隠されています。満たされる。なんていうか、幸せな気分になっちゃうんです。

これは一度飲んでもらわないといけませんね。言っておきますが私はPhilz Coffeeの回し者ではございません。

https://twitter.com/PhilzCoffee/status/1136679751496667139?s=20

ちなみにRoseフレーバーなんかもあります。アメリカにお越しの際はぜひ。

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