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渋谷のパン屋から世界旅行

こんにちは。かわいいブスです。

渋谷と表参道の間くらいに、(私の中で)東京でベスト3には入るであろう「パン・オ・スリール」というパン屋さんがあります。

パンの種類こそ少ないのですが、生地がめちゃくちゃうまい。
言っちゃ何だがそんじょそこらのふわふわなだけのパン屋さんとは大違いなんですよ。みなさんぜひ行ってみてください。

そんでこの前は韓国焼肉風のサンドイッチにトウモロコシの冷静スープがついているという素敵なランチをここで食べておりました(その冷静スープはモーニングで出るスープと同じだったからちょっとがっかりしたけど)。

その時に、高校の時のイタリアンのバイト先で先輩だった都築さんという人が、私がトウモロコシを野菜だと言うと「トウモロコシは穀物です」と正したことを思い出したんです。

日本だとトウモロコシが主食になることは基本的にないので、そういやトウモロコシを穀物と言うとなんだか違和感があるなあとその時はふんわり思ったのだけれど、同時に

(それにしても、主食って文字通り、食卓で主として上がるものなのに、トウモロコシの生産時における可食部の割合はその植物全体の割合として少なすぎるんじゃないだろうか……)

と考えたんですね。

いや、でもそれトウモロコシだけじゃないな。
米も小麦粉もだ。

芋なら何となくわかる。
植物全体における可食部の割合が高い(気がする)。米も小麦粉も、苗に対しての可食部が少なすぎる。何でそんなものが主食足りえるんだ。(そもそも主食が炭水化物であるという概念自体が日本人的な発想であるということはさておき)

米の苗何本分で茶碗一杯分の飯になるのだろうかと調べたら、どうやら5本分らしい。

インターネットに載っていた。Google is my friend.

1粒の種もみから1本の苗。

苗を水田に植える際には、約5本の苗が同時に植えられるよう田植え機が調節されているらしく、それを「1株」とカウントしている。「1本の苗」は「1本の茎」が増えて秋には「5本の茎」になるというのだから、「5本の苗」は5*5=25本の茎になる。

「1本の稲穂(茎)」からは70粒(2g弱)の米が収穫でき、2g*25=50g

そこからもみ殻とぬかを取るので45gになってしまうとして、米1合は約150gの米だから、大体2株で茶碗1杯分のご飯になるという計算。

参考リンクには一株で大体茶碗一杯と書いてあるけれど、米一合が150gなのに50gで茶碗一杯は小食過ぎないか?私が大食いなだけか?

もちろん米の品種や諸々の大人の事情によって上記の値は異なってくるだろうし、この値は時代と品種と生産者によってまちまちかもしれない。感覚値として、大体これくらいだということにする。

では、小麦粉はどうだろう。

「食パン1斤作るのに大体何gの小麦粉が使われているのでしょうか。」@知恵袋

hmmmm Google is my best partner.

知恵袋での有識者による見解は、食パン一斤作るのに必要な小麦粉(強力粉だけど)は角食パンで250g。

おっと強力粉ってやつはな、、俺も詳しくないが

薄力粉が粘性の弱い、いわゆる「小麦粉」でクッキーやケーキ、天ぷらの衣に使う。強力粉は薄力粉に比べてグルテンが多いので弾力がある。パンとかパスタ・ピザ生地、餃子の皮などに使う。

らしい。

上記2つの間を取るのが中力粉で、うどんやお好み焼きなどに使われるもの。

何にせよ、一食に食パン一斤は食わないから、一食で6枚切り食パン1枚を食べるとして必要な強力粉は250/6=約41.7g

1本の苗から取れる小麦粉の量は、、、と調べていたらこんな記述も出てきました。

質問です 小麦粉一キロを製粉するのに必要な小麦の大体の株数…もとい、栽培面積を教えて頂きたいです

回答者がプロい。ああ気が遠くなってきた。

でも回答者の回答がめたくそに面白いから紹介しておきますね。

穀粒は1000粒の重さを量り、それを千粒重(せんりゅうじゅう)と言うらしい。初耳~

もちろん品種やその年の出来不出来によって若干上下しますが、32~33gだったと記憶していますので、ここでは32.5gとしましょう。

また一粒の穀物から収穫できる穀物の粒数の増加割合を収穫倍率と言いますが、130~150倍くらいだったと記憶していますので、これは150倍としましょう。

ここで条件ですが、種麦は一点一粒まき(実際には条まきなので一粒まきは考えにくいのですが)として、培土・麦踏み・防除は十分に行うとします。この条件で上記の千粒重と収穫倍率通りとすれば1kgの小麦は約3万粒の麦であり、200株の麦であることになります。

そしてさらに別の方の補足。

小麦育種者や製粉関係者が千粒重を計測する際は1/10の100粒を計測し値を10倍します。

32~33g→320~330gですね。

補足として品種により重量も変わり、本州以南で栽培されている品種は上記値ですが、北海道産のゆめちからや春よ恋の場合は360~380gもあります。

うーむ、日本よりも小麦文化の栄えている欧州や北米ではもっと多いのだろうか。

いずれにせよ、上記有識者の見解としては1kgの小麦=約3万粒の麦=200株の麦。

つまり1000g=200株で、1株あたりのグラム数は1000g/200株=5g

食パン一枚は41.7gなので、41.7g/5g=8.34で、1枚の食パンに約8.34株の小麦が必要…ってまじかよ米より効率悪いな!!

そういえばジャガイモが人口に膾炙するようになるまでの歴史は案外浅いのだけど(確か政府の方針でものすごく努力して普及させたとか)、こうした穀物全体の可食部や可食にかかるコストを考えると、食料不足の打開策としてジャガイモが食われるようになった理由がよくわかる。

パン屋のランチから30分で世界を旅した気分だな~

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