ウエイトトレーニングにおける頻度の正解は?

皆さんは週に何回くらいトレーニングしているでしょうか?

週に2回という人もいれば、中には週6回という人もいます。
ウエイトトレーニングにおける頻度というのは様々な要素が絡んでくるので一概にこの頻度で行えば大丈夫!というのは無いのですが、その人の目的や競技種目、年齢や経験などを考慮して、よりベターな頻度というものは割り出せます。

例えば、パワーリフターとベンチプレッサーのベンチプレスの頻度を比較してみるのが一番分かりやすいかと思います。パワーリフターの場合、当然メインとなるトレーニングはスクワット、ベンチプレス、デッドリフトの三種目ですから、単純に考えて各種目に注げるエネルギーも三分の一づつとなります。

スクワットとデッドリフトをしっかりと行っている場合は当然身体にかかる負担も大きいですから、ベンチプレスの頻度は必然的に下がってきます。

逆にベンチプッサーは全てのエネルギーをベンチプレスに注げるわけですから、当然パワーリフターに比べてベンチプレスの頻度は多くなります。重い日を週二回や、重い日の間に一回軽いベンチを入れて週三回くらい行っても全く問題ないでしょう。

身体の使い方が上手くて無駄に疲労を溜めこまない人などは毎日行っている場合も多々あります。

そんな人は補助種目などを一切行わずにベンチプレスだけ行っている場合が大です。エブリベンチなどの高頻度で行っている人は、補助種目などを入れてしまうと高い頻度でベンチプレスが出来なくなる場合が多いからです。

要するに一つの種目を高頻度で行うためには、余分なものをどんどん切り捨てていかなければ難しいということです。あれもこれも色んな種目を高頻度で行うとすぐにオーバーワークに陥ってしまうので注意が必要なのです。

また、頻度を上げたメニューにすると一時的に記録は伸びます。大抵の場合1~2ヶ月位。しかし、それがずっと続かないので注意が必要です。記録が止まったり、疲労が蓄積してきたのを感じたら頻度を下げたメニューに戻すことをおすすめします。

そうしないと、今まで上がっていたものも挙がらなくなったり、怪我などをしてしまう確率がかなり高くなりますので。

以下に頻度における法則をいくつか紹介しますので参考にしてください。(あくまで一般的な目安ですので、絶対にそうでないといけないというわけではありません。)

・ パワーリフターの場合、スクワット、ベンチプレス、デッドリフトの各種目は週一回。ベンチプレスのみ週二回行ってもいいが、二回とも重い日に設定はしない。また、疲労が抜けにくくなってきたと感じた時にはベンチプレスを週一回にする。
・ ベンチプレッサーの場合、重い日を週二回行っても大丈夫。補助種目を少なめに設定していればもう一日軽い日か中程度の重さの日を設けても大丈夫。ベンチプレスのみしか行わないのであれば、週四回~多い人は週六回行える人もいる。この場合、軽い日は本当に軽くしないと疲労が抜けにくくなるので注意。
・ 格闘技や競技スポーツ選手の場合、各種目の頻度は週一回で十分補強としての効果を発揮する。逆に頻度を上げると競技の練習そのものに影響が及ぼす。
・ スクワットとデッドリフトは週一回づつでも疲労が抜けない人もいるので、そのような場合はもう少し頻度を減らして、中8日など疲労の抜け具合を調整して行うとよい。
・ 短期間なら高頻度で行うことによってその種目を伸ばすことが出来るが、出来ても4~8週間くらい。それを超えると疲労がたまる一方になるので注意が必要。
・ 頻度を多くしてからといって早く強くなるわけではない。伸び悩んでいる人は、逆に頻度を落とすことによって伸びる場合のほうが多い。

以上は一般的な法則ですが、人はそれぞれ回復力も適応力も違います。この法則をベースに自分のオリジナルのトレーニングメニューを作ることが一番の近道です。

ただし、注意してほしいのは、効果的なトレーニングメニューが完成して結果を残したとしても、そのメニューが永久に効果を発揮するということではありません。

今現在のその人に合っているというだけで、一年後のその人に合っているということではありません。自分の身体の状態や回復力の状態に合わせてトレーニングメニューというものは随時見直し改良していかなければなりません。

また、一度トレーニングメニューを決めたら少なくても4~6週間くらいは継続して行ってほしいです。中にはコロコロと1~2週間単位でメニューを変える人がいますが、それはあまりよくありません。そのメニューの効果がわからないうちに変えてはダメです。

とにかくトレーニングメニューは試行錯誤の繰り返しです。それを繰り返していくうちに自分に本当に合ったものが見つかってくるはずです。人のトレーニングを真似するのだけはやめた方が良いです。

自分自身のオリジナリティーを作り上げましょう。


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