見出し画像

イタリア語の過去時制・・

イタリア語の叙法には大きく分けて5つの叙法、直説法、命令法、接続法、条件法、不定法、がある。                        それぞれの叙法に過去・現在・未来といった複数の時制が存在するが、最も一般的な叙法、直説法(話者の主観を交えない、客観的な事実判断を示す叙法)には、最大の数の時制がある。                     その数、なんと8つ。                         現在・単純未来・先立未来・近過去・半過去・遠過去・大過去・先立過去である。

先立未来は英語の未来完了にあたるが、問題は過去。近過去は現在と何らかの関係のある過去(もっともよく使われる)、半過去は、過去にある動作・状態が続いていたこと(過去における現在と言われる)、遠過去は現在とは関係のない過去のあるひと時に起こったか続いていたこと、大過去は過去における過去で、先立過去は遠過去の動作の前に起こったその時点限りの動作を表す…と、お手上げである。                         日本語には過去時制は一つしかないので、この過去時制の種類の多さを前にだじろいでしまう。                           これだけ時制があるのはどうしてだろうか。違いを求める理由は?過去という時間の概念が豊かなのだろうか。                 

他のロマンス語はおおよそ同じような時制があるのかな。ギリシャ語はさらに多いと聞いたけれど。

                                  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?